NHK-BSの「グッド・ワイフ」が終了した後,夫婦で楽しめるドラマがないなあと思っていたら,先月末に始まったBS朝日の「家族法廷」に夫婦ではまりかけている。
http://www.bs-asahi.co.jp/kazokuhoutei/
ホームページを見ると,日本の裁判官は使わないトンカチが目についてしまうので,どうかなあと思って見始めたのだが,昭和の良きホームドラマの香りが心地よい(ただ,冒頭の法廷シーンの法律監修は詰めた方が良くはないか。地裁と家裁がゴチャゴチャになっているとしか思えず,気になってしまう)
長塚京三さんが演じるベテラン裁判官は,家庭を顧みない仕事人間で,家事・育児万端を委ねていた妻を失ったばかり。そこにミムラさん演じる訳ありげな家政婦さんがやってくる。長女夫婦と二女・長男と同居する大家族内の紛争に,ベテラン裁判官が毎度頭を悩まされる物語である(と書くと,耳の痛い人が多そうだ。)。現に長塚裁判官も,法廷で家事紛争の当事者を諭しながら,ハッとして言葉につまるシーンがある。
昨夜放送の第二回は,離婚届用紙がもたらすドタバタ劇で,ミムラの熱演に涙がこぼれた。「相棒」の鑑識役として存在感をましている六角精児さんが,存在感の薄い長女の夫役として良い味を出している。長女役の松永玲子さん,二女役の岩崎ひろみさん,親戚のおばさん役の岡本麗さんと芸達者が脇を固めている。
これから,毎週水曜日の夜が楽しみになりそうだ。(くまちん)