花ごよみ

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ルーズヴェルト・ゲーム  池井戸 潤

2012-10-28 | 本 あ行(作家)


ルーズヴェルト・ゲーム

不況 経営不振、リストラ、
野球部の衰退、廃部の危機…
多くの問題を抱えた青島製作所。

そんななかライバル企業である、
ミツワ電器との「合併」への提案。

青島製作所、野球部に降りかかる難局に、
懸命に対処方法を探る役員達。

タイトルになっている、
ルーズヴェルト・ゲームは
野球を愛したルーズヴェルト大統領の言葉。
「8対7」のスコアの試合が、
もっとも面白いと言ったのが起源。

会社も野球も同じく、
ライバル会社であるミツワ電器が敵。
7点取られたら8点を取る、
諦めないことの重要さ。

青島製作所野球部の監督、
主力選手が離脱しミツワ電器へと移籍。

野球が好きで野球部を作った青島会長。
野球部長の三上、社長の細川、笹井専務
青島製作所側はみんな熱い心の持ち主でした。

過去がある名門高校野球の、
エースピッチャーの、
青島製作所野球部への入部に対する
悪意のマスコミ報道、
そしてハラハラの株主総会。

難題山積みの経営陣と、
都市対抗野球東京都代表の、
地区大会決勝戦へと駒を進める野球部。
物語はその二つを平行して進んでいきます。

以前の作品『空飛ぶタイヤ』『下町ロケット』
本を読まず、wowwowでドラマ化されたのを見ました

『空飛ぶタイヤ』『下町ロケット』と同じく
勧善懲悪の予定調和的なラストを予想しつつ、
期待どおりの感動的な
ハッピーエンドに満足しました。
とても面白い小説でした。





コメント (6)
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