やっと、やっと、恩田陸さんが直木賞をおとりになりました。
たしか6回ぐらいノミネートされていて、いつも受賞を逃していたので、一ファンとしては、
「やっとだ~~」という感が強いです。
蜜蜂と遠雷
とはいえ熱烈なファンというわけではありませんが、デビュー当時から新作がでるとほとんど読んでいました。
姫野かおるこさんの時も思ったのですが、受賞した作品が一番の傑作というより、今までの作品を通してその実力を認め、まあそろそろこいつに取らせてやってもいいかなという感じで受賞した気がします。
(これは宮下奈都さんが『本屋大賞』を取ったときにも感じたことですが・・・・)
私の、お気に入りの恩田作品は、
光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)
エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)
などの常野物語シリーズ。
(続きが気になりますが、『エンドゲーム』ではだいぶテイストが変わってきているので、どう持って行くのか、常野たちの先行きが気になるところ)
黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)
などなど。
他にもいろいろございます。
なにしろたくさん書いてらっしゃるので、なかには、これはちょっと、というのもありますが、全体のレベルが高いので、まあどれを読んでも損はない、という感じです。
今回受賞した『蜜蜂と遠雷』は、ピアノコンクールにエントリーしている若者たちの話です。
それなりに面白いのですが、欲を言うと、もうちょっと彼女なら書き様があったのでは、と思う部分もございました。
話自体は面白く、読みやすいですが、恩田さんだから、ハイレベルを要求してしまうというところがありますが、音楽を小説に描くということの難しさを感じます。
漫画を例にとって失礼なんですが、
のだめカンタービレ全25巻 完結セット (講談社コミックスキス)
『のだめカンタービレ』を楽しんだ人が
四月は君の嘘 コミック 全11巻完結セット コミック (講談社コミックス月刊マガジン)
『四月は君の嘘』を読んで、白けてしまう・・・・ような。
(『四月は君の嘘』のファンの方、すみません・・・・。百戦錬磨(?)のjesterには
「『三月のライオン』みたいに、いけてない男の子が苦しみながらも芸術性に目覚め、活躍する青春群像を描きたいな~
そうそう、親の影響でピアノが弾けない天才少年(メガネかけてる)がいて、
そこに天才ヴァイオリニスト少女が
奇蹟みたいに出てきて出会って、
心触れ合うけど、でもその子は不治の病で・・・なんてかっこいいじゃない?
売れるんじゃないかな」
というような作者の思惑が透けて見えた気がしたので・・・・)
(いえいえ、アニメ化もした人気のこの作品にこんな感想を抱くのはjesterぐらいでしょうけど)
ちょっと例がわかりにくいですね。
とはいえ、恩田陸さんのこれからの著作には大いに期待しておりまして、受賞後のご活躍を心からお祈りしておりまする。
たしか6回ぐらいノミネートされていて、いつも受賞を逃していたので、一ファンとしては、
「やっとだ~~」という感が強いです。
蜜蜂と遠雷
とはいえ熱烈なファンというわけではありませんが、デビュー当時から新作がでるとほとんど読んでいました。
姫野かおるこさんの時も思ったのですが、受賞した作品が一番の傑作というより、今までの作品を通してその実力を認め、まあそろそろこいつに取らせてやってもいいかなという感じで受賞した気がします。
(これは宮下奈都さんが『本屋大賞』を取ったときにも感じたことですが・・・・)
私の、お気に入りの恩田作品は、
光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)
エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)
などの常野物語シリーズ。
(続きが気になりますが、『エンドゲーム』ではだいぶテイストが変わってきているので、どう持って行くのか、常野たちの先行きが気になるところ)
黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)
などなど。
他にもいろいろございます。
なにしろたくさん書いてらっしゃるので、なかには、これはちょっと、というのもありますが、全体のレベルが高いので、まあどれを読んでも損はない、という感じです。
今回受賞した『蜜蜂と遠雷』は、ピアノコンクールにエントリーしている若者たちの話です。
それなりに面白いのですが、欲を言うと、もうちょっと彼女なら書き様があったのでは、と思う部分もございました。
話自体は面白く、読みやすいですが、恩田さんだから、ハイレベルを要求してしまうというところがありますが、音楽を小説に描くということの難しさを感じます。
漫画を例にとって失礼なんですが、
のだめカンタービレ全25巻 完結セット (講談社コミックスキス)
『のだめカンタービレ』を楽しんだ人が
四月は君の嘘 コミック 全11巻完結セット コミック (講談社コミックス月刊マガジン)
『四月は君の嘘』を読んで、白けてしまう・・・・ような。
(『四月は君の嘘』のファンの方、すみません・・・・。百戦錬磨(?)のjesterには
「『三月のライオン』みたいに、いけてない男の子が苦しみながらも芸術性に目覚め、活躍する青春群像を描きたいな~
そうそう、親の影響でピアノが弾けない天才少年(メガネかけてる)がいて、
そこに天才ヴァイオリニスト少女が
奇蹟みたいに出てきて出会って、
心触れ合うけど、でもその子は不治の病で・・・なんてかっこいいじゃない?
売れるんじゃないかな」
というような作者の思惑が透けて見えた気がしたので・・・・)
(いえいえ、アニメ化もした人気のこの作品にこんな感想を抱くのはjesterぐらいでしょうけど)
ちょっと例がわかりにくいですね。
とはいえ、恩田陸さんのこれからの著作には大いに期待しておりまして、受賞後のご活躍を心からお祈りしておりまする。
>受賞作発表のニュース聞いてJestrさんを思い出してましたよ
気になりながらも未読です。もったいないことをしている。。。
ところでポーの一族続編の第2弾発売してましたよ
久しぶりに本屋さん行ってよかった~目にとまりました
ARYちゃん、情報ありがとうございます!
あやういところでゲットできました~~!!
気になりながらも未読です。もったいないことをしている。。。
ところでポーの一族続編の第2弾発売してましたよ
久しぶりに本屋さん行ってよかった~目にとまりました。
>jesterさ〜〜ん! まったく同じことやってますよ、私。
『私の家では何も起こらない』のジャケ買い!
で・・・読み始めたら・・・
その時に私が読みたいと思っていたテイストとは違って読み続けるのが辛くなって一休み、そのままになっています〜〜
あのカヴァーは、ほんとそそられて、なんか「グリーンノウの子供たち」みたいな、不思議な亡霊がでてくるかと期待して読んだら、なんかアップルパイの焼けるにおいを嫌いになっちゃう展開・・・
なんとか最後まで読みましたが、もういいやってかんじでした。
>恩田さんの新作「七月に流れる花」「八月は冷たい城」も、メッチャそそられる装丁なんですよ〜ン。どうしてくれよう?
酒井駒子さんの表紙イラストが覗く丸い小窓付きの箱カバーなんて、「ひっ!そう来たか、卑怯者〜〜〜っ(何が?)!!」と叫びたくなるくらい、惹かれて困ってます。
でも我慢してますよ。むぐぐぐ・・・・
ねえ~~
あの2冊、そそられますねえ~~
丸い窓の中の少女の姿・・・・
まっこと『卑怯者~~』でありんす。
>そうそう。あれだなと感じる事って時々ありますよね。
あれが好きだったのね、ああいうのが書いてみたかったのね、という気持はわかるのだけど・・・
ほんとうに自分が書きたかったのか、それとも編集から「あんな感じで」と注文を付けられたのかは解らないけど。
オリジナルの物とは熱量が違うというか、なんだか薄っぺらく感じられてしまいますよね。
う~~ん、編集から「ああいうの書いてよ」って言われるってこともあるんですね!
そうですよね!!
だとしたら、すごくわかるなあ。
しかも書いてる本人には、どこがオリジナルより劣るのかがわからない・・・・
>ほんとうに「本物」と二番煎じの間の距離って恐ろしいほど違いますよね。
でもjesterさんのおっしゃるとおり、触発された元の作品があっても、元を凌ぐばかりの熱を感じる作品も無くはないし・・・結局は描き手(書き手)の心と力量の問題なのでしょうか。
元の作品へのすごい愛情とリスペクトをきちんと持っている方は、良い物を生み出すような気がします。
それですね!
愛情。
それが良い作品を生み出すと思います。
>はうう〜、わかります!恥ずかしいというか、腹が立って来る時も。
年を取ると人間丸くなると言いますが、この分野に限ってはどんどん短気になってます〜〜
テレビドラマなんかだと、消せばいい話ですが、映画館で映画を見てる時とか、買っちゃった本なんかは、腹がたってきますよね!
>でもね。不思議な事に歌舞伎を見ていると、これが当てはまらない時があるんです。
あんなにあざといストーリーはないってくらい、忠義のために子殺し親殺し、恋人たちは行き違いで身売りしたり切腹したり、心中に強盗殺人。もう無茶苦茶なのに・・・
だから下手な人が演じると「もう結構です」と帰りたくなるのに・・・・
演じ手によってはそれが普遍的な「真実」となるんですよね。
胸迫り熱い塊がこみあげて慟哭したくなるくらい感動するんです。
あざとさを乗り越えて真実が迫って来る・・・本物って凄いです。不思議です。
この演目はもう百回は見てるんじゃ?っていうくらいお馴染みの芝居なのに「ああ、この仕草にはこの目にはこんな意味が込められていたのか!」「この人が今見ている視線の先にはこんな世界が待っているのか!」とか、驚くほどの奥行きでどんどん深まって新しいことに沢山気が付かせてくれたりします。
でも、そんな役者さんて本当に限られていますけどね、
亡き中村勘三郎さんとか、玉三郎、片岡仁左衛門とか・・・
かと思えば、まだほんの若手の方が演じる事で、若さと美しさがその世界の悲惨や無惨を際立たせて新たな感動を呼ぶ事も・・・・
どちらにしても演じる人の「真実」がこちらに伝わって来た時には「あざとい」物語も本物になるのかなあ〜と思ったりします。
芝居はそれが直接伝わって来るのでわかりやすいけど、本の場合は読み手の好き嫌いやコンディションがもっと大きく作用するかも知れないと思う時もあります。
おおお!
それはわかります!
私は最近ロンドンで同じミュージカルを繰り返してみるのですが、演じる人がその役になりきって演じていると、ピリピリと伝わってきて、良い舞台は何度見ても感動します。
歌舞伎もそうなんでしょうね!
歌舞伎は繰り返してみるということがいままでなかったので、どの舞台も感動してみていましたが、iguさんのように何度も見られる方でも、そういう感じなんですね!
勉強になります~
>わ、話しが恩田陸さんから離れてしまってすみません〜〜!
ああ、例の新刊どうしよう??装丁はがっつり好み(小窓が大好き〜、小窓に弱い!)だけど、内容がちょっと不安を感じるんですよね。
同じくです!
内容が・・・・
2冊で一つの話になっているようですよね。
ということは今までの例だと、文庫になった時に1冊で販売されることもあるかも。
しかも最近は本で家がつぶれそうなので、なるべくキンドルで読むようにしたりしているので・・・・
でも装丁があまり素敵だと、その本を物理的に所有したくなるんですよね~
『私の家では何も起こらない』のジャケ買い!
で・・・読み始めたら・・・
その時に私が読みたいと思っていたテイストとは違って読み続けるのが辛くなって一休み、そのままになっています〜〜
>例えば『私の家では何も起こらない』なんて、完全にジャケ買いならぬ表紙買いでした。
渋いグリーンの地にキャンドルやハサミやスプーンのペン画、細い金縁に黒い地の上に金色のタイトル・・・
ほんっとに心惹かれる素敵な渋いグリーンでしたよね〜。カバーの折り返し部分にまでイラストが続いていて・・・金色のタイトルにズキュン!とやれたんですが。
はい、たまには失敗しますよね。
恩田さんの新作「七月に流れる花」「八月は冷たい城」も、メッチャそそられる装丁なんですよ〜ン。どうしてくれよう?
酒井駒子さんの表紙イラストが覗く丸い小窓付きの箱カバーなんて、「ひっ!そう来たか、卑怯者〜〜〜っ(何が?)!!」と叫びたくなるくらい、惹かれて困ってます。
でも我慢してますよ。むぐぐぐ・・・・
>誰かの作品を読んで、インスパーアードされて、こういうの書きたいな~と思って別の著者が書きはじめた作品って、すごくわかるのです。
全然ちがう分野が舞台でも、キャラクターが似ていたり、展開が似ていたりすると、ああ、あれだなと感じてしまいます。
そうそう。あれだなと感じる事って時々ありますよね。
あれが好きだったのね、ああいうのが書いてみたかったのね、という気持はわかるのだけど・・・
ほんとうに自分が書きたかったのか、それとも編集から「あんな感じで」と注文を付けられたのかは解らないけど。
オリジナルの物とは熱量が違うというか、なんだか薄っぺらく感じられてしまいますよね。
>最初に書かれた作品は「これを書かなくては」という作者の心の痛みに似た情熱のほとばしりを感じられるけれど、2番煎じは、どんなに巧妙に書いてもつたわります。
新しさも感じられないし。
もちろん何かに触発されて書いたものでも、傑作と言われるものもたまにはありますが・・・
ほんとうに「本物」と二番煎じの間の距離って恐ろしいほど違いますよね。
でもjesterさんのおっしゃるとおり、触発された元の作品があっても、元を凌ぐばかりの熱を感じる作品も無くはないし・・・結局は描き手(書き手)の心と力量の問題なのでしょうか。
元の作品へのすごい愛情とリスペクトをきちんと持っている方は、良い物を生み出すような気がします。
>芝居でもドラマでも映画でも「ほら、泣けよ」みたいに音楽とか盛り上げられるとしらけますよね~~
というか、恥ずかしくなってくる・・・
でも横で涙している娘を見ると、「ああ私も老練したなあ・・・」なんて思ってしまいますが・・・・
はうう〜、わかります!恥ずかしいというか、腹が立って来る時も。
年を取ると人間丸くなると言いますが、この分野に限ってはどんどん短気になってます〜〜
でもね。不思議な事に歌舞伎を見ていると、これが当てはまらない時があるんです。
あんなにあざといストーリーはないってくらい、忠義のために子殺し親殺し、恋人たちは行き違いで身売りしたり切腹したり、心中に強盗殺人。もう無茶苦茶なのに・・・
だから下手な人が演じると「もう結構です」と帰りたくなるのに・・・・
演じ手によってはそれが普遍的な「真実」となるんですよね。
胸迫り熱い塊がこみあげて慟哭したくなるくらい感動するんです。
あざとさを乗り越えて真実が迫って来る・・・本物って凄いです。不思議です。
この演目はもう百回は見てるんじゃ?っていうくらいお馴染みの芝居なのに「ああ、この仕草にはこの目にはこんな意味が込められていたのか!」「この人が今見ている視線の先にはこんな世界が待っているのか!」とか、驚くほどの奥行きでどんどん深まって新しいことに沢山気が付かせてくれたりします。
でも、そんな役者さんて本当に限られていますけどね、
亡き中村勘三郎さんとか、玉三郎、片岡仁左衛門とか・・・
かと思えば、まだほんの若手の方が演じる事で、若さと美しさがその世界の悲惨や無惨を際立たせて新たな感動を呼ぶ事も・・・・
どちらにしても演じる人の「真実」がこちらに伝わって来た時には「あざとい」物語も本物になるのかなあ〜と思ったりします。
芝居はそれが直接伝わって来るのでわかりやすいけど、本の場合は読み手の好き嫌いやコンディションがもっと大きく作用するかも知れないと思う時もあります。
わ、話しが恩田陸さんから離れてしまってすみません〜〜!
ああ、例の新刊どうしよう??装丁はがっつり好み(小窓が大好き〜、小窓に弱い!)だけど、内容がちょっと不安を感じるんですよね。
>私も恩田陸さんは、デビュー作の頃から新作が出るとつい手が伸びる作家さんの一人です。
テーマや世界が多岐に渡る作家さんで、作品によっては好き嫌いが別れそうですけど、全体としてはいつも一定のレベルで楽しませてくれますよね。
まったく同意いたします。
全体的にどれを読んでも読みやすいけど、時々アイデアに流されすぎて最後むりくり書いている感じがする時があります。
>「蛇行する川のほとり」のような少女たちの一夏を描いた作品から「ねじの回転」のようなタイムパラドックスを描いた純SF、妖しいミステリーやファンタジーまで。
私も「常野物語」シリーズは好きでしたが、「エンド・ゲーム」は「え?」と、ちょっとショックでした。
「黒と茶の幻想」は面白かったなあ〜。
自分の学生時代の人間関係を思い出して、同じ時間と空間を共有しても、人はこんなにもそれぞれ見ている物が違うのか、理解しているつもりで見えていないのが人間関係なのかと考え込んでしまいました。
『エンドゲーム』は、それまでの2作と全く違う雰囲気で、あのバトルみたいな話の展開に、期待をそがれました。
最初の2作の続きが読みたいんですけど、現代を舞台にするとエンドゲームみたいになっちゃうのかな~
『茶と黒の・・・』は私も自分の学生時代を思い起こしながら読みました!
>恩田さんの単行本は装丁が美しいものが多くて・・・
文庫を待てずに「本そのもの」に惹かれてつい単行本で買ってしまう事が多かったかも。
作品世界を活かすとても丁寧な装丁で・・表紙イラストも紙質の選び方や見返しの色会わせなど、その気遣いにため息が出そうな「本」も有りました。
わはははははははは!!!
私もですわ!!
例えば『私の家では何も起こらない』なんて、完全にジャケ買いならぬ表紙買いでした。
渋いグリーンの地にキャンドルやハサミやスプーンのペン画、細い金縁に黒い地の上に金色のタイトル・・・
と、表紙で「これは買いだわ!」とおもい、ワクワクいざ不思議ワールドへ!
と読み始めたら、なんかちょっと期待と全然違うお話で、読むのがつらくなり・・・・
ぷくく。同じ人がいるのね~
>今回の「蜜蜂と遠雷」は実はまだ未読です〜
音楽を表現する、という事では昨年大人買いしたコミックスの「ピアノの森」で堪能してしまったので、もう少しピアノの森の印象が薄れてから読もうと思っています。
巷でも「ピアノの森」と比較している読後記が有るようですね。
今回も「美しい本」には惹かれますが文庫を待ちます〜!
でも恩田陸さんの直木賞。
一読者として嬉しく今後の作品も楽しみにしています。
iguさんは「ピアノの森」大人買いっだったのですね~
わたくしは「四月は君の嘘」を大人買いしてしまい、反省です。
>「四月は君の嘘」は私は読んでいないのですが、
jesterさんは「あざとさ」とかが少しでも含まれると、敏感に感じて白けてしまうのかな?と思いました。
あざとさって・・わかってしまいますよね。
まさに、まさに、これです。
『あざとさ』か~
自分のボキャブラリーにありませんでした!さすがiguさん、言い当ててくださいました!
誰かの作品を読んで、インスパーアードされて、こういうの書きたいな~と思って別の著者が書きはじめた作品って、すごくわかるのです。
全然ちがう分野が舞台でも、キャラクターが似ていたり、展開が似ていたりすると、ああ、あれだなと感じてしまいます。
もし、その作品が初めて読んだなら多分いいな~と思うのでしょうけれど、そのもとになった作品を読んだことがあると、すぐにわかりますよね。
あ、これあの物語を真似してる!って感じで。
最初に書かれた作品は「これを書かなくては」という作者の心の痛みに似た情熱のほとばしりを感じられるけれど、2番煎じは、どんなに巧妙に書いてもつたわります。
新しさも感じられないし。
もちろん何かに触発されて書いたものでも、傑作と言われるものもたまにはありますが・・・
>マンガじゃないけど・・・
私も天の邪鬼なので「これどーよ!ここが感動ポイントよ!この台詞がキモよ。」みたいなのが見え見えの芝居とかに出会うと白けます〜
芝居でもドラマでも映画でも「ほら、泣けよ」みたいに音楽とか盛り上げられるとしらけますよね~~
というか、恥ずかしくなってくる・・・
でも横で涙している娘を見ると、「ああ私も老練したなあ・・・」なんて思ってしまいますが・・・・
jesterさんは「あざとさ」とかが少しでも含まれると、敏感に感じて白けてしまうのかな?と思いました。
あざとさって・・わかってしまいますよね。
マンガじゃないけど・・・
私も天の邪鬼なので「これどーよ!ここが感動ポイントよ!この台詞がキモよ。」みたいなのが見え見えの芝居とかに出会うと白けます〜
テーマや世界が多岐に渡る作家さんで、作品によっては好き嫌いが別れそうですけど、全体としてはいつも一定のレベルで楽しませてくれますよね。
「蛇行する川のほとり」のような少女たちの一夏を描いた作品から「ねじの回転」のようなタイムパラドックスを描いた純SF、妖しいミステリーやファンタジーまで。
私も「常野物語」シリーズは好きでしたが、「エンド・ゲーム」は「え?」と、ちょっとショックでした。
「黒と茶の幻想」は面白かったなあ〜。
自分の学生時代の人間関係を思い出して、同じ時間と空間を共有しても、人はこんなにもそれぞれ見ている物が違うのか、理解しているつもりで見えていないのが人間関係なのかと考え込んでしまいました。
恩田さんの単行本は装丁が美しいものが多くて・・・
文庫を待てずに「本そのもの」に惹かれてつい単行本で買ってしまう事が多かったかも。
作品世界を活かすとても丁寧な装丁で・・表紙イラストも紙質の選び方や見返しの色会わせなど、その気遣いにため息が出そうな「本」も有りました。
今回の「蜜蜂と遠雷」は実はまだ未読です〜
音楽を表現する、という事では昨年大人買いしたコミックスの「ピアノの森」で堪能してしまったので、もう少しピアノの森の印象が薄れてから読もうと思っています。
巷でも「ピアノの森」と比較している読後記が有るようですね。
今回も「美しい本」には惹かれますが文庫を待ちます〜!
でも恩田陸さんの直木賞。
一読者として嬉しく今後の作品も楽しみにしています。