ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

ラブラドライト

2012-01-20 11:03:26 | 日記・エッセイ・コラム

先日、あるお客さんからラブラドライトの原石はありませんか?と問われました。その時点ではラブラドライトはアロワナの置物に彫刻したものと丸く一面だけを磨いたものしかありませんでした。そのお客さんはその日は丸く一面だけを磨いたものを買っていきました。

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?アロワナの形に彫刻されたラブラドライト

写真はまだお店に残っているアロワナです。アロワナの鱗の光沢をラブラドライトの光沢で表現しております。他にライオンのタテガミのふさふさ感をラブラドライトの光沢で表現していた彫刻もあったのですが、売れてしまいました。

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?マダガスカル産のラブラドライト

この写真はマダカスカル産のラブラドライトの原石の片面を磨いたものです。青く神秘的な色からは何となく宇宙をイメージしてしまいます。この石は磨いた方が美しく見えます。パワーストーン的には「宇宙からのメッセージ」を意味すると高校の同窓のSさんがおっしゃっていたことを思い出します。

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?マダガスカル産のラブラドライト

この写真は原石をそのままの状態のまま、光るアングルをとらえて撮ったものです。ラブラドライトは原石のままだとただの岩石のようですが、特定の角度から見ると原石のままでも独特のラブラドレッセンスを見ることができます。その光は青だけではなく黄色や金色に見える事もあります。それらの色は構造色という色になるのですが、その輝きには、そのことの理解以上の感動的な魅力があります。

ラブラドライトは曹灰長石という鉱物になるのですが、実は曹長石と灰長石の間にある組成相で、独立した鉱物種ではありません。長石族の斜長石グループに属する鉱物で、ナトリウムとカルシウムの比率の違いで6種類の亜種があり、そのうちのひとつです。鉱物には固容体を形成するものがありますが、ラブラドライトもそのような鉱物のひとつです。

長石族の標本の在庫は現在豊富にあります。早めにご来店下さい。

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