3/21に,このブログで紹介した裁判員の模擬選任の様子が明らかになりました。結果としては,50人中5人の辞退が認められたようです。思ったより多いというのが個人的感想ですが,皆さんいかがですか。部分判決同様,裁判員制度をソフトランディングするための試みが模索されます。以下は,日経新聞からです。
模擬選任、「妻の出産予定」は辞退認める・東京地裁
東京地裁は23日、トヨタ自動車や日立製作所など20企業の協力で実施している裁判員の「模擬選任手続き」で、無作為に選んだ50人の社員の返答状況などを公表した。10人から辞退の申し出があり、「妻の出産予定日」などを理由に挙げた5人は辞退を認めたことを明らかにした。
模擬裁判は5月30日から3日間実施する。同地裁は約6週間前の4月18日、協力企業20社の社員から50人に呼び出し状を送付し、辞退理由の有無も調べた。
10人の辞退希望者のうち認められた5人は「海外出張がある」「期間中に開かれる会議の意見書の取りまとめ責任者」「ちょうど異動時期で業務の引き継ぎが多忙」などが理由だった。(22:34)
| Trackback ( 0 )
|
確かに、本法の目的は国民の司法参加なのであまり広く辞退を是認することは問題ですが、実際問題として把握する意味では、今回の調査結果は重要な資料ですね。
今回の模擬選任結果は重要ですね。今後は、中小企業や自営業の方々にも協力を得て、全国で模擬選任をする必要があるでしょう。時間はあと2年(2009年5月から)ですが、実際には2年もないでしょうね。地方でもがんばらないと・・・。
確かに「都市部」には様々な機能が集約されていますが、逆に「盲点」となることもあります。もっと地方にも注目すべきでしょうし、また都市部にない部分を地方がアピールすることで全体的な成果があると思ってます。
瑞祥さんの指摘されるように、中小や自営業といった「身近な」市民の理解と参加こそが裁判員制度の成功への「鍵」となると思われます。限られた時間をいかに有効に利用するかが大事なことでしょうね。