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鉱物の部屋へのいざない

立方八面体またはベクトル平衡体2

2012-06-05 11:18:41 | 日記・エッセイ・コラム

昨日のブログの最後に「加賀紫」を見てみたい、と書いたら、早速、河合副会長がご自身のブログに遊泉寺銅山産の紫水晶の写真をアップして下さいました。ありがとうございます。私の想像も、恐らく遊泉寺銅山産のものだったのではないか?と思っています。実際、遊泉寺銅山産の紫水晶は雨塚山の透明紫にも劣らず、ブランドバーグ産にも負けていません。小松の誇り、遊泉寺銅山産紫水晶!あの禿山だった頃がなつかしいです。

さて、今日は「立方八面体またはベクトル平衡体2」です。

Dscf9345

Dscf9349
ブルガリア産の方鉛鉱

上の二つの写真は同じ標本をアングルを変えて撮ったものです。立体の形に敏感な方なら、その方鉛鉱の形が立方八面体になっている事が分かると思います。その方鉛鉱の結晶はきれいな正三角形と正方形の面から成り立っています。もちろん天然の結晶です。先日の新宿ショーでブルガリア人から入手しました。

方鉛鉱も黄鉄鉱と同じように立方晶系の鉱物で、その外形は立方体や立方八面体に成りうる鉱物です。ただ、写真のような形の整ったものは珍しいと思います。特にこのような整った立方八面体結晶にはなかなかお目にかかれません。

ミネラルショーの良さはそのようなレアな鉱物結晶に出会えることだと思います。地球が偶然に造った鉱物たちをマーケットとして人の意図が集めて来る事、何だか2次的な集密作用のような現象のようにも思えます。そのような集密作用の結果、我々にもすばらしい鉱物達との出会いのチャンスが訪れるのです。

この立方八面体、あるいはバックミンスター・フラーがベクトル平衡体と呼んだ形はいろいろ面白い性質が複数あります。興味のある方はWeb検索で多くの情報が得られると思います。

私が特に面白いと思った事は、正六角形との関係や「フラワーオブライフ」との関係です。詳しくは書きませんが、調べてみると非常に面白いと思います。



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