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 前にホームレス相談会に参加したことから,その中の数名の方が生活保護申請をするので同行して欲しい,との要請がありました。財政事情の窮迫から本人申請ではなかなか受付てくれないので,弁護士が法的助言をするため同行するのだそうです。

 このような場合弁護士はどうやって粘るか,などいろいろ書いた某弁護士会作成のマニュアルがあり,それを読んで某市役所に向かいました。もっとも初心者で役に立ちそうもないので,支援団体のベテランが私の補佐役でついてくれました。

 さて,生活保護申請をしたい,というと早速住所を聞かれました。本人が河川敷です,というといきなり相談用書面(決して申請書自体を渡さないのが最近の行政の対応だそうです。)を引っ込められました。いよいよ戦闘開始か,と思いきや,先ほどのベテランが課長補佐を呼んでくれ,と言うとその後はスムースに申請がすすみ,あっけない幕切れでした。

 ベテランの顔もあったのでしょうが,どうも河川敷の美化という近隣住民の要請もあって,河川敷ホームレス減少のため割合簡単に認めたというのが真相のようです。実際に給付が始まるまでの約1週間,近隣の病院に検査入院として入院させる(社会的入院というのだそうです。)ことまで市役所側が手配してくれ,私の出番は結局なにもなかった,という結果でした。
                  社会勉強中の「花」

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