神さまたちのいた街で
帯に書かれていた通り
父親の不幸な事故をきっかけに
両親が別々の宗教を信じ
家族が当たり前では
なくなってしまったという話。
両親がのめり込んだ宗教のために
巻き込まれ混乱に陥る兄妹。
子供に対して暴力、信仰の強要、
それを自覚しない親。
振り回される子供。
やりきれない気分になってしまいました。
この本での宗教は
心の癒やしにはなりません。
傷つきながらも、
なんとかくじけない心を持続し、
家族のバランスを保ちたいと願い
ピエロを演じる征人。
ほんとにこんな小学生いるのかな?
強くならなければ、
生きていけなくなるような
環境だから?
相談相手の親友、龍之介をはじめ
ちょっと信じられないほど
大人っぽい小学生たち。
軽い気持ちで読み始めたのに
思いの外、重いテーマ。
決着はなんかあやふや。
なにはともあれいい親友が
そばにいてよかったです。