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デスク日誌(7/9):施設の功罪

2022-07-10 | アイヌ民族関連
河北新報2022年7月9日 10:00
 地方紙の在京編集部長ら仲間内で6月、北海道を訪ね、白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を見学した。現地では「先住民族の尊厳を尊び、和人とアイヌが差別のない多様で豊かな文化を継承するための施設」と説明された。
 伝統あるアイヌの民族衣装や踊り、慣習などに触れ、自然界の全てのものに魂が宿るという宗教観、精神性の違いを実感した。
 近くには史跡「白老仙台藩陣屋跡」(白老町)、亘理伊達家由来の品々を展示した「だて歴史文化ミュージアム」(伊達市)もある。ウポポイが伝える世界や史実に心が弾み周辺地域への親近感も湧いたが、それはほんのつかの間だった。
 見学後、ラポロアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)名誉会長の差間正樹さん(71)に話を聞いた。暴力的いじめ、研究者が持ち去ったアイヌ遺骨の返還運動を経験。今はサケ捕獲権を巡り国や道と係争中だ。
 ウポポイはまだ訪れていないという。アイヌのさまざまな歴史、文化を白老の一施設に集約した国に疑念を抱いている。「展示物ではなく、生活様式の中にあるものこそが文化」。言葉が胸に刺さった。(東京支社編集部長 末永秀明)
https://kahoku.news/articles/20220709khn000006.html

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イラスト迫力満点…ゴールデンカムイ展 9日開幕 京都

2022-07-10 | アイヌ民族関連
読売新聞2022/07/09 06:00

「ゴールデンカムイ」に関するイラストが並ぶ会場(8日、京都市中京区の京都文化博物館で)
 明治末期の北海道・樺太を舞台に、野田サトル氏が描く人気漫画「ゴールデンカムイ」の大規模展覧会(読売新聞社など主催)の内覧会が8日、京都文化博物館(京都市中京区)で開かれた。9日に開幕する。
 「ゴールデンカムイ」は、アイヌの隠し金塊を巡り、日露戦争の帰還兵とアイヌ少女らの旅路を描く物語。会場は6ゾーンに分かれ、新作を含む120点超のイラストや、作中で描かれたアイヌの民具など実物資料を数多く展示し、作品の世界に浸ることができる。
 作品は4月末まで8年間、週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載された。単行本は既刊30巻、累計発行部数は2200万部超(6月時点)。日本漫画家協会賞大賞などを受賞している。
 会期は9月11日まで。月曜と7月19日は休館(7月18日は開館)。問い合わせは、同博物館(075・222・0888)。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20220709-OYO1T50000/

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アイヌ“幻の儀式”撮ったドキュメント 伊那出身・北村監督の映画、上田で上映

2022-07-10 | アイヌ民族関連
中日新聞2022年7月9日 05時05分 (7月9日 14時44分更新)

アイヌ民族の幻の儀式を追った「チロンヌプカムイ イオマンテ」の一場面=(C)Visual Folklore Inc
 アイヌ民族に伝わる祭礼「イオマンテ」(霊送り)を記録したドキュメンタリー映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」が九~二十二日、上田市の上田映劇で上映される。監督は国内外の民俗文化を撮り続けてきた伊那市出身の北村皆雄さん(79)。一九八六年に営まれたという幻の儀式の映像記録を映画化した。 (宮崎正嗣)...
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https://www.chunichi.co.jp/article/504720

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