昨日の続きです。
今回の新宿ショーの「水晶の文化と科学」という特別展は興味深くて良かったと思います。
まずは人工水晶、幾つかのソ連製の人工水晶が展示してありました。中には先日このブログでも紹介した人工水晶の類似品もありました。ブログに写真を出したものは既にKさんの所に行ってしまいましたが、それにはラベルの修正が必要です。それは何故かと言うと、ラベルではロシア産と記入していましたが、今回の新宿ショーのパンフレットを読むと、それはソ連邦時代の国策で造られた宝飾用のものだったからです。それはロシア産とするよりもソ連製としなければなりません。私はそのような事実を知りませんでした。
人の扱う標本ラベルは修正をしなければならないケースがあります。古い標本の場合は尚更で、例えば「西ドイツ産のアンモナイト」というラベルのアンモナイトがあったりします。標本そのものは何も変わらないのですが、人の世界は人の都合で名前が変わったりします。
今回の特別展の「水晶工芸の世界」も非常に興味深かったです。初めて見るものも多く、人が水晶をどのように加工して利用して来たかが、実物と共に解説されていました。その中で特に興味深かったのは水晶を利用して作られた簪(かんざし)です。その昔、加賀紫という紫水晶が京都あたりで簪に加工されて売られていたという話を聞いた事があったのですが、それらしい笄(こうがい)という簪の一種を初めて見る事ができました。それらの写真は今回の新宿ショーのガイドブックにも出ております。
加賀紫、どのような紫水晶だったのか?想像が膨らみます。先日、石川県鉱物同好会の河合副会長に見せてもらった遊泉寺銅山の紫水晶は非常に美しい色をしておりました。その紫水晶は雨塚山の紫水晶にも似た美しいものでした。そして今回また、紫水晶を加工利用した簪を見る事もできました。その紫水晶はどこ産の紫水晶だったのでしょうか?
いつか加賀紫と言われた紫水晶を見てみたいと思っています。
う~む、うらやましい!
先日の水晶はそういう経歴のものだったんですね
知らせていただきありがとうございます
ソ連時代の国策でしたか、面白い!
加賀紫はいつか拾ってみたいものです
難しそうですが。。。
あの人工水晶にそっくりなものが展示してありました。あれはソ連時代のものだったのです。
加賀紫は我々の夢です。