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日本裁判官ネットワークブログ

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さいはての経験交流集会

2009年01月18日 | くまちん
きたる2月28日(土曜日)と3月1日(日曜日)の2日間にわたり,北海道旭川市にある旭川トーヨーホテル(旭川市7条通7丁目,昭和通沿い,JR旭川駅から徒歩約10分,旭川空港から車やバスで約45分)において,日弁連等主催の「第19回全国付添人経験交流集会」が開かれる。ここでいう付添人というのは,少年の刑事事件について,家庭裁判所の少年審判手続の中で弁護人同様の役割を果たす弁護士のこと。少年事件に熱心に取り組んでいる全国の弁護士が300人程度旭川に集結する。それこそ,先進的な「経験」を「交流」し,吸収できる貴重な機会である。
 1日目の2月28日(土曜日)の全体会(午後1時30分開始)では,19年間裁判官を勤められ,昨年に退官された横山巌弁護士が「家裁裁判官から見た付添人活動-付添人に期待すること- ~自らの若干の付添人活動経験をも踏まえて~」と題して講演される。同期の横山さんは,判事退官の挨拶状に「少年事件では,一人の人間として少年に全身全霊を傾けて接しました。人と関わることで,少年が大きく変化し,成長していく姿を見ると,関わりを持てたことに喜びを感じました。」と記された上,多数回の審判を開き,夜間の現場検証,実験等をして,非行なし不処分で終結した体験が忘れられない出来事だったと書かれた方であり,若い弁護士に大きな影響を与える話をしていただけるものと期待している。また,「自由と正義」の昨年10月号や「季刊刑事弁護」の最新号にも論文を執筆されている川村百合弁護士から「少年事件の裁判員裁判について」というホットな問題についての特別報告がなされる。全体会については,市民の方々にも開放されているので,ご興味のある向きは旭山動物園観光がてら御参加いただければ幸いである(ちょうどその直前に映画「旭山動物園物語」が封切られる。)。
 土曜日の夕刻から日曜日の昼にかけて開催される分科会は,「少年事件の裁判員裁判にどう取り組むか」,「少年審判と被害者」,「弁護士は,社会と少年院との架け橋になれるか-保護観察と社会復帰を考える」,「格闘! 地方における重大少年事件」,「児童虐待は今」といった興味深いテーマが並んでいる。
 開催地実行委員長の私としては,全国各地からお越しの弁護士の方々に,厳寒期の最果て旭川を体感していただき,過疎地での弁護活動について相互理解を深め,現実的な議論を進める一助にしたいと考えているところである。
 (くまちん)

「王と鳥」

2009年01月12日 | くまちん
 正月明けの三連休最終日の朝に見るにふさわしいDVDは何がよいかとしばらく考えて,少し前に購入した「王と鳥」というフランスアニメを見ることにした。宮崎駿・高畑勲両監督の原点ともされ,一昨年に「ゲド戦記」の裏で,三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品として高畑勲監督の翻訳字幕付きでささやかに公開された作品である(フランスでの公開は1980年)。
 最初のうちは,「フランスのアニメって,おしゃれね」などと気楽に,ヒットラーを風刺したとされる「王」(もっとも,私にはより近い国の人が思い浮かぶのだが)の愚行を笑い,「あれ,こんなシーン,宮崎アニメのどっかにありましたよね。」とニヤリとするのだが,終盤「鳥」が演説をするあたりから何やら雲行きが怪しくなる。そして,「えっ,これで終わりかよ」というエンディング。裁判員制度反対派には,「王」が守旧派刑事裁判官,「鳥」が高野隆弁護士や四宮啓弁護士,「下層市民」が被疑者・被告人に見えるのだろうなあ。「気をつけたまえ。この国は今こそ,罠だらけだからな。」という惹句は伊達じゃない。
 特典映像として,公開初日の高畑監督と爆笑問題・太田光氏(公式HPに掲げられた感想文を読めば,この人がただ者でないことを改めて感じさせられる。)の対談が収録されているが,これも必見。最近の高畑・宮崎両監督の微妙な関係性を知る者なら思いつくであろうことを,太田光が開口一番に言ってしまっている。こんなものを売っていいのか,スタジオジブリ。まあ,高畑監督としては,宮崎は「形」に触発されたが,オレは「精神」を承継した,と自負しているのかも知れないが。
 スタジオジブリ恐るべし。買うべし,見るべし。

 PS 現在は「動物農場」(あのジョージ・オーウェルの原作)が同じく三鷹の森ジブリ美術館提供作品としてささやかに公開されている。
(くまちん)

11月8日は「カウンドダウン!裁判員制度」シンポ

2008年11月03日 | くまちん
11月8日に,東京都千代田区霞が関にある日弁連会館(東京地裁と背中合わせに日比谷公園に面して建っています)で,裁判員制度をテーマにした第23回司法シンポジウム「カウントダウン! みんなで築こう裁判員制度」が開催されます。
このシンポジウムでは,日本弁護士連合会が制作した二本目の裁判員ドラマがお披露目されます(もうお忘れでしょうが,一本目は2003年の石坂浩二さん主演「裁判員」でした。裁判員の人数確定前で,裁判官1,裁判員7の設定でした。時の流れを感じます)。新ドラマのタイトルは「裁判員になりました-ニュースの向こう側」。毛利甚八さん原作の裁判員マンガシリーズの第三弾とのコラボです(ただし,題材は同じですが,内容は違います)。主演は元フジテレビアナウンサーで野球選手の配偶者の方です(神戸の懇親会の時に,こう言ってクイズにしたら,「中井美穂」と答えた人がいましたが,「ブー」です。このネットにもゆかりの深い「司法改革の巨匠」K大学K教授と同じ名字の方です)。このドラマの冒頭に,将来裁判員をお引き受けいただくことになる参加者の方々に向けたメッセージを添えようということになり,不肖田舎弁護士の私の原案がベースになったものが字幕で流れます。「ひと味」違うものを考えてみたつもりですので,どうぞそちらにも注目してご賞味下さい。ドラマを受けたシンポジウムには鳥越俊太郎さんもお越しになる予定です。
当日は,高校生による模擬裁判選手権東西決戦や,市民参加による模擬評議など,興味深い行事が目白押しですが,その裏で主に弁護士向けに「裁判員裁判における弁護人の役割」,「理想的な評議のあり方を考える」という2つのシンポジウムも予定されています。これらのシンポの受付には,不肖私が座っておりますので,ご興味のある方はお気軽にお越し下さい
なお,参加方法は日弁連の以下のホームページをご参照下さい。日弁連の裁判員マスコットキャラクター「サイサイ君」のペーパークラフトも作れます。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/081108.html
(くまちん-初投稿)