ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

慟哭の手紙 臓器提供の女の子にあてたお父さんの手紙

2016-02-26 | a day of my life

昨日の夜7時のNHKニュースをご覧になったでしょうか。

インフルエンザ脳症で亡くなった6歳以下の女の子の両親が臓器提供することに決めたときに書かれた、お父さんから娘への手紙が読まれていました。

断腸の思いで書かれたであろう手紙は涙を誘います。

そしてお父さんのあふれるような愛とそこから生まれたほかの命を助けたいという決断に心洗われる気がします。


人間というものを・・・もう一度信頼したくなりました。

誰かを愛することで、こんなに強くなれるものなのかと・・・・

そして・・・自分ももっと強くなろうと・・・

こんな感動させるような大きなことは私にはできなくても、自分にできる、たとえばほんの小さなこ心遣いでも優しい微笑みでも、少しでもほかの人の幸せを考えて、今日の一日を生きようと・・・


娘さんのご冥福を心からお祈りいたします。


以下、引用します。



『Aちゃんが体調を崩してからお父さんとお母さん辛くてね。

 毎日毎日神様にお願いしました。

目に見える物全てに、お山に行ってお願いして、川が見えればお願いして、海に向かっても……いろいろ神社なんかも夜中に行ってお願いしました。

最後には落ちている石ころさんたちにもお願いしたんだよ。

 でもね、どうしてもAちゃんとお父さんを入れ替えることはできないんだって。もう目を覚ますことはできないんだって。もう長くは一緒にいられないんだって。

 お父さんとお母さんは辛くて辛くて、寂しくて寂しくて泣いてばかりいたけれど、そんな時に先生からの説明でAちゃんが今のお父さんやお母さんみたいに涙にくれて生きる希望を失っている人の、臓器提供を受けなければ生きていけない人の希望になれることを知りました。

 どうだろう?Aちゃんはどう思う?いやかな?

 お父さんやお母さんは悩んだ末、Aちゃんの臓器を困っている人に提供することを決めました。もしいやだったらゴメンね。

 お父さんもお母さんも臓器を必要としている人がたくさんいて、その人を見守る人たちがどんなにか辛く苦しい思いをしているか知っています。もしその人たちにAちゃんが役に立てるなら、それは素晴らしいことだと思ったんだよ。

 一人でも人の命を救う。心を救う。ってすごく難しいことでお父さんもできるかわからない。だけど、とても素晴らしく、尊いことなんだよ。

 もしAちゃんが人を救うことができたり、その周りの皆さんの希望になれるとしたら、そんなにも素晴らしいことはないと思ったの。こんなにも誇らしいことはないと思ったの。

Aちゃんが生きた証(あかし)じゃないかって思ったの。今のお父さん、お母さんみたいに苦しんでいる人が一人でも笑顔になってくれればどんなに素晴らしいだろうと思ったの。

 そして、その笑顔はお父さんやお母さんの生きる勇気にもなるんだよ。

 いつも周りのみんなを笑顔にしてくれたAちゃんだから、きっとまた世界の笑顔を増やしてくれるよね?

 命は繫(つな)ぐもの。お父さんとお母さんがAちゃんに繫いだようにAちゃんも困っている人に命をつないでくれるかな?

 願わくば、お父さんとお母さんがAちゃんにそうしたように、AちゃんもAちゃんが繫いだその命にありったけの愛を天国から注いでくれると嬉(うれ)しいな。

      お父さんより

     

お母さんを

もう一度

抱きしめて

そして

笑顔を見せて

      お母さんより』





NHKのニュース画像より




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