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鉱物の部屋へのいざない

黄鉄鉱体

2019-05-21 18:06:03 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「黄鉄鉱体」です。「黄鉄鉱体」とはパイリトヘドロン(英:pyritohedron)の翻訳で、黄鉄鉱体対称性を持つ数学的・幾何学的な十二面体立体の事です。私は、恥ずかしながら、ウィキペディアでつい最近知った言葉です。それはいつ頃からあった言葉なのでしょうか?念のため、「かたちの事典」(平成15年 丸善 発行)で調べてみましたが、出ていませんでした。)

このブログは鉱物ブログなので、黄鉄鉱は何度も登場したとは思いますが、「黄鉄鉱体」という言葉は初登場です。

この「黄鉄鉱体」、ウィキペディアを見てみると、非常に面白い!と思いました。

黄鉄鉱の五角十二面体結晶はそれほど珍しいものではありません。ただ、黄鉄鉱の結晶の一面は正五角形にはならず、各面はバラバラで、結晶学的に決して正十二面体にはなりません。今回の「黄鉄鉱体」を構成する五角形は正五角形ではないものの、その名前の由来となっている黄鉄鉱の五角十二面体結晶の五角形のかたちが合同な12面から成り立ち、実際の黄鉄鉱の結晶中にも現れるそうです。

黄鉄鉱体のような結晶はたくさんあるのですが、完全な黄鉄鉱体の黄鉄鉱結晶はまだ見た事がありませんので、いつかゲットしたいものです。

ウィキペディアには特別な黄鉄鉱体として、正十二面体、立方体、大星型十二面体、さらにウィア=フェラン構造が出ており、さらにさらにもうひとつ、菱形十二面体も出ておりました。これは菱形十二面体のように見える黄鉄鉱と関係がありそうです。そう言えば、このブログでも過去に話題になった事がありました。その時は、野呂輝雄さんの結晶プログラムで解明され、感慨深く思った記憶があります。

今回、知った「黄鉄鉱体」、ウィキペディアには途中まで翻訳されたものです(2018年7月)、とありました。その後の記述も知りたい、と思っております。

最後に今日の写真は中国産の黄鉄鉱の五角十二面体結晶です。一個100円の入れ物の中にあったものです。


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