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日本そばの話(2)

2008年06月20日 | ムサシ
1 先日のテレビで,面白い日本そばの番組を見た。その中で,「ざるそば」と「もりそば」の違いは何かという問題があった。「ざるそば」は細切り海苔が載っているものを言うのだそうである。またそば屋で注文したざるそばが出されてきたとき,通の客が最初にすることは何かというのもあった。つけつゆの味を見るというのが正解とあった。その味具合で,そばをそばつゆにタップリつけるかどうかという,つけ具合を決めるというのである。
2 ところで,いずれは自分でそばを打ちたいという気持ちがあるが,そば打ちを研究し精進した場合に,自分で打った手打ちそばは一体どの程度おいしく打てるようになるものなのだろうか。今とても満足している生のそば粉で打った乾燥そばよりもずっとおいしいものなのか,それとも大して違わないものなのだろうか。一体手打ちそばを自分で打つように研究し,手間をかけて手打ちそばを打つ意味があるのだろうか。これは将来の宿題であるが,難問ではあるだろう。
3 手打ちそば用の参考書は何冊も買ってあるし,本格的なものではないが,そば打ちの道具も一応揃ってはいる。ただし今のところ,そこまでやるだけの気持ちの余裕がないので,本格的な実験は暫く先のことになりそうである。以前ろくに研究もしないまま,手打ちそばを作って家族に食べさせたところ,「お父さん,とてもまずい。まるで粘土のようよ。」と不評であったことがトラウマになっている。
4 今や風前の灯となっているかの如きわが大山山荘計画が実現した場合には,本格的に手打ちそばに挑戦するつもりではある。そしてわが友人達においしい私の手打ちそばを振る舞って,「こんなにおいしいそばは食べたことがない。」と絶賛されることを夢見ているのである。
 以前松江市に住み,米子の裁判所に勤務していたころ,JR米子駅の近くにとてもおいしいそば屋があり,行きつけの店にしていた。たまに友人が泊まりがけで遊びに来ると,必ずその店に連れて行ったものである。ざるそばも美味しかったが,暖かい天ぷらそばが絶妙な味で,タマネギとイカのリングのそれぞれ小さな天ぷらが載っており,いつもざるそばと天ぷらそばをダブルで注文したものである。その味が忘れられず,先頃米子市の近くに行く機会があったので,足を伸ばしてその店に行ってみた。しかし時の流れには勝てず,店はすでに存在しなかった。
5 私は最近,5年振りに別居が解消し,月に1回程度妻が作ってくれるアツアツの野菜の天ぷらを食べるのを無上の楽しみにしているが,当面は絶妙の「野菜天ざるそば」を追求したい。そしていずれは暖かいそばにも挑戦したいと思っている。熱くて美味しい野菜天そばは案外難しいのである。(ムサシ)

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