所轄魂
息子はキャリア管理官、
父親は所轄刑事。
その父と子はいっしょに
犯人を追うことになる。
捜査一課から自ら望んで、
所轄の強行犯係長になった葛木。
息子は警視庁捜査一課のキャリア管理官。
ある事件の捜査本部に
葛木とその息子俊史、
そして強引で何かにつけて衝突する
捜査十三係の警部の鬼係長、山岡が加わる。
この親子に反目する山岡。
犯人逮捕に向けての捜査方針を定める過程での
葛木父子と山岡との避けられない対立。
葛木父は親馬鹿を自覚。
息子が管理官として
着任したとういうことで意識過剰に
なってしまったという面も…
…とはいってもほほえましい親馬鹿で
憎めない自意識過剰です。
父の背を見て警官という職業を選んだ俊史。
この二人の親子関係はというと理想的な関係。
二人ともとてもいい人なんです。
それに対し山岡は悪役を
一手に引き受けています。
山岡率いる一課十三係対この父子+所轄
帳場内での激しい攻防。
犯人検挙に至るまでの
刑事達の火花散る魂のぶつかり合い。
縦横、上下、複雑な人間関係。
所轄刑事の犯人追及の心意気と熱い信念。
割と単調に物語が展開していくので
中盤まではまぶたが重くなる時も…
事件解決へと辿り着くラストは
思わずじんとくる場面もありました。