今日はチョット気分を変えて「分断」とします。
ずいぶん前の事ですが、東京に住んでいた頃、帰省の際には、羽田空港から小松空港まで飛行機で移動しておりました。その際に、上空から見た景色で、雲の色がはっきりと黒と白とに分断されていた光景を見た事があります。
正月の帰省の時でしたから、季節は冬、日本海側と太平洋側が線を引いたように分断されていたその光景を今でも印象深く憶えております。
もう一つ、福岡に住んでいた頃ですが、雨の降り方が極端で、数メートルの差で、晴れと大雨とに分断される天気に遭遇した事があります。まさしく馬の背を分ける天気でした。
自然現象では、稀に、極端な分断が起きる事があるようです。
石の世界でも、分断はあります。
上の写真は、アメシストの丸玉ですが、色の濃さが分断されております。
上の写真は、球顆状の瑪瑙をスライスしたものですが、極端な分断が見られます。
上の写真は、ラブラドライトをスライスして磨いたものですが、これもまた、極端な色の分断があり、面白いと思います。
石の世界の分断現象は、その石の個性であり、ある意味、その石の魅力を高めているような気がします。
人間の世界でも様々な分断がありますが、そちらの方の分断は、どうしてもネガティブな事が多く、あまり語る気になれません。