猫は良く草を食べます。
これは「ちくちくする葉っぱを食べて胃を刺激して、たまった毛玉を吐くため」といわれていました。
猫は体をなめるので、胃に毛がたまるんですね。
でも最近の研究では、それ以外に葉酸などの微量栄養素も取っているということが分かっています。
もともと猫はヴィタミンCを体内で合成できるので、えさとして野菜は必要ないと思われてきましたが、猫科の動物は、草食の小動物などをとって、その内臓に残っている半分消化された植物から微量栄養素をとっていたのですね。
でも最近は、キャットフードしか食べられません。
そうすると、熱処理で消えてしまう葉酸などは、葉っぱを食べて取ることが多いのです。
そこで、良くペットショップなんかで「猫ちゃんの草」とかいうのを売っています。
一鉢250円ぐらい。種も売っています。
イネ科の柔らかい葉っぱ。
でもロッタは、この買ってきた猫用の草があまり好きじゃありません。
グルメな彼女のお気に入り、それは、原っぱに生えている、「チカラシバ」とか「ネコジャラシ」。
指が切れるほど硬くて、白い毛が生えてるヤツ。
これを「しゃりしゃりしゃり」とおいしそうな音を立てて食べないと気がすまないクソ猫なのでした・・・
なので、歩き回りつつ、これらの雑草を必死で探すのですが、jesterの住んでいる町には、これが生えてないの。
まず
雑草の生えてる空き地がない!
どこもかしこもアスファルトに固められ、むき出しの地面がない!
よその家の庭は綺麗にガーデニングされ・・・
ふと気がつくと、雑草がどこにもないのです。
公園だって、なめるように草をむしるのか、はたまた除草剤を使っているのか、雑草はぜんぜんなし。
そこで、採取用のビニール袋をもって、街中をふらふら、雑草探し・・・・
駐車場の片隅に、砂利の中から生えてるイネ科の植物を見つけると、こそこそと入り込み、冷や汗をかき、蚊に攻撃されながら、こっそり雑草を抜いてビニールに隠している変な女をみかけたら・・・
それはjesterであります。
見て見ぬ振りしてください・・・・お願いしマスだ・・・・
玄関に出迎えて、もって帰った草を見つけたロッタは大喜び!
「除草剤とか犬のおしっことか回虫の卵とか、ついているかもしれないから、洗ってから!!」といっているのに、飛びついて食べます。
変な猫。
少しでも長持ちするように、雑草をプランターに植えて、肥料をやる。
毎日お水をあげて、大切に育てています。
こんなに優遇されている雑草も日本広しといえども、そうないでしょう。
でもすぐに食べられて、坊主になって枯れてしまう・・・・
思い余って、ついには、ネコジャラシのタネを取ってきて、種まきしてみたりしてます。
根性でアスファルトの隙間から生えてきたネコジャラシ本体を引っこ抜くのはしのびなくて・・・
蚊に刺されてかゆいし、草を触ったところが切れたのか、手とか腕がちくちくするし・・・
今日も猫に食べさせるための草を採取するため、四苦八苦のjesterでございます。