年明け早々からの「第55回 京の冬の旅」の特別公開の概要が公開されました。
公式サイトはこちら。
「京の冬の旅」は観光客の少なくなる冬場の京都で普段非公開の寺院を見せてもらえるイベントで、既に半世紀以上の歴史があります。55回は「建築の美&茶人ゆかりの禅寺」をテーマに来年1/8(土)~3/18(金)までとなります。
対象寺院は昨年の第54回の15ヵ所から大きく減って12ヵ所で、これに「僧侶がご案内する特別拝観」の2ヵ所を含めても14ヵ所です。
今回もネットによる予約が導入されます。昨年はあまり活用されていませんでしたが、オミクロン株の動向など今年はどうなるか分かりませんから、とりあえずで予約を入れてもいいと思います。
例年通りエリア別に御朱印の有無やレア度を含めご紹介してみたいと思います。一部公開期間や公開時間の異なる寺院があります。全部を書き切れないので公式サイトで確認を。
※御朱印やオリジナル御朱印帳の有無は過去の実績であり期間中の授与を保証するものではありません。
[洛中]
・興聖寺 レア度:★★★ 御朱印:あり 市バス:天神公園前
40年ぶりの公開。通常は座禅会など限られた形でしかお参りできない敷居の高いお寺ですので
特別公開は有り難いです。本堂の釈迦如来像などが公開されるものと思われます。
・報恩寺 レア度:★★☆ 御朱印:あり 市バス:堀川寺ノ内
8年ぶりの公開。秀吉がこの寺の「虎図」を気に入り持ち帰ったものの、夜中に虎が鳴いて
眠れず寺に返したという逸話のある「虎図」が公開されます。まさに寅年の公開にふさわしいお寺です。
[洛東]
・建仁寺 正伝永源院 レア度:★☆ 御朱印:あり 市バス:東山安井
織田有楽斎の菩提寺とのことで今年も公開。まだの方はどうぞ。
・智積院 レア度:★ 御朱印:あり 市バス:東山七条
常時公開寺院。前半(1/8~30)は密厳堂と求聞持堂が公開されますからこの期間を
オススメします。後半の宸殿は2/28までとなります。
・東福寺 レア度:★ 御朱印:あり 京阪:東福寺
しょっちゅう公開される山門に加え、法堂や東司(トイレ)を公開。
重要文化財のトイレという珍しいものですが・・・3/6までの公開です。
[洛北]
・大徳寺 聚光院 レア度:★★ 御朱印:あり 市バス:建勲神社前
三好長慶や千利休の菩提寺です。あまり公開されないためいい機会だと思います。
方丈にある狩野永徳の障壁画(国宝:複製)を見ることができそうです。
・大徳寺 大光院 レア度:★★★ 御朱印:不明 市バス:大徳寺前
京の冬の旅初公開。というか「公開されたことがあるのか」というほどレアな
寺院です。豊臣秀長の菩提寺で、狩野探幽の襖絵が公開されるようです。
・仁和寺 レア度:★ 御朱印:あり 市バス:御室仁和寺
常時公開寺院。庭園などを公開します。
[洛南]
・東本願寺 レア度:★ 御朱印:なし 地下鉄:五条
京の冬の旅初公開となる重文の御影堂門が公開されます。
東本願寺は御朱印がありませんのでご注意を。
・東寺 レア度:☆ 御朱印:あり 近鉄:東寺
毎度おなじみの五重塔の公開。
[伏見]
・醍醐寺 三宝院 レア度:★☆ 御朱印:あり 市バス:醍醐寺
常時公開寺院。弥勒菩薩像が公開されます。
この他「僧侶がご案内する特別拝観」として西本願寺の書院、醍醐寺の五重塔が公開されますが、公開日が限られますのでご注意下さい。
今回の中では「興聖寺」「報恩寺」「大光院」「聚光院」は特にレアだと思います。新型コロナウイルスの感染状況を確認の上で密にならないよう訪れて下さい。