この度の大震災には本当に驚きました。すさまじい津波の威力に言葉もありません。
私もささやかながら弁護士会を通じて義援金を送らせていただきましたが,さらに今後弁護士会が開催する被災者支援研修にも参加して,少しでも何かのお役にたてれば,と考えております。
それにつけても,なかなか先の見えない原発事故の防護については,なにか身につまされるものがあります。
一昔前に原発建設反対訴訟がたくさんありました。
仮に私がその当時担当していたとした場合に,はっきりと原発は危険性があると言い切れたか自信がありません。
おそらく圧倒的な証拠と科学者の証言は何重にも考慮された安全策で心配は無いというものだった,と思います。
他方で,わずかながら,今回のような事故発生の危険を指摘していた科学者もいたと思います。
裁判所はほとんどが原発建設を容認する判決でしたが,ごくわずかに建設を認めない判決もあったと記憶しています。
このような悲惨な事故が発生してからでは遅いのですが,私自身,裁判と科学的証拠といわれるものとの関係を改めて考えさせられています。
言うべき言葉を失った「花」