火星への道

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ピンチをチャンスに!仲間を増やそう!

2011-10-17 22:35:38 | EXOMARS
10月13日のSpaceNewsによりますとExoMarsの計画が危機的状態となっているようです。
ピンチをチャンスに変えるべくESAの事務局長のJean-Jacques Dordainさんが必死の綱渡りを始めています。



ExoMarsは、2016年に周回機と着陸機。2018年には、着陸機2機の構成となってます。
いずれも打上げは、NASAが担当していましたが、昨今の経済情勢の中、2016年のNASAの打上げが怪しくなっているようです。
実際には、来年の2月にNASAは最終決定するとのことですが・・・
Dordainさんは、当然NASAの決定を待つといってますが、急遽ExoMarsの正式なメンバーとしてロシアに声を掛けた次第です。
2016年の打上をロシアに依頼したい思惑ですが、NASAも引き止めておきたい・・・
でも、ロシアを単なる助っ人としてではなく、正式メンバーとして招請している訳なので、ひょっとすると願っても無い素晴らしい国際協力のプロジェクトになるかもしれません!

ESAとしては、2016年と2018年の2つが連動することでより良い成果を期待しているので、片方だけにする訳には行かないのです。
また、ESAの18の加盟国のうち13国がExoMars プログラムに参加していますが、それぞれどこかを分担することで費用を出し合っている状態です。
そのため、2つの計画の一部でも中止すると脱落する国が出てくるのは、必然で、そうなると資金はますます減ることとなります。
全体計画には、約10億ユーロ(13億5000万ドル)が予算として必要ですが、19か国の機関は今までで8億5000万ユーロしか確保できていないのです。約85%ですね。
当ブログの2009年12月23日では、予算が8億5000万ユーロでしたので、増えたんでしょうか?
それにしても、15%足らないだけで、安易な対応をするとExoMarsプログラムそのものが無くなってしまう可能性がある訳です。
ESAのDordainさんが必死になるのは、理解できますね。
ロシアに来年1月末までに回答をくれるよう要請してます。
今のところ、事務局としてロシアの情報は掴めておりません。
ぜひ、参加して欲しいものです。
日本のMELOSも丸ごと参加したらどうでしょうか?研究者としては、難しい面もありますかね・・・
コメント
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