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6 実は私は,私の友人などから,私の健康論が参考になったとか,日常生活で実践することにしたなどという話をついぞ聞いたことはない。ふざけ気味に書いている「わがB級グルメ道」や健康論以外の雑文については,結構面白いという反応がある。おそらく健康論を読む側も辟易して,余り熱心に読んでいないのだろうと思っている。書いている私も,多分にウンザリしながら書いている。それなら健康論を書くことなど止めればよさそうなものであるが,そうは行かないのである。ごく最近も私の知人がガンで死亡したとの連絡があり,ショックを受けた。先ごろ別の友人が胃ガンで死亡した時には,悲しみだけではなく,激しい憤りの感情に苦しんだ。今どき胃ガンで死んではいけないと思ったのである。胃カメラによる定期検診を怠らなければ,早期の胃ガンの発見は容易である。また胃に何か異状を感じたとき放置してはいけない。ある裁判官が胃ガンで死亡したとき,胃に異常を感じながら,仕事の多忙のために精密検査を受けることができず,手遅れになったという遺族の痛恨の思いを聞いた。胃ガンといえども,検査さえすれば手遅れになることはないなどというつもりはさらさらない。そう単純なことではないだろう。ただある程度の医学的知識を持ち,可能な努力をした上での結果であれば,諦めもつくというものであろう。

7 医学も進歩し,健康論が盛んな今の時代に,私の友人達は案外健康論に関心がないし,悪く言えば無知である。この数年で考えてみると,残念ながら私の友人,知人のガンによる訃報は絶えないと言ってよい。まだ60歳ないし70歳という若さである。今でも平然と煙草を吸っている友人は多い。煙草によるガンの危険を承知の上でということなのであろうか。いささか理解に苦しむところである。もっと健康に対しては敏感でなければならない。病気になってから慌てたり,後悔したりするのではなく,病気にならないように,もっと努力をしようではないかと言いたいのである。現代医学は結構進歩しており,ガンは運命だという時代ではなくなっている。私は,完全ではないにせよ,ガンは防止できると思っている。その「妙手」はあると思うのである。少なくも,もう少し医学的知識があれば,人生に別の展開があり得たという人もいるに違いない。だから仕方がないのである。辟易されても,性懲りもなく書くのである。中にはヒョッとして,私の健康論を参考にしてくれる人がいるかも知れないと思うのである。。

8 そこでウンザリせずに,元気を出して続きを書くことにしよう。どうせ努力をすると言っても,できる努力は限られているし,努力をしても効果があるかどうかもよく分からないのである。努力が成功しても,晩年の10年程度を長生きするかどうかという話に過ぎず,大したことではない。ただ漫然と余りにも無防備にガンになったり,サッサと老化してゆくというのも,いささかもったいない気がする。せっかく進歩している現代医学の最前線の知識を活用して,颯爽と,かくしゃくと長寿に挑戦してみませんかというだけの話である。その努力をしても,あっさりとガンになることもあるだろう。人生はそう思うようにはなりはしない。その場合には,「やはりダメであったか。」と苦笑しながら,クヨクヨせず,従容として結果を受け入れるだけのことである。(ムサシ)

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コメント
 
 
 
Unknown (はるな)
2010-02-21 10:11:31
ごもっともなお話です。あの長寿の日野原先生の健康法は、毎朝100パーセントりんごジュースに大匙一杯のエキストラバージンオイルを入れ飲んでいるとの事で私も実践しております。病は気からと申すとうり、ストレスをうまく解消してタバコを吸う人に接近しないよう長生きしたいものです。
 
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