火星への道

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ちょっと地溝帯!

2010-02-07 14:25:53 | ESA
10年2月3日ESAからMars Expressの High Resolution Stereo Cameraによる画像が発表されました。
ファイル名からすると09年11月9日に撮影されたようです。



大きい画像は、下記にて
http://esamultimedia.esa.int/images/marsexpress/452-20091109-6547-6-co-01-SirenumFossae_H1.jpg

場所は、09年7月28日の当ブログで紹介したMa'adim谷の近くで上記の画像の中心は、南緯28°東経185°(西経175°)です。
南半球の高地でSirenum Fossae領域(サイレナム地方)の一部です。
画像は、約230km×127kmで広さは、約2万9450平方キロですのでベルギーの広さに相当するようです。標高は、3,000m位です。
Sirenum FossaeはTharsis火山地帯から南西へ2500km以上離れたところに広がっています。
(火山地帯はオリンパス山(私たちの太陽系で最も高い火山)を含みます)。
Sirenum Fossaeは、Tharsis領域の隆起の間に地殻に生じた圧力によって形成された、地溝帯とのことです。
火星の眉と称される暗く見える地域で、クレーターが多く分布しています。
今回の画像は、古いクレーターと新しいクレーターの混在している様子を伝える為のものです。

下の画像は、上記の画像の説明のためのものです。
①の枠には、直径50kmのクレーターがあり、かなり古いものと推定されます。
②の枠には、大きな谷があり、枠の左側には2本の平行な線が見られる。これが地溝帯だそうです。
大きなサイズで見ると良く分かりますね。
③の枠の中心には、大きさ約28kmのクレーターがあり、浸食をあまり受けていないので若いクレーターと予想されます。この枠の中で最も新しいクレーターは、大きさ9kmの小さなものです。
枠の下側のクレーターの大きさは34km。一番大きなクレーター(左上のはみ出ている物かと)は、大きさが56kmでこの中では、一番古いものだとのことです。


大きな画像は、下記にて
http://esamultimedia.esa.int/images/marsexpress/451-20091109-6547-6-ft-01-SirenumFossae_H1.jpg

地溝帯については、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%BA%9D

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