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平取町アイヌ文化振興公社の石井氏、由仁町教育長に

2022-09-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/28 05:00
 【平取】町アイヌ文化振興公社の事業部副部長・石井洋さん(63)が、空知管内由仁町の教育長に選任された。由仁町教委では記録が残る1953年以降、民間出身の教育長は初めて。
 今月16日の同町議会で人事案が同意された。任期は10月1日から3年間。
 石井さんは岡山県出身。84年4月から学校法人立命館(京都)の職員として長年働き、2015年12月から21年6月まで立命館慶祥中高の事務長を務めた。18年には、立命館慶祥高と由仁町が締結した人材育成に関する協定を担当した。
 21年9月に退職後、同公社の職員となり、全国の大学生らが町二風谷でアイヌ文化を体験する町の講座「大地連携ワークショップ」や、アイヌ文化の歴史などを学ぶ「シシリムカ文化大学講座」の運営などに携わった。(杉崎萌)
※「シシリムカ文化大学講座」の「リ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/736948/

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子どもたちへ「死ぬんじゃないよ」 1950年代、月形の修道院での日々「花と木沓(サボ)」書籍化 絵本作家・おのちよさん

2022-09-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/27 10:43

「今日もヤエ子のためにミサが行われる。髪にとき色のリボンをかざり、周囲の人々にささえられ 祈る形に合わされた小さな手に、ロザリオがゆれる」(「花と木沓」より)
 小学生から20代半ばまで道内で過ごした東京在住の絵本作家・おのちよ(小野千世)さんが、約70年前に描いた絵日記「花と木沓(サボ)」(幻冬舎)を一冊の本にまとめた。絵日記は札幌の高校生活になじめず、療養のため空知管内月形町の修道院で1950年代初めに1年間過ごした時の記録。祈りのある生活と厳しくも豊かな自然を16歳ならではのみずみずしい感性で描いている。
■空襲逃れ道内へ
 ちよさんは東京の宝生流シテ方能楽師・近藤礼さんの次女として生まれた。悲劇が襲ったのは戦時中の45年3月4日。空襲時に小学生のちよさんを助けようと、13歳の兄・礼之助さんが、火柱になって燃えさかる自宅に飛び込み、目の前で亡くなった。
 一家は能楽の縁を頼って終戦間際に小樽市へ疎開した。「兄の死は自分のせいだ」と思い詰め、慣れない土地ということもあって孤立。高校1年の途中から札幌の藤女子高に転入するも大人数の寄宿舎生活になじめず、ストレスによる腹痛で学校に行けない日々が続いた。高校2年の時、月形町にあった札幌マリア院の支部(後に新墾(にいはり)藤学園の養護学校や中・高校に移行、学園は70年に廃止)に移り住み、修道女らと1年間暮らしを共にした。
 「花と木沓」はこの支部にいた時に描いた水彩画などの絵や文章を後日まとめたもの。雪の原野を赤い馬そりで連れられてくる2月の場面から始まる。
 兄を奪われた悲しい3月には熱を出した。「ちいさな かぜが吹いた 窓を開けて 私は こころでつくった しゃぼん玉ひとつ 放った 母に父に向けて」と詩的につづった。
 夏には、ホルスタインに引っ張られて転んでしまう修道女の姿をコミカルに描く一方、ハムやソーセージを作るために神父が牛を聖水で「祝福」した後、牧夫が木づちで屠(ほふ)る様子も。
 修道院に預けられた障害のある女の子のことを思い、みんなで一緒に祈った秋の日暮れのことも記した。
 あまりに寒すぎて昼寝のできなかった冬。神父とこっそり“薪(まき)どろぼう”をしたことをユーモラスに書いた。また、アイヌ文化への共感と憧れもしたためた。「絵日記を描きながら祈っているような気持ちだった」
 東京へ戻った20代後半、「週刊新潮」の表紙を手がけた画家谷内六郎さんに見てほしくて「花と木沓」を持参したところ絶賛され、絵本作家の道へ。谷内さんと親交のあった上皇后美智子さまも皇太子妃時代に見て高く評価したという。
■隠していた宝物
 68年「ひとりぽっちのねこ」でデビューし、アイヌ民族の古老の話を基にした「こたんこるかむい」(89年)など数多くの絵本を出版した。谷内さんに「花と木沓」の出版を勧められたが「隠していたい私的な宝物で、関係者に迷惑をかけたくなかった」と断り続けた。94年刊行のエッセー集「蒼(あお)きいのちの祈り」には収めたが「あまり見る気にならなかった」という。
 今回の書籍化は、ちよさんの絵本のファンで、10年前に出版社経由で知り合った近島(ちかしま)哲男さん(66)が提案し、自費出版で出すことになった。当初は乗り気ではなかったが、製版の仕事をしていた近島さんが汚れや退色をデジタル処理で修復した絵を見て「これならば」と許可した。
 「ちよさんの今の言葉を入れましょう」という近島さんの助言を受け、巻末には「春は、うそつかない どんなに、のろくても、必ず来ます」と記した。悩みを抱える子どもたちに伝えたいことがある。「今の子も大変だけど、昔の子も大変だったよって。『必ず春が来るから、死ぬんじゃないよって』」。A4判、96ページで1430円。道内の書店で購入できる。(大原智也)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/736706/

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<ウポポイ オルシペ>49 北方情報のネットワーク アイヌ資料遠隔地にも

2022-09-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/27 05:00

菅茶山コレクション(重要文化財)=佐藤雅彦撮影
 第5回特別展示「イコロ ウエカリレ アイヌ資料をコレクションする」では、現在、国内最古級と見なされる1800年前後に収集された資料が展示されています。
 最も古いとされるのが江戸時代の平戸藩主、松浦静山が今から約230年前の天明年間に収集した弓矢、箆(へら)などです。次に江戸時代の漢詩人、菅茶山が収集した印籠、たばこ入れなど(いずれも国指定重要文化財)があります。
 北海道から遠く離れた地に、どうしてアイヌ資料があるのでしょうか。
 松前藩家老の蠣崎波響は「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」の作者として有名ですが、波響は松浦静山、菅茶山ともに親しい間柄であったことが知られています。さらに収集資料には「松前藩から」との記載もあり、藩から贈られたようです。
 またこの三者には共通して木村蒹葭堂(けんかどう)とのつながりもあります。蒹葭堂は、なにわの知の巨人とも評され、18世紀を代表する大阪の文人です。蒹葭堂のところには大名から庶民に至る数多くの人が出入りしサロンの様相を呈していたといわれ、彼が記した日記には、交遊のあった北方に関わった人の名を見ることができます。クナシリ・メナシの戦いの当事者である飛騨屋武川久兵衛。幕府役人で蝦夷地(えぞち)を踏査した最上徳内。地理学者で幕府巡見使に同行して松前まで巡り「東遊雑記」を著した古川古松軒。幕府の調査隊の一員として松前から厚岸まで踏査し「蝦夷風俗図式」などの著作がある谷元旦などです。
 従来の北方地域への関心の上に、ロシアの千島進出が重なり、さまざまな情報がやりとりされるとともにアイヌ資料が収集されることになっていったのかもしれません。(文・国立アイヌ民族博物館研究学芸部長=藪中剛司)
◆イコロのロは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/736650/

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阿寒湖 木彫りの世界 作家・岡田実さんの挑戦

2022-09-28 | アイヌ民族関連
NHK2022年9月27日(火)午後10時03分 更新
道東の観光地・阿寒湖。マリモや温泉で有名な観光地ですが木彫りが盛んな地域でもあります。しかし近年、その作り手は減少。木彫りの文化を絶やしたくないと奮闘する道外からやってきた作家の取り組みを取材しました。 (札幌局・佐藤優芽) 

渦巻き状のモレウ、うろこ状のラムラムノカ、伝統的なアイヌ文様が彫られた盆。木彫り作家、岡田実さんの作品です。
木の素材を生かした古くから伝わる彫り方。作品を持つ人に大切にしてほしいと一彫り一彫り丁寧に思いを込めます。
「僕自身はアイヌではない。見てきれいだなっていうのが第一印象、でも文化とかを勉強しているうちに模様に込められた思いとか、だんだん好きになったんですよ。僕もこの模様を彫ってみたいっていう思いをもった」
京都府出身の岡田さん、16年前雄大な自然を求めて阿寒湖を訪れました。
アイヌ民族が住む阿寒湖はマリモや温泉が有名な観光地。昭和の初め頃、国立公園の指定をきっかけに観光業が発展し、それとともに盛んになっていったのが木彫りでした。
最盛期には200人近くの人が木彫り作家を目指して阿寒湖に集まり、やがて巨匠と呼ばれる人が次々と生まれました。学生時代の終わりに阿寒湖を訪れた岡田さんはそれらの作品を見て衝撃を受けたといいます。
「もっとすごいものを彫っている先人たちがたくさんいて、かっこいいと思ったし、感動が自分の中にあった。僕自身もそれを誰かに与えられる作品を作れるようになってたとしたら一人前だと言えるのかなあって思ってやってます」
岡田さんが活動拠点としているのは阿寒湖温泉の中にある阿寒湖アイヌコタン。コタンはアイヌ語で集落を意味します。アイヌ文化の伝統が引き継がれている場所です。
そのうちの一軒に、阿寒で生まれ育った木彫り作家・瀧口健吾さんのお店があります。
瀧口さんは、アイヌの母親と木彫り作家だった父親の間に生まれ、後を継いでいます。
岡田さんとは6年以上前に知り合ったといいます。
瀧口健吾さん
「コタンの坂で朝あった時とかこんにちは!健吾さんってすごい元気だったり。明るい人、岡田さんはいろんな作家をつなげている人ですね」
2人は普段からよく木彫りの話をするといいます。
瀧口さん「アイヌが使っていたこれ弓に最適な木で枝を火であぶって弓にした木になりますね。弓の木ってね」
岡田さん「いろんなもの彫っているからおもしろい」
2人は作品を見せ合うことも。
瀧口さんは岡田さんのラムラムノカをじっと見つめて「きれいだ」といいました。
岡田さんと瀧口さんは互いに慕い、同世代の作家同士で気の置けない間柄。岡田さんは「話したくなるのは何か作りたいとき。自分とぜんぜん感覚が違うから勉強になる」と作家同士の交流を大切にしていました。
阿寒に来て10年以上、人のつながりこそがこの地で岡田さんを支えていました。
岡田さんの師匠・八幡敏男さんです。
八幡さんは50年以上木彫りを彫り続けている阿寒湖をよく知る人物の一人です。
「彼の目の輝きにすごく心があるなと思った」と岡田さんを長年支えてきた八幡さん、町のことや木彫りのこと、「見て真似するのは自由だけど」と多くは語らなかったと話します。
しかし、岡田さんはその姿勢こそ学べることが多いといいます。
岡田さん
「八幡さんがいると安心していろいろと挑戦できます。町の人は、若い人が何かやっていたら気にかけてくれる本当にあったかい人たち。皆さんに助けられています」
独立した今でも時折岡田さんは八幡さんと作業をします。その一つが作品を彫るための木を自ら製材することです。
八幡さん
「昔は全部製材所に木を運んで行って、こういうふうにやってくれって言ったらやってもらえてた。今はそういうところが全然なくなっちゃったから」
最盛期の阿寒湖を知る八幡さん。かつての賑わいは今とは比べ物にならなかったと話します。職人の高齢化が進むうえ、観光業が下火になり、若い人が木彫りを続けられず何人も阿寒湖を去っていったといいます。「これから大変。岡田君のような人は貴重な人材だ」と八幡さんは期待を寄せていました。
岡田さん
「僕今はもう42になってるのにいまだに若手なんですよね。若手若手って言われるんです。要はそれって次が入ってきてないっていう状態。僕らの世代が何とかしなきゃいけないっていうのはすごく感じています」
「誰もが木彫りの世界で頑張りたいと思える環境にするには」 岡田さんの挑戦
岡田さん自身も木彫りをやりたいと新しく来た人たちがあきらめて去っていく姿を何度も見送ったことがあるといいます。木彫りの世界は、長い時間技術を磨き続けなければならないシビアな世界。だからこそモチベーションを保てる仕掛けが必要だと岡田さんは考えたのです。
岡田さんが考えたのは、地域に根差したアート展を開催することでした。
長年阿寒の森を管理している団体と交渉を重ね、森を間伐したときに生じる木材を無償で提供してもらいました。
「たくさんの作家が交流したり切磋琢磨する環境が出来上がれば次があるかもしれない。作家たちが作品を見せ合う展示会は八幡さんのような上の世代では普通にあったことで、そこでやっぱりすごい作家が生まれたんだと思うし、そこにあこがれてきた人も多い。人と人のつながりの中で楽しく高めあう環境ができあがるのが僕の理想かな」
岡田さんの思いに賛同し、地域の若い作家やクリエイターたちが集いました。
SNS発信や作家紹介動画などにも力を入れます。
参加者の「地域おこし協力隊」アーネストさん
「こういう活動をやっているということを意外と地元の人も知らなくて、もっと知ってもらって一緒になって盛り上げていってほしい」
瀧口健吾さんにも間伐材を届けに行きました。今年のアート展に出展する作品の材木です。
岡田さんは瀧口さんに自分の気持ちをそっと打ち明けました。
岡田さん
「交流が持てるってのはすごくいいし、ぼくもやっぱりほしかった。だからよかったなあ。それが続いてくれれば、なんか阿寒湖は木彫りの文化が途絶えないのかなって」
作家として感動を与えたいと話していた岡田さんの本音。
瀧口さん
「規模は問わないけど、まずは10年続けていく。そっからでないと。ずっと継続して続けていくのが力だと思う。頑張りましょう」
岡田さん
「そうだね、今は自分もまだまだだけど10年やればきっと本物になるよね」
木彫りの文化が次に受け継がれまだまだ盛り上がっていく、岡田さんの夢です。「素晴らしい木彫りの町として阿寒湖がなっていくように少しでも力を注げたらいい」と岡田さんは日々その夢へ一歩ずつ着実に進んでいきます。
岡田さんたちの「阿寒の森間伐材アート展」は12月14日から釧路市で開かれます。
(札幌局・佐藤優芽)
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-ne9664823f9ca

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お笑いコンビ・アップダウン11/6小樽公演 音楽劇“カイ”

2022-09-28 | アイヌ民族関連
小樽ジャーナル2022/9/27
 フリーのお笑いコンビ「アップダウン」が、11月6日(日)に小樽市民会館(花園5)で、二人芝居の音楽劇「カイ」を公演する。
 札幌在住で同級生だった竹森巧さんと阿部浩貴さんが、1996(平成26)年にコンビを結成。今(令和4)年8月まで吉本興業に所属し、多くのバラエティ番組に出演。現在は退社してフリーとなり、札幌や関東・九州を拠点に活動している。

 同音楽劇は2018(平成30)年の作品で、北海道命名150周年の年に合わせて公演された北海道の歴史を再認識できる歴史教育エンターテイメント劇。
  題名の「カイ」とは、アイヌ語で“この土地に生まれた者”という意味で、北海道を命名した松浦武四郎とアイヌの長老アエトモの交流史実を元に制作された友情物語。
 神奈川県を皮切りに、北海道では、天塩・佐呂間・岩内・登別など、これまで国内10カ所以上で公演し、地元密着の内容でその土地にあった映像を上映。
 今回は、北海道の歴史を代表する小樽の市制100周年に合わせ初公演を実現させた。公演前には、小中高生との朗読や合唱などの交流企画も予定している。
 ミュージシャンでもあり、松浦武四郎役を演じる竹森さんが、テーマ曲「北海道」を作詞作曲。
 一方、役者として多くの舞台に出演している阿部さんは、アイヌの男をはじめ、子どもから大人まで10役を演じる。
 竹森さんは、「自分の住んでいる故郷の歴史を知ることで、故郷への誇りに繋がり、ぜひとも楽しみながら歴史を感じてもらいたい」と話し、阿部さんは、「歴史や開拓と聞くと勉強のイメ―ジだが、お笑いと歌のエンターテイメントで楽しませ、こんなこともあったんだと持ち帰ってもらい、舞台を楽しんで体験してもらいたい」と話している。
 2019(令和元)年には、特攻隊をテーマとした音楽劇「桜の下で君と」を公演し、2021(令和3)年には、原爆体験伝承漫才「希望の鐘」を発表。風化させてはいけない歴史を、笑いと歌で幅広い世代に伝えている。
 今後、2人は教育を念頭に置いたエンターテイメントを追求し、お笑いでライブやイベントも企画するとして、ウイングベイ小樽(築港11)のヲタル座での公演もしていきたいという。
 音楽劇「カイ」小樽公演 11月6日(日)14:00(開場13:00)
 小樽市民会館(花園5) 収容人員:大人300名・子ども200名
 全自由席4,000円・小中学生無料 10名を超える子どもの団体は事前予約
 チケット取扱い:SARTORIA FISTY(稲穂2・0134‐33‐8033)、ゆるり庵(花園5・0134‐61‐1342)
https://www.otaru-journal.com/2022/09/post-86342/

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十勝のこれまでとこれからの価値・魅力をまるごと感じる!「かちフェス ALL TOKACHI NO KACHI FES IN 芽室」

2022-09-28 | アイヌ民族関連
2022年10月15日(土)、16日(日)に開催
株式会社デスティネーション十勝2022年9月27日 09時00分
・広大な大地で育った野菜やお肉、熟成されたチーズにワイン…“十勝グルメ”が大集合!
・十勝出身アーティストのライブと郷土芸能「メムオロ太鼓」の生パフォーマンス!
・「サ国 十勝」で大自然を体いっぱいに感じてととのう。「メムロ サウナ パーク」登場!
・広大な公園でスノーピークの贅沢ギアで特別なオールインクルーシブキャンプを体験!
かちフェス実行委員会は、2022年10月15日(土)と16日(日)の2日間、19の市町村からなる十勝の長く継承されている価値と新しく生まれている価値、十勝のこれまでとこれからを、食・文化資源・自然をキーワードに発信するイベント「かちフェス ALL TOKACHI NO KACHI FES IN 芽室」を初開催します。
大雪山系日高山脈の麓に広がる十勝平野に位置する、19の市町村からなる広大な自然を有するエリア「十勝」。
食糧自給率1,300%を誇り、“日本最大の食糧基地”と言われる十勝は、チーズなどの乳製品や、豆類やじゃがいも、スイートコーンなどが有名ですが、近年は、ピーナッツやハーブ、ポップコーンに至るまで、多種多様な野菜づくりにも力を入れ、新しい食文化を作るチャレンジをしています。
管内を流れる十勝川を指すアイヌ語「トカプチ」が地名の由来とされる「十勝」には、古くから受け継がれている特有のカルチャーがあります。自然環境を活かしたアクティビティも生まれています。特に、近年では、サウナの本場フィンランドに近しい気候や環境を有することから、ユニークなサウナ施設が続々オープン、新しいサウナの聖地「サ国」としても注目を集めています。
そんな十勝に生きる人々の、脈々と続くカルチャーを大切にしつつも、新しいことにもチャレンジするフロンティアスピリッツから「かちフェス ALL TOKACHI NO KACHI FES」は生まれました。
開催地となる芽室町は、十勝のほぼ中心、帯広市の西部に隣接。日本有数の晴天率を誇り、肥沃な大地と気候条件に恵まれた土地であり、十勝の農業や酪農を身近に感じられる場所です。イベント当日は、この芽室町に位置する十勝でも圧倒的な広さを誇る芽室公園を会場に、十勝全域から様々な「十勝グルメ」が集結するほか、近年注目を集めている「サウナ」や十勝の自然を感じていただける「キャンプ」、十勝出身のアーティストによる「ライブ」、芽室町郷土芸能である「メムオロ太鼓のパフォーマンス」などのコンテンツを多数ご用意。十勝の皆様も、道内外の皆さまも、ぜひとも十勝の価値をご堪能ください。
 本プロジェクトは、文化庁「観光再開・拡大に向けた文化観光コンテンツの充実事業」の採択事業です。
* 「かちフェス ALL TOKACHI NO KACHI FES IN 芽室」開催概要
名称:かちフェス ALL TOCKACHI NO KACHI FES IN 芽室(かちフェス オールとかちのかちフェス イン 芽室)
開催日程:2022年10月15日(土) 開場 10:00 / 開演 10:00 ~ 閉演 19:00/ 閉場 20:00
     2022年10月16日(日) 開場 10:00 / 開演 10:00 ~ 閉演 15:00/ 閉場 16:00
     ※出店営業時間は、両日とも10:00~16:00
会場:芽室公園(北海道河西郡芽室町本通8丁目)
アクセス:JR根室本線 芽室駅より車で3分
     とかち帯広空港から帯広広尾自動車道 幸福ICより
     芽室帯広ICを利用し33分
公式HP:https://kachifes.com/
公式SNS:<Instagram> https://www.instagram.com/kachifes/
     <Facebook> https://www.facebook.com/KACHI-FES-108459195329421
主催:かちフェス実行委員会
後援:北海道文化放送、芽室町、芽室町観光物産協会
協力:株式会社デスティネーション十勝、株式会社三浦商店、
   株式会社CAMPLABO、株式会社N.F.Create、Re:Project、有限会社めむろプラニング、
   十勝サウナ協議会、十勝「サ国」プロジェクトCHI NO KACHI FES IN 芽室」開催概要
●十勝の広大な大地で育った野菜やお肉、熟成されたチーズにワイン“十勝グルメ”が大集合!
 この時期に旬を迎える十勝を代表する野菜・じゃがいもやカボチャを美味しく提供するのはもちろん、芽室が生産量日本一を誇るスイートコーンを使用した「コーン炒飯」、十勝温泉のモール温泉水で磨き、熟成させた「モールウォッシュチーズ」、国内初輸入・繁殖・生産に成功したハンガリーの国宝豚・幕別町産「十勝マンガリッア豚」や、古くから十勝の大地に息づきジビエ食材と親しまれている「エゾジカ」、十勝内の各市町村のご当地食材を使用したユニークな「地サイダー」や「地ビール」、独自のブドウ品種の開発に成功しブドウ栽培から熟成まで行っている池田町産「十勝ワイン」など、十勝全域から注目の十勝グルメが会場に勢揃い。このイベントでまだ知らない新しい十勝グルメに出会うことができるかも!
※出店店舗は、公式HPにて随時発表してまいります
●十勝出身アーティストのスペシャルライブや芽室町郷土芸能「メムオロ太鼓」の生パフォーマンス!
古典舞踊、熊祭り、北海道アイヌ祭り等を中心にアイヌ民族固有の文化の伝承と十勝開拓の歴史を再現した歌と踊りのほか、芽室町郷土芸能「メムオロ太鼓」のパフォーマンスや、十勝出身アーティストの音楽ライブをお楽しみください。
●サウナの聖地「サ国 十勝」の大自然でととのう。「MEMURO SAUNA PARK」
十勝発のアウトドアブランド「CAMPLABO」がプロデュース。サウナの本場フィンランド産のテントサウナや、全長15m8連結サウナテント、北見市からサウナカー、サウナテント体験ブース十勝産100%自然由来のトドマツオイルを使用したロウリュ、十勝の熱波師によるアウフグース等、7つのサウナが、会場に集結。各ブースからサウナハットやオリジナルTシャツ、アロマオイル等ご当地の珍しいサウナグッズを販売します。ここでしか味わえない究極のととのい体験を是非ご堪能下さい。
【MEMURO SAUNA PARK(メムロサウナパーク)】
日時:2022年10月15日(土)、10月16日(日) 午前の部 9:00~12:00/午後の部 13:00~16:00
料金:2,000円/1名
定員:30名 ※定員に達し次第、終了となります
予約方法:以下フォームからご予約ください
     https://forms.gle/hv3tZtBmiVy8cR3q6
●羊毛や麦ワラ、ハーブなど十勝の素材を使ったアイテムを作れるワークショップ
十勝産の羊の毛を使ったかわいい羊毛クラフトアイテム作りや、十勝で収穫した小麦のワラを使ったおしゃれなモビール「ヒンメリ」作り、十勝内で栽培したハーブ等を使ったハーブティー作りなど、十勝の自然をお家でも楽しめるアイテム作りを楽しめるワークショップの数々もご用意します。
● 十勝の自然を満喫!スノーピークの贅沢ギアに使った特別なキャンプ体験も!
心地よい風を感じる自然に囲まれた芽室公園の会場内にて、キャンプ初心者でも楽しく心地よく過ごせるように、スノーピーク社製の上位モデルのギアをスタッフとともに設営し、十勝の贅沢食材を使ったBBQを存分にご堪能いただけるオールインクルーシブキャンププランを販売します。また、ご自身のテントやタープなどをお持ちいただき、ご自由にお楽しみいただけるフリーサイトもご用意。それぞれのスタイルで、会場の十勝グルメやドリンク、音楽もお楽しみいただきながら、思い思いのキャンプスタイルをご満喫ください。
MEMURO CAMP プラン by snow peak【 3組 限定 】
1泊2日2食サウナチケット付 スノーピーク社製のギアで2日間を贅沢に楽しむオールインクルーシブプラン
内容:キャンプギア一式、夕食(BBQセット)、朝食(ホットサンドセット)、サウナチケット、スノーピークスタッフによる簡単な設営ワークショップ
料金:1組 39,800円(税別)/大人4名まで
定員:3組 ※定員に達し次第、終了となります。
フリーサイトプラン 【 30張 限定 】
持ち込みテントでキャンプ、デイキャンプを楽しむプラン
料金:大人 1,000円/小人 500円 ※デイキャンプの場合も同料金
備考:テント、寝袋などレンタル備品、BBQのみの販売はございませんので、予めご了承ください
予約方法:以下サイトからご予約ください。定員に達し次第、終了となります。
     https://forms.gle/oCZ7sRSsMXkje7wq6
■会場図 
* nincup LIVE × SAUNA(ニンチュプ ライブ × サウナ)
* アイヌ文化の継承を目的に、アイヌのウポポ・アイヌ舞踊も取り入れたアーティスト「nincup(ニンチュプ)」による焚き火ライブを2022年10月9日(日)に開催します。屈足湖(くったりこ)の湖畔で焚き火をしながら、アイヌの文化に触れていただくことが可能です。また、20名限定で野外サウナ+BBQなどがセットになった特別プランも販売いたします。野外サウナを体験しながらアイヌ音楽をお楽しみください。
* 開催日程: 2022年10月9日(日)
* 開催時間: 開場 19:00 / 開演 19:30 ~ 閉演 21:00
* 会場: 湯宿くったり温泉 レイクイン/屈足湖 キャンプ場(北海道上川郡新得町屈足808番)
* 料金: <通常> 大人(高校生以上) 2,000円 / 小・中学生 500円 / 幼児 無料
* 下記フォームより予約
https://docs.google.com/forms/d/1-cuXmRxRxnuj7LnueLRNESoEhnCiA0Bu3iXKC7Fur9A/viewform?edit_requested=true
* <アウトドアサウナ入り放題プラン> 10,000円
* 屋外サウナ+温泉、焚き火、BBQ、スノーピークギアによる特別休憩スペースが利用可能
* 下記申し込み連絡先にメールでご予約を承ります
* 申し込み連絡先:info@tokachi-dmo.jp  (担当nincupスペシャルサウナ担当者宛)
* ※価格はすべて税込み価格
【nincup(ニンチュプ)プロフィール】
* 新月の前の細くなった月のことを、アイヌ語で「nincup(ニンチュプ)」という。新しい世界へ旅立つ前の晩の宴。アイヌの伝統歌、舞踊、世界五大叙事詩ユカラ、アイヌ語のオリジナル曲等、ギターとベースを合体させてできた【ギタンバ】の音色とともに、森と街、新しい世界への憧れ、心の葛藤を、物語のようにライブを展開してゆく。公式サイト:https://nincup.com/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000108893.html

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地名の「ヒラ」と「タイラ」 実は同じ意味ではない 地形にまつわる違いとは

2022-09-28 | アイヌ民族関連
Hint-Pot編集部9/27(火) 18:07配信
 全国各地にある「平」が付く地名。主に「○○ヒラ(ビラ)」や「○○タイラ(ダイラ)」と読みますが、読み方が違えば地名の意味も違うことをご存じでしたか? それぞれに一体どのような意味が隠されているのでしょう。今回の「Hint-Pot 地名探検隊」は、40年以上も地名研究を続ける日本地名研究所(神奈川県川崎市)の協力のもと、その違いにスポットを当てます。
同じ「平」でも読み方によって意味に大きな違いが
 平と書いて「ヒラ(ビラ)」または「タイラ(ダイラ)」と読みます。しかし地名となると、それぞれの読み方で意味がかなり違うのです。
 まず「ヒラ」と読む地名は、主に“山腹”や“傾斜地”を指します。例えば、全国に多数ある「平山」の地名。イメージとしてあまり高くない山を想像しますが、基本的には傾斜地に由来した地名だと考えられています。
 他に例を挙げると、大分県杵築市大片平(オオカタヒラ)は山間地に。さらに、神奈川県川崎市麻生区片平(カタヒラ)は片側が崖地だったため、もう片側にのみ集落が開けたと伝えられています。また、横浜市保土ヶ谷区にある帷子(カタビラ)町の語源は、衣服ではなく川によって削られた地形です。
 ただ「ヒラ」の語源については、一説にアイヌ語の「ピラ」(崖)にあるともされ、北海道には赤平(アカビラ)市や札幌市豊平(トヨヒラ)区といった地名が。また、「古事記」の神話に出てくる「黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)」(神話で死者の国と現世の境目とされる坂)のヒラも崖を意味するとされています。
「平」を「タイラ(ダイラ)」と読む場合は?
 一方で「タイラ(ダイラ)」は、平良のように「タイ(ダイ)+ラ」で構成されています。タイには平の他に、岱や台などの漢字が当てられ、またラは「~のような」という意味です。つまりタイラとは、原野や森、比較的高い平坦地を指します。
 このタイラの地名が多数見られる都道府県があります。それは長野県で、「善光寺平(ゼンコウジダイラ)」「菅平(スガダイラ)」「佐久平(サクダイラ)」「松本平(マツモトダイラ)」「池の平(イケノタイラ)」「御所平(ゴショダイラ)」「蕨平(ワラビタイラ)」「上ノ平(ウエノタイラ)」「後平(ウシロダイラ)」「菱平(ヒシダイラ)」「富士見平(フジミダイラ)」など、枚挙にいとまがありません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c694a734c2a4c559af797af6070482d3a22fbae9

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鈴木ヒラク《白老セッション》即興パフォーマンスの アーカイブ映像を公開

2022-09-28 | アイヌ民族関連
白老文化観光推進実行委員会2022.09.27 09:30
白老文化観光推進実行委員会(会長:熊谷威二)では、8月27日(土)から開催している、白老町内22ヶ所の会場で、国内外から15組のアーティストが展示やパフォーマンスを展開する「ルーツ&アーツしらおい2022 - 白老文化芸術共創-」についてこの度、参加アーティストの一人である、鈴木ヒラクの作品《白老セッション》の制作映像アーカイブを公式YouTubeチャンネルにて公開しました。

ルーツ&アーツしらおい メインビジュアル
現在、白老町の旧しらおい発掘堂(白老町大町2丁目1-23)で公開されている《白老セッション》。アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループMAREWREW(マレウレウ)のリーダーである音楽家・ヴォーカリストRekpo(レクポ)と鈴木ヒラクの出会いから生まれた、初のコラボレーション作品です。
2022年8月22日(月)に同会場にて非公開で行われたセッションでは、Rekpoが「銀河」をテーマに即興で奏でるムックリ(竹製の口琴)の演奏や歌と呼応しながら、鈴木ヒラクが白老で拾い集めた小石などや自作のマーカーでドローイングを行う手元が、リアルタイムで壁面に投影されました。
白老という土地だからこそ実現した、この一度きりの13分のセッションの記録映像からは、言葉を超えて音と視覚が響き合い、対話が生まれる様子、その息遣いまでも感じることができます。
この映像を「ルーツ&アーツしらおい」の公式YouTubeチャンネルにて公開し、ご視聴いただけます。また会場では、セッションが行われたそのままの映像や音声が再生され、現場の特別な空気感を追体験できます。
白老セッション|Shiraoi Session|アーカイブ映像
https://youtu.be/wh3lYWQl9es
「ルーツ&アーツしらおい2022 - 白老文化芸術共創-」の開催会期は10月10日(月・祝)までとなります。ぜひ秋の白老へ足をお運びください。
■鈴木ヒラク コメント
Rekpoさんの名前のRekはアイヌ語で「喉」という意味がある。Rekpoさんの喉と呼吸から生まれた音は、人間の体という洞窟の奥の、遠い響きを感じさせてくれる。それがひとたび空間に放たれると、風の音や鳥の声、時には電子音のようにも聞こえる。ドローイングは書画カメラとプロジェクターを通して、光の信号となって投影される。真っ暗な会場で、まるで銀河の彼方へ宇宙旅行をしているような13分のセッションだった。
プレスリリース動画
https://www.atpress.ne.jp/news/327446

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中川裕教授とUtaEさんオンライントークライブ:イベント情報

2022-09-28 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2022.09.28
地域 オンライン
開催日 2022年9月28日(水)
時間 20:00~22:00
内容・説明 漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修をした中川裕・千葉大学名誉教授と、同作のアニメでムックリ演奏をした清水町のハポネタイ代表UtaEさんによる対談がZoomで配信される。詳細、申し込みはホームページで。SNSで「#ハポネタイ」を付けURLをシェアすると参加費が割引になる(一般1500円、学生1000円)。
料金 一般3850円、学生2000円(割引あり)
問い合わせ先 090-6392-8336(ハポネタイプロジェクト事務局の乾さん)
関連リンク https://0928haponetay.peatix.com/
https://kachimai.jp/event/event_calendar_data.php?id=5287

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ロシア南部ダゲスタン共和国でデモ、「動員令」で少数民族狙い撃ちか

2022-09-28 | 先住民族関連
CNN9/27(火) 20:30配信
 プーチン大統領による部分的動員令を受け、ロシアの一部の少数民族地域では激しい抗議デモが発生している。活動家団体やウクライナ当局は、こうした少数民族が徴兵対象になるケースが偏って多いと指摘している。
CNNがイスラム教徒主体の南部ダゲスタン共和国で撮影されたものと確認した動画には、首都マハチカラの劇場前で女性が警官に懇願する様子が映っている。
動画では「なぜ私たちの子どもを連れていくのか。一体、誰が誰を攻撃したのか。ウクライナを攻撃したのはロシアだ」と訴える声が聞こえる。続けて女性の集団が「戦争反対」と連呼し始め、警官隊はその場から立ち去っている。
マハチカラで起きた別の衝突では、警官がデモ隊を押し返す姿が見られる。警察によって手荒に拘束される人もいれば、徒歩で逃げる人もいる。
人権団体「OVDインフォ」によると、デモの取材に当たっていた地元のジャーナリスト1人を含む複数人が逮捕されたという。
マハチカラの市長は25日、平静を呼び掛け、「反国家活動に従事する者の挑発に屈しないよう」促した。
ダゲスタンの町エンディレイで撮影された別の動画には、警官が空に向かってライフル銃を発砲する様子が映っている。デモ隊を解散させる狙いとみられる。
プーチン氏は21日、失速するウクライナ侵攻を立て直すため、即時の「部分的動員」で予備役30万人を徴兵すると宣言した。
ロシア当局は軍務経験を持つロシア人のみが対象になるとしているものの、動員令そのものはより幅広い条件を示しており、ロシア人の間では将来的に徴兵対象が拡大するのではないか、少数民族が影響を受けるのではないかとの懸念が広がっている。
ウクライナ当局によると、ロシアの実効支配下にあるクリミア半島では、動員令を受けて先住民族タタール人の男性が脱出した。
ウクライナ議会の関係者は25日、「占領下にあるクリミアでは、ロシアが動員の過程でクリミア・タタール人を狙っている」と説明。「現在、家族を含む数千人のクリミア・タタール人がロシア領経由でクリミアから脱出している。大半はウズベキスタンやカザフスタンに向かっている」と指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c492a8d58caaca07fc8137e93696752367da84b8

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依然として分断されたままのアメリカを憂う、在米40余年の日本人の想い

2022-09-28 | 先住民族関連
JBpress9/27(火) 12:02配信

依然として分断されたままのアメリカを憂う、在米40余年の日本人の想い
 文・写真=沼田隆一
 アメリカ在住40年以上という筆者が、これまで継続的に行われており、実際に体感してきたきたあらゆる「分断」について、その想いを書き綴った。
■ 乱気流の中で迷走するアメリカ
 パックス・アメリカーナという言葉を記憶する人は何人いるだろう。「アメリカの平和」と訳され、超大国アメリカの覇権による平和を言う。今や骨董屋の片隅に忘れられた売れ残り品のようなものかもしれない。
 第二次大戦後のアメリカは民主主義と自由市場による資本主義の旗手となって、ある意味で世界の人々の生活水準を上げたといってよいだろう。それとともにグローバライゼーションが着実に進んだ。しかし築き上げてきた国際秩序は黄昏時を迎えており、その中で構築されようとしている多国間の関係の行く先には乱気流が待ち構えているようだ。
 そんな状況のなか、先進国においてもそれぞれの問題で弱体化が進んでいる。途上国は力強く国を導くリーダーが存在せず、経済不安、社会秩序の乱れが発生している。国家の力が衰え、人々の不満に十分な対処がなされていない。
 社会の不満が蓄積され、何の根本的な対策がなされないことに人々は気づくと、自分たちと違う異質なものに、平常では考えられないレベルの敵意をあらわにするものである。神話にも近い理念にいとも安易に逃げ込み、民族や国家といった言葉が台頭し、自分達とは違う集団を“ふさわしくないもの”とレッテルを張る。そういうものから“救ってくれる”と扇動する人間を指導者として担ぎ上げ崇拝することとなる。
 過去でも、現在でも、こういった状況ではそのような人間が出現している。その延長線上に資本主義、社会主義にかかわりなく、個人の権利や生活を国が「統制」する動きが出てくるので 既存の国際秩序が明らかに破綻している現象として、ロシアのウクライナ侵略があり、世界のさまざまのところに深く影響を及ぼしている。また朝鮮半島はますます不安定な状況になっており、人民の統制を再強化し始めた。海洋進出を図ろうとする中国、メディアには忘れ去られているがアフガニスタンや中東、ミャンマーなどの問題にも何の好転の兆しがない。
 まだまだ予断を許さないCOVID-19のパンデミックは、社会経済のみならず、人々の心に深く不安や恐怖、不信といったものを植え付けた。世界レベルで起きている記録的なこの夏のヒートウェーブは、とどまるところを知らない。これらの事象に危機感を高め、人類の将来への警鐘と真剣に受け止める人がどれだけいるのだろうか。まるで地球は伏魔殿の様相を呈してきたように感じる。
 外敵からの脅威があると内部は結束するという、一般的な理論を聞いたことがおありだろう。今のアメリカ国内に目を向けると、前述の異質なものに敵意を持つ集団が現れ、国内の結束どころか、前大統領が引き金となったこの国の分断は深まっている。
 殺傷能力の高い銃による凶悪な犯罪が後を絶たず、人工妊娠中絶という女性の権利を取り上げるような判決が連邦最高裁判所で出され、女性の権利に対する深刻な後退も起こっている。
 根深い差別問題、ロシアのウクライナ侵略によって起こされたガソリン、食物などの価格の高騰など、数えきれない問題が山積みである。こんな乱気流の中でも、アメリカはしっかり舵を取ることができない状態で、迷走飛行中といえる。
■ 銃とアメリカ人
 今年に入って殺傷能力の高い半自動小銃による銃撃で、学校にいた幼い子供たちや教師を含む多くの人たちが犠牲になっている。何年も前から学校での銃乱射事件を含む惨事が起こっているのに、真正面からこれに取り組んでこなかったことは事実としてある。毎週のようにどこかで銃乱射事件が起き、犠牲者の数が増え続けている。
 5月14日にニューヨーク州で起こった乱射事件は、明らかに白人至上主義者による黒人を狙った事件であった。独立記念日にもイリノイ州で、白人青年の起こした独立記念日のパレードでの銃乱射事件で、子供や老人を含む6人が死亡し、多くの人が負傷した。
 保守派の政治家たちは憲法に保障された銃を持つ権利を盾に、厳しい銃規制には消極的で、銃を販売することに問題はなく、精神異常をきたした人間の犯罪とすり替えようとしている。
 保守派の支持層が高く、白人至上主義が声高に叫ばれる州での銃規制には、政治家も支持基盤を失いたくないためおよび腰である。また全米ライフル協会(NRA)の大物政治家を巻き込むロビー活動はいまだ強力である。やっと超党派で可決した28年ぶりに銃規制法案も当初の骨子は骨抜きになり、“ないよりはまし”的な中身となってしまった。
 銃規制に反対する人たちの多い街では、銃による犯罪をなくするためには一般人がもっと銃を購入し、自衛しやすくするべきだという論法を打ち出している。まさしく昔の西部劇のワイルドウエストの復活である。
 この国には市条令で、人々が拳銃を日常的に携行することを認めているところも存在する。銃規制には厳しいニューヨーク市でさえ、健常な市民がライフルや散弾銃を所有することは所定の審査を得て可能である。拳銃もさらに厳しい審査があるが可能である。
 その昔カリフォルニアで学生時代を過ごした筆者は、大型スーパーのスポーツ用品売り場で運転免許証の提示だけで、即時ライフル銃を買えることに驚いた記憶がある。
 その当時よりは厳しくはなっているが、日本と違いアメリカは連邦法のほかに州法というものがあり、この法的効力は強い。州によっては、農村部や郊外のこともたちは10歳にも満たないころから親に空気銃を与えられその扱いを学ぶ。そのあと口径の小さいライフルなどから銃に親しんでいくのである。
 全米いたるところでガンショーというイヴェントがあり、そこで多くの人が集まり銃器を売り買いできるのである。もちろん大人も子供も遊園地に行く気分でこのショーを楽しんでいる。
 他州から違法に持ち込まれる銃を、取り締まる有効な手段がないことも問題だ。車、バス、電車によって持ち込むことは難しくないのだから。
 インターネットからは、銃器や爆弾製造の情報がいとも簡単に入手できる時代でもある。3D プリンターも安価になり、存在を誰にも知られることがない自家製のゴースト銃が増えてきている。この問題は必ずアメリカだけでなく世界中に広がる。詳しくは触れないが、最近の事案では日本の元首相襲撃は平和な日本においても、銃犯罪が増える可能性を示唆している。
■ 星条旗の見てきたもの
 ご存じの方も多いとは思うが星条旗はもともと今のものとは違っていた。星の数は州の数を表すが、国旗が作られたときは最初に独立した州の13個の星であった。アメリカは“新大陸”を求めてやってきた人々が、先住民族や植民地からの独立を”力”で獲得してきたまだ若い国家なのである。
 そのため国を創り家庭で常に身近にあった銃というものに対して、特別なセンチメンタリズムがあるような気がする。日本のように今の日本になるまでにはまた別の意味での歴史があるが、最初から国土があり、人がいた国と、アメリカは違う。
 アメリカ人のバックボーンには自由、正義、勇気、合理的思考、身は自ら守る、などが歴史の中で人々の心に刷り込まれているようだ。そこには中途半端な日本的な“お互い”もたれかかる甘えは通じない。それ故、人々が銃を持つ権利を憲法が保障しているのである。
 自由で陽気に映るアメリカ人の歴史を見ると、自由を獲得するために戦い、先住民族との闘い、独立戦争、奴隷制度廃止、南北戦争、大統領暗殺、人種差別活動家の暗殺などなど、歴史の中に多くの人々の“暴力”が見え隠れする国である。
 しかし、そういった多くの血が流れた歴史の中でも、そのたびにその“暴力”による支配に抗い、民主主義を根付かせ、国民一人一人の投票の力で政治を変えてきたという歴史もあることは、この国がこれからの進む方向を決める中で大きな財産であることを忘れてはならない。
■ 根強い偏見―What’s Going on
 アメリカはまだまだ人種偏見の国である。表向きではあるが、人種差別に関する様々の法整備が進んでいることは評価できると思う。しかし人々の精神構造まではそう簡単に変わりはしない。
 余談だが、150年前に岩倉使節団がアメリカに渡った。その時、大山捨松や津田うめを含む6名の日本人留学生がいた。彼女たちは帰国後日本の女子教育に貢献を果たし、女子の 社会進出や平等もその教育理念に掲げてきた。150年後の今の日本はどうであろう。私には150年経った今も、この点においては人々の意識にそれほど変化があったとは感じられない。
 話を戻そう。6月19日はJuneteenthと言われる奴隷解放を記念する祝日である。この記念日は、1865年にテキサス州で奴隷身分とされてきたすべての人々は自由である、とする連邦政府からの命令を、北軍グレンジャー将軍が6月19日に読み上げたことを記念する日である。
 この数年のあらゆる差別に反対する声が大きくなってきたこともあり、遅ればせながら祝日になったようである。誰かが声を上げなければ、変化は起きない一例であるといえる。この数年のテレビのCMでも盛んに、やたら白人でない人間が登場する。この振り子の振れかたが何よりも行動を優先する国民性を表しているといえるかもしれない。
 1971年にモータウンレコードから発売されたマーヴィン・ゲイの”What’s going on”という曲を覚えている人はいるだろうか?  ヴェトナム戦争から帰還した兵士が、祖国アメリカで目の当たりにする人種差別やドラッグ問題を嘆いた歌である。それまでのモータウンレコードは、政治的な曲を出さないという路線を歩いてきていたが、マーヴィン・ゲイのこの曲から路線を変えたとさえ言われている。
 音楽も人々の主張が反映されるものとなったのである。私にはこの曲が今のアメリカを見ていると悲しいかなしっくりくる。この曲が色褪せていないからである。あれ以来50年たった今でもアメリカは同じ問題でもがき、何の有効な解決策も見出していない。
 西部開拓時代の精神の延長に今がある。しかしいつまでそれを引きずっていくのか?  
 アメリカの先住民族を追いやった移民の大多数は、ヨーロッパからの白人。奴隷として連れてこられたアフリカやカリビアンの人たち、そして主には大陸横断鉄道の建設のための労働力として来た少数派のアジア人たち。しかしヨーロッパが豊かになり安定すると、白人移民は少なくなり、逆に飢餓や戦争に苦しむ途上国のいわゆる有色人種が、第二次大戦後、急速に増え始めた。
 パックス・アメリカーナと共に労働市場のグローバリズムが始まり、いま加速している。つまりこの国は自由で開かれた国であるがゆえに、白人がしたことと同じことを今有色人種がしているのだ。さらに、この先有色人種の人口が白人を上回るという“The Great Replacement Theory”に、一部の白人は非常に危機感を持っている。そして自分たちと違う集団を敵と考え始めているのである。
 豊かで自由を謳歌している国が、いまだに自分の権利と利益だけを求め続けるのはなぜなのか。保守層の多いバイブルベルトという地域の急進的な人たちは、バイブルは白人を守るものだと信じているのだろうか。
 アメリカ大統領は就任の宣誓には必ずバイブルに手を置く。こんな中にも、この国の持つ大きな矛盾と底知れぬ問題がある気がするのである。
■ 深刻さを増す国の亀裂
 そんな中、1月6日に起きた連邦議会襲撃事件の下院特別委員会は、いまだにさまざまの妨害や証言拒否に直面しながらも、いろいろな証言を引き出そうとしている。今回のこの委員会の動きを見ていると、過去にあった大統領弾劾裁判のことを思い出さずにはいられない。
 日本ではニクソン大統領の引き起こしたウォーターゲート事件が知られているだろう。あの弾劾裁判の時と、今回の前大統領の問題を比べるのは乱暴なことかもしれないが、大きな違いとして、当時の人は真実を知ることができた。そして知ろうとする国民の力が強かった。また議会は与野党ともにこの問題の真相を解明しようとしたのである。
 しかし、今回の状況を冷静に見ると、プロパガンダを執拗に流し、扇動する人がそれぞれインターネットから生まれた複雑なメディアを操る。誰もその情報の確度など気にすることもなく自分に都合のいい情報だけを取り込んでいく。この情報戦争を巧みに利用できる人間がこの国を、いや世界も動かすことになるという構図が出来上がる。
 人は怠惰である。自ら真実を探そうとはしない。与えられる情報を自分の都合のいいように取捨選択してしまうのである。そんな世の中でニクソン弾劾裁判の時のような、議会のチェックアンドバランスは完全に機能不全に陥っている。
 しかしそんな状況でも、党派超えて何人かの議員は下院特別委員会を立ち上げ、様々な妨害の中でも真実を明らかにすることに努めている。彼らが勇気をもって証言している事実も忘れてはならない。そして、それがどのような結果を導くのかでこの国の行く末が決まる、と言ってもいいのかもしれない。
 最近“identity politics”という言葉をよく耳にする。これは人種、宗教、階級、性別,性的嗜好など差別を受ける人々に対して、政治家自身が自分はどうなのかを明らかにし、個人の信条に重きをおいて投票するということ。その流れが保守・リベラル、どちらにおいても起こりうる気がする。
 40年以上前に、当時よく使われたセリフ「狭い日本にゃ住み飽きた」を置き土産に、私はアメリカの地を踏んだ。この国はそんな無謀極まりない私を寛容に受け入れ育んでくれた。自分の人生という航海のなかで、この国で学んだことは数多くある。
 それだからこそ、私は今この国に対して憂国の情があふれ出ている。私は政治学者でも経済学者でもないが、私自身がこの国を毎日見続けている間に、何らかの澱がたまって噴き出したままの言葉を書いてみた。。
 フライト中に制御不能となった飛行機は「スコーク7700」という緊急信号を発する。まだまだ先の見えない乱気流の中を、舵の効きがよくない状態で飛行するアメリカを、私は毎日固唾をのんで見守っている。
沼田隆一
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e9d66d676fe9b853dc2aa11276fc2c54fde9882

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コロンビア初の黒人女性副大統領が導くアフロファッション革命

2022-09-28 | 先住民族関連
COURRiER9/27(火) 11:30配信

コロンビアの副大統領フランシア・マルケスの「専属デザイナー」になったエステバン・シニステラ・パス   Photo by Nathalia Angarita / The New York Times
この夏、コロンビアで初の黒人女性大統領が誕生した。彼女の衣装を手がけるのは、23歳の新星デザイナーだ。叩き上げの政治家と若き大学生デザイナーが、この国で長年虐げられてきた黒人の「反逆の証し」であるアフロコロンビアン・ファッション旋風を巻き起こす。
「アフロコロンビアン」ブームの到来
コロンビアの沿岸都市ブエナベンチュラで今年開催された注目のファッションショーで、長身のモデル2人が颯爽とランウェイを歩いていた。1人は上身頃が貝殻をイメージしたデザインの赤いミニドレス、もう1人は現代の女王にぴったりなブルーとゴールドのガウンを身にまとっていた。
モデルたちは黒人、生地はアフリカから輸入したものと、コロンビアのメジャーなファッションショーとしては異例だった。だが、最も際立っていたのはデザイナー本人、エステバン・シニステラ・パス(23)だった。正式にデザインを学んだことのない大学生の彼は、「アフロコロンビアン」と呼ばれるアフリカ系ファッションブームの中心的存在だ。
シニステラの作品が目指すのは「人間の脱植民地化」であり、「アイデンティティのエレガンス」という広い視野を世界に示すことだという。
コロンビアでは今年7月、同国初の黒人女性副大統領が誕生した。環境活動家で弁護士のフランシア・マルケス(40)だ。シニステラは彼女の衣装を裏方として支えている。
人種や階級がその人の地位を決めることの多いこの国において、マルケスは極貧家庭から大統領官邸へと目覚ましい飛躍を遂げ、数百万人にのぼる貧困層や黒人、先住民の代弁者として台頭してきた。
マルケスはほんの数ヵ月の間に、人種差別や階級差別を国民の話題の中心に押し上げただけでなく、コロンビアの政治的美学に革命をもたらした。糊(のり)のきいたシャツやスーツは拒否し、彼女曰く「反逆の証し」であるアフロコロンビアンの独特なスタイルを好む。
髪は縮れた地毛をそのままに、ドレスは大胆なプリント柄や体のラインを強調するようなものを選ぶ。
ただ、マルケスとシニステラは、アフロコロンビアン・ブームのなかで最も目立つ「顔」にすぎない。このブームの支持層は、何百万人というアフリカ系コロンビア人への敬意を求める、より大きな運動の一翼を担うものだと主張する。
「植民地化が黒人を消し去ろうとした」
40%の世帯が月100ドル以下で生活するコロンビアでは(この割合はコロナ禍で拡大した)、アフリカ系コロンビア人が最も貧しい部類に入る。彼らが多く住む太平洋岸などの地域は、長年にわたり政治家にないがしろにされてきた。
公式発表によると、アフリカ系コロンビア人は人口の6~9%を占める。だが、この数字は実際よりも少なく、認識の低さを助長しているとの声は多い。
「植民地化が黒人を消し去ろうとしたのです」と語るのは、リア・サマンサ・ロザーノ(41)だ。彼女は10年以上前から、所属するヒップホップとレゲエのバンド「ブードゥー・ソウルジャス」の衣装にアフリカ製の生地を取り入れており、このムーブメントの先駆者を自称している。
ロザーノは2014年、国内最大のファッションイベント「コロンビアモーダ」で黒人女性として初めてランウェイショーを行った。
昨今、政治的志向の強いアフリカ系ブランドは、アフロコロンビアン文化の中心地カリでインターネットや実店舗を通じて急速に普及しており、黒人のセレブやモデル、政治家や活動家はますます着るものを政治ツールとして利用するようになっている。
ロザーノは現在、首都ボゴタの大型ショッピングモールで、ヒップホップを意識した鮮やかな色合いのアパレルを販売している。
「私たちが何者であるか、私たちの色、文化、特徴を恥じるように仕向けることが、政治の大きな部分を占めていました」と彼女は言う。
「この服をファッションとしてではなく、特別な日にドレスアップするためでもなく、生き方として、日々伝えたいものとして毎日身に着けるの。そう、それはつまり政治的なこと。そして抵抗のシンボルなのです」
コロンビアのファッションの進化
このムーブメントの代表的なアイテムに「ワックス」と呼ばれる鮮やかな柄の生地がある。西、東、中央アフリカで大流行し、絵やデザインを通して物語やメッセージを伝えることで知られている(プリント柄には、ポップカルチャーから宗教、政治まであらゆるものを祝う意味合いがあり、口紅のモチーフや宗教家の顔、政治家や著名人の肖像が描かれることもある)。
アフロコロンビアン・ファッションは、自然をモチーフにすることが多く(シニステラの作品にも、コロンビアの有名な蝶をイメージした羽のような袖のあるドレスがある)、コロンビアの先住民族出身のアーティストが手がける精巧なビーズジュエリーや織物のバッグを取り入れることもある。
コロンビアのファッションは何年も(何世紀も、との声も多い)かけて進化してきた。ラテンアメリカやアフリカ、アメリカのアクティビズム(積極行動主義)のほか、ヒップホップのだぼっとしたストリートスタイル、アフロフューチャリズム(黒人アーティストが表現する宇宙思想)のきらめく天体のイメージ、コロンビアの市場で働く女性のターバン、セネガルやナイジェリアのマーメイドシルエット、さらには服装で政治的主張をしたことで知られるミシェル・オバマの影響まで取り入れている。
Julie Turkewitz
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ed1646d48b35d64e15931c4b6b19d20d793a369

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サケ豊漁、神に祈る 白老アイヌ協会が伝統儀式

2022-09-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/27 05:00

ペッカムイノミで豊漁を願う参加者たち
 【白老】サケの豊漁を祈るアイヌ民族の伝統儀式「ペッカムイノミ」が20日、町内を流れるウヨロ川と白老川の河川敷で開かれ、民族衣装を身につけた参加者が祈りをささげた。
 白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)が主催。同協会の会員やアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の職員ら14人が参加した。
 儀式は、サケが遡上(そじょう)する9月に合わせて実施されており、参加者はキツネの神などアイヌ民族の5神にささげるイナウ(木幣)を立てた祭壇を設置。サケなどを供え、祈りの言葉を唱えて豊漁を願った。
 儀式終了後、山丸理事長は「これからもウポポイの若手の皆さんの力を借りながら(儀式を)行っていきたい」と話した。(竹田菜七)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/736399/

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イチャルパ、先祖を敬う 新冠アイヌ協会

2022-09-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/27 05:00

ヌサに果物や野菜を供える参列者たち
 【新冠】町内の判官館霊園無縁納骨堂に安置されている847人の先人を供養する、新冠アイヌ協会のイチャルパ「新冠無縁墓供養法要」が、町高江のポロシリ生活館で行われた。
 町は1983年から5年間かけて、町内各集落の無縁墓を改葬し、遺骨を同納骨堂に納めた。イチャルパは、最初に遺骨が納骨堂に納められた83年から毎年行っており、今年で40回目。
 昨年は新型コロナウイルスの影響で、規模を縮小し関係者のみで開催。今年は町内外から約50人が参列し、18日に実施した。
 この日は、カムイノミ(神への祈り)の後、屋外のヌサ(祭壇)に酒かすや果物を供え先祖を弔った。
 新冠アイヌ協会の渕瀬清会長(81)は「先祖を敬うために毎年欠かさず行うことが大切。今年も無事にできて良かった。今後も若い人たちが受け継いでくれたら」と話した。
 イチャルパの後には、新冠民族文化保存会と静内民族文化保存会による古式舞踊が披露された。(杉崎萌)
※「イチャルパ」の「ル」、「ポロシリ生活館」の「リ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/736344/

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アイヌ民族の英雄、シャクシャイン追悼 新ひだかの法要祭に200人

2022-09-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/27 05:00

雨が降る中、神に祈りをささげる参加者
 【新ひだか】アイヌ民族の英雄シャクシャインを追悼する第76回シャクシャイン法要祭(実行委主催)が23日、町静内真歌の真歌公園で開かれた。雨が降りしきる中、白老町や帯広市などから約200人のアイヌ民族の団体関係者らが参加して祈りをささげた。
 シャクシャインの命日である10月23日の1カ月前に合わせて毎年行われている。毎年千人近くが参加する慰霊祭だが、新型コロナウイルス感染防止対策のため、今年は日高管内の団体などを中心に参加者を限定して開催した。
 公園内の高さ約5・6メートルのシャクシャイン像の前でカムイノミ(神への祈り)を行った後、ヌサ(祭壇)の前で新ひだかアイヌ協会の大川勝会長(77)らが礼拝をした。
 大川会長は「シャクシャインが亡くなって今年で353年。今年もアイヌ民族の心のよりどころ、シャクシャインの聖地で慰霊祭を開催できることを感謝したい」とあいさつした。
 昨年は中止した各地の民族文化保存による古式舞踊も披露され、今年は10団体がテントの下で踊った。(石井純太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/736342/

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