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鉱物の部屋へのいざない

天然水晶洞

2012-09-14 11:20:37 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日の休店日に続き、昨日もブログ更新を休みました。ブログ二連休は正月休み以来だと思いますが、なぜかアクセス件数は維持しております。

火曜日の夜、NHK-BSプレミアムのとよた真帆さんの石の番組をしっかり見ました。番組を見ていて「天然水晶洞」が出てきて少しビックリしました。その番組は自宅のレコーダーの登録キワード「洞窟」で引っ掛かった番組だったので、私はてっきりどこかの天然の洞窟が出てくるのかと思っていました。まさか「天然水晶洞」だったとは少し驚きました。

長野県南佐久郡川上村の湯沼鉱泉「天然水晶洞」には、私も行った事があります。「天然水晶洞」は水晶コレクターと紹介されていた湯沼鉱泉旅館の社長である山中忠夫さんが、旧鉱山を買い取り坑道の中に自力で作った私設鉱物博物館です。これはすごい!博物館です。天然の水晶洞窟ではありませんが、恐らく、世界一の天然水晶の洞窟博物館です。水晶だけではありません。その中に置いてある膨大な数の鉱物標本には圧倒されました。ある意味、鉱物コレクターの理想とする博物館であるとも言えます。それが坑道の中にあるのですから、石にとっては最適な場所です。また、そこが個人の手作り博物館であるという事も驚きです。ジャンルが違いますが、フランスにあるシュヴァルの理想宮を想起してしまいます。シュヴァルの理想宮は郵便配達夫であったシュヴァルが個人で造った奇怪な建築物ですが、シュヴァル没後はフランス政府により国の重要建造物に指定され維持管理されています。この先、「天然水晶洞」もそうなる事を望みたいところです。

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尾小屋鉱山産 紫水晶(Amethyst)

この写真は湯沼鉱泉旅館ロビーのガラスショーケースに置いてあった尾小屋鉱山産の紫水晶の写真です。それは尾小屋鉱山らしい風格の紫水晶でした。横に玉虫の標本と並んでおり、微笑ましく思いました。石川県以外の場所で尾小屋の紫水晶を見掛けると、なぜかうれしくなってしまいます。この写真は3年前の写真です。先日、古いSDカードを整理していて偶然この写真を見つけました。実はその頃3Dカメラを買ったばかりでしたので、この写真はもう1枚あり、3D表示が可能です。私は「天然水晶洞」の3D写真もたくさん撮りました。山中社長にそれらの写真を見せて喜ばれた事を思い出します。

「天然水晶洞」、鉱物趣味にとっては「聖地」のひとつだと思います。

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