毎日新聞 2024/6/14 地方版 有料記事 649文字
アイヌ民族などの資料約1万点を収蔵する函館市北方民族資料館が4月、開館以来35年ぶりに展示品を新しくした。380点ほどの展示品のうち、約150年前の風俗画と地図について、最新の技術を使い色鮮やかで精細なレプリカを作製。担当者は「より実物に近い形の展示が楽しめるようになった」と胸を張る。
幕末―明治初期に活躍したアイヌ絵の代表的画家、平沢屏山の「アイヌ風俗十二ケ月屏風」は、川でのサケ漁や儀式の様子など1年間の生活が描かれている。服装や生活用具の描写が細かく、当時を知る資料として貴重だ。元のレプリカは経年劣化で色落ちしていた。
新たな展示では、研究者の協力を得て原本の撮影データの色を調整。・・・・・・