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アイヌ工芸家の技を間近で見て 平取町「匠と担い手の工房」4棟完成 新たな観光スポットに

2024-05-15 | アイヌ民族関連

石井純太 有料記事

北海道新聞2024年5月14日 18:59(5月14日 20:36更新)

関根さんがデザインした、アイヌ文様をあしらった品々が並ぶ工房「カタク・ビー」

 【平取】町が二風谷地区で整備を進める、地元アイヌ工芸家の作業や作品を無料で見学できるエリア「匠(たくみ)と担い手の工房」の主施設となる4棟が完成した。このうちの1棟でアイヌ工芸家の関根真紀さん(56)の工房「katak-bee(カタク・ビー)」が4月下旬にオープンし、アイヌ文様の刺しゅうなど作業の公開を始めた。他の工房にも地元工芸家が入る予定で、町は新たな観光スポットとして期待をかける。

■オープン第1号は関根さん 「人集まる場になって」

 同エリアは、アイヌ民族の伝統家屋「チセ」が並ぶ広場「二風谷コタン」の国道237号を挟んだ向かいの約1100平方メートル。地元工芸家の民芸店が入っていた長屋の跡地で、民有地を町が借り上げて昨年9月に着工した。

 4棟は今年3月に完成し、鉄骨プレハブ平屋37~48平方メートル。総工費は約7700万円で、約8割は国のアイヌ政策推進交付金を充てた。今後、屋外の作業場や工芸家の仕事を見学できるベンチの設置を予定している。

 工房の建物は町有で、工芸家は賃貸契約で使う。第1号となった関根さんの工房では、アイヌ文様のデザインの考案作業や刺しゅうを施す様子を見られるほか、アイヌ文様をあしらった財布やタオルの販売も行う。関根さんの父でアイヌ工芸家の故・貝沢守幸さんの作品も展示。関根さんは「念願の工房を持ててうれしい。二風谷で受け継いできた工芸をたくさんの人に伝えたい」と意気込む。

 工房名の「カタク」はアイヌ語で糸玉、「ビー」は英語でミツバチの意味。「伝統を受け継いできた人たちの思いが1本の糸になって大きな糸玉ができることをイメージし、たくさんの人が集まる場所になってほしいと願って名付けた」と関根さん。開館は午前10時~午後4時半で無休。

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 ☆カタクの「ク」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1011540/

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