火星への道

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泥火山でい

2010-08-21 18:05:31 | 火星地形
8月20日のMarsDailyによりますと、生命探査のためにアキダリア平原(Acidalia Planitia)で多数の泥火山が詳細に観測されているとのことです。
Oehlerさんと彼女の共著者Carlton Allenさんによる研究です。
Dorothy Oehler(research scientist at the Astromaterials Research と Exploration Science Directorate at NASA’s Johnson Space Center)



Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)搭載のCRISM(画像分光計)から得られた画像を分析した結果です。

同じものではないですが、泥火山の画像は、下記にて
http://apod.nasa.gov/apod/ap090330.html


Oehlerさん達は、Icarusの8月号で発表したレポートで、その地域で1万8000以上の円形のマウンドをマッピングしたことを報告しています。
彼らの見積りでは、このままマッピングを続けるなら、その領域で4万以上の泥火山を見つけることができるということです。
2人の科学者は、マウンドが他の工程で引き起こされた可能性を除外しています。
報告書では、マウンドが隕石によるインパクトやice-cored マウンドや蒸発堆積物や溶岩流による構造であるはずがない詳細な説明を提供しています。

Kenneth Tanakaさんは、「Oehlerさんの報告は、はるかに詳細に泥火山の数と位置を記録することによって、原始の生命の生息地として、より深くそれらの起源と関与の可能性を分析します。」と言ってます。
Kenneth Tanaka(米国地質調査所(the U.S. Geological Survey)のAstrogeology Science Centerの科学者)


また、Tanakaさんは、これらの特徴(また、火星の北平野のほかの場所にも現れる)が、生命の兆候を検索する良い場所であると言ってます。
泥火山は、ガス、液体の、そして、きめ細かに粒状の岩石(または、泥)の混合物が数メーターか数キロメートル地下から表面まで追し出されて出来た地質構造です。
地球上では、泥火山は石油産業で重要な意味を持っています。
なぜなら、陸で見つけられたものは、油層を予測することが判っています。

火星の泥火山の大きさは、直径が10km程度までで高さが数100メーター程度までです。
火星の表面が生命に不適である一方、微生物は地下に存在できると考えられています。
泥火山はかなりの深層から表面に地下の物質を持って来ているので、科学者に火星の深層部分の物質を提供します。

この研究は、火星上で生命を確立するための最適な場所であるかもしれない地域を決めることを助けることができます。
探査ミッションは、有機的なbiosignaturesを最も持ちそうなサイトを狙うのにこの情報を使用できるでしょう。

一方でTanakaさんは、泥火山は20-30億年前のものであるので生命の兆候を見つけるためには適切ではない場所になっているかもしれないと言いました。
更に、より良い場所は、最近のクレーター衝撃地点とより若い高水流量からの堆積物のあるところを含みます。と言ってます。

Tanakaさんは、biosignaturesを捜し求める宇宙生物学者のために、良い代替の位置としてAthabasca Valles(アサバスカバレス)と呼ばれる火星の谷を示します。
科学者は、そこの年代を2-3000万年前であると見積もっています。
火星でそれは、最も若いチャネルです。

Oehlerさんと彼女の同僚は、事実上、Acidaliaの円形構造が泥火山であるという更なる証拠を提供するためにMRO画像を分析し続けることを望んでいます。
「私たちは、Acidaliaが長期に亘って水源であったため、生命で豊富であったかもしれない場所であると信じています。」と、Oehlerさんは、言いました。
「生命が今までに火星で発展したのなら、そこは生命の徴候を探すためのより良い場所の1つです。」とも言ってます。

ネタ元は、Astrobiology Magazineで詳しい画像が載っています。
詳しくは、下記にて
http://www.astrobio.net/exclusive/3586/mud-volcanoes-on-mars

http://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/20100005634_2010005251.pdf

NASAが2009年に纏めたレポートがありますね。
泥火山は、アキダリア平原だけではないようで。
クリュセ、ユートピア平原、イシディス平原などにも見られるようですね。
http://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/20090010216_2009009632.pdf

泥火山がこんなにたくさんあるのを初めて見ました。
Tanakaさんは、生命の探査に良い場所だと言いながら、古すぎるので難しいかもとブレている感じです。
でも、探査して面白いところではないかと思います。
火星に行ける様になった場合は、じっくりと調査を進められると思いますのでこの地に人類が足跡を記す可能性がありますね。
泥火山は、古い年代のものしかないのでしょうか?
新しい泥火山があったら、それは最優先で行くべきところとなるでしょうが。

泥火山については、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A5%E7%81%AB%E5%B1%B1

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