ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

全地球史

2019-11-25 12:20:22 | 日記・エッセイ・コラム
今朝のNHKニュースで恒星間天体であるボリソフ彗星の事を紹介しておりました。太陽系外彗星の到来!そんな時代になったのだ!!、と宇宙的なロマンを感じてしまいました。

そんな中、YouTubeで見た「地球そして生命の誕生と進化」(全地球史アトラス)完成版という動画が気に入っております。その動画では46億6700万年前の太陽系誕生が「天の川銀河が近傍の矮小銀河と衝突し、星々が爆発的に生まれるスターバーストが起きた 我々の太陽系もその中のひとつである」というナレーションから始まり、46億6000万年前の原始地球誕生、46億5000万年前のジャイアントインパクトで地球と月が誕生したとCG動画で上手く表現してありました。そして、その後のプレートテクトニクスや生命誕生と進化を地球と生命の共進化という観点から非常に上手く説明しており、さらに人類代として人類誕生と文明の構築の歴史を現代まで描き、さらにさらに、80億年後の地球の消失までの全地球史を約1時間ほどのシミュレーションCG動画で表現しています。

全地球史的な観点を持つことは、天文学、地質学、生物学、歴史学などを学際的に捉え、総合的な知の集大成として重要な事だと思います。個々の事象は、科学的な仮説に過ぎないのかもしれませんが、全地球史的な流れの中で見ると、それらには、説得力があり、ドラマチックで良質なSF映画を見ているような気持ちになりました。

その動画の最後のナレーションは「しかしここで生まれた生命は形を変え、既に他の銀河にまで進出しているだろう・・・」と締めくくってありました。そのようなSF映画を見たいものです。

ところで、鉱物には化石と違ってその年代表記がありません。どうしてでしょうか?

ある一般向けの宝石学の本を読んでいると、あきらかにその生成年代を間違えている記述がありました。残念な事です。それから、ある郷土史家の方はある石の事をあきらかに間違った年代で自説を展開しておりました。両者とも、全地球史的な観点の欠落があります。

鉱物の年代を計測する事は難しい事なのかもしれませんが、鉱物にも全地球史の中で捉え直したい、という気持ちになっております。
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