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レンブラントの自画像

 10月6日、NHKハイビジョンで『特集 天才画家の肖像「レンブラント 自画像が語る光と影」』という番組が午前9時から放送された。たまたまチャンネルを合わせたら始まったところで、レンブラントが描いたといわれる自画像が次々と画面に現れて、さながら彼の生涯を早送りで見たような思いがした。HPを見たら、番組の趣旨が次のように書かれていた。

 2006年は、レンブラント生誕400年の記念すべき年だ。オランダの至宝といわれる「夜警」をはじめ、光と影によるドラマティックな絵で名をはせる巨匠レンブラントは、生涯に驚くほど多くの自画像を描いた。番組では、これら自画像をはじめとする代表作を中心に紹介しながら、レンブラントの最大の特徴である明暗法の秘密や、独特の荒描きの描写手法など、さまざまな角度からレンブラント作品の魅力に迫る。

 一年ほど前、娘がオランダへ旅行に行ったとき、レンブラントの「夜警」を見たいと言っていたのをこのブログでも書いた記憶がある。その時はフェルメールがマイブームだったため、娘に「フェルメールの絵画を一点でも見てこいよ」と言ったものだが、レンブラントも気になる画家であった。彼の作品も一度はこの目で見たいなと思っていたから、あれこれ検索してみたら熱海のMOA美術館に自画像が一枚展示されているのを知った。それなら、光琳の紅白梅図屏風と合わせていつかはぜひ見学に行きたいと思ったものの、いったいいつになるやら・・。それまでは、ネット上で見つけることのできるレンブラントの自画像を集めてきて、鑑賞眼を少しでも磨いておこうと思う。

  

  

  
 
  

 1段目左から、23才、23才、24才  2段目左から27才、28才、34才
 3段目左から、52才、53才、55才  4段目左から56才、60才、63才
 これ以外にも近年真作だと認定された次の自画像もあるが、何歳の頃のものなのだろう。

 
 
 レンブラントは63年の生涯で60枚近くも自画像を描いたと言われるが、どうしてそんなに多くの自画像を描いたのだろう。私などもう自分の顔を鏡で見るのがいやになってきて、滅多に見なくなってしまったが、年老いた己の姿を克明に描いているその心象はいったいどんなものだったんだろう・・。若い頃ならナルシストとも言えるかもしれないが、老醜を隠せない己からはアイロニーしか思い描けないような気もするが・・。
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