花ごよみ

映画、本、写真など・

神さまたちのいた街で  早見 和真

2017-12-27 | 本 な、は行(作家)

神さまたちのいた街で

帯に書かれていた通り
父親の不幸な事故をきっかけに
両親が別々の宗教を信じ
家族が当たり前では
なくなってしまったという話。

両親がのめり込んだ宗教のために
巻き込まれ混乱に陥る兄妹。

子供に対して暴力、信仰の強要、
それを自覚しない親。
振り回される子供。


やりきれない気分になってしまいました。
この本での宗教は
心の癒やしにはなりません。

傷つきながらも、
なんとかくじけない心を持続し、
家族のバランスを保ちたいと願い
ピエロを演じる征人。
ほんとにこんな小学生いるのかな?

強くならなければ、
生きていけなくなるような
環境だから?

相談相手の親友、龍之介をはじめ
ちょっと信じられないほど
大人っぽい小学生たち。

軽い気持ちで読み始めたのに
思いの外、重いテーマ。
決着はなんかあやふや。

なにはともあれいい親友が
そばにいてよかったです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする