ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

曲がり水晶

2012-01-21 10:37:54 | 日記・エッセイ・コラム

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?ブラジル ミナスジェライス州産の曲り水晶

この写真はお店に出してあった百円水晶の箱の中に紛れ込んでいた曲り水晶です。曲り水晶は珍しく、この水晶ははっきり曲がっているのが分かります。この百円水晶の箱は妻がそれとは知らずに仕入れてきたものです。百円水晶でもそれぞれの水晶には個性があり、さらにこのような曲り水晶にはそれを発見した喜びがあります。このような百円水晶の中にもお宝が眠っています。是非、発見の喜びを体験してみて下さい。

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これらはお店の水晶コーナーに出してある曲り水晶です。最初の写真のものは長さ12cm位あります。次の水晶はまるで生きているようにもう一つの水晶を乗り越えていこうとしているように曲がっています。最後の水晶は中国四川省木里産のねじれ曲り水晶です。曲がっているだけではなくねじれてもいます。ねじれ水晶はなぜか煙水晶に多いようですが、この水晶は無色透明の水晶です。

曲り水晶の成因は主に結晶成長の際の成長面の成長速度の違いからと考えられます。

保育社のカラー自然ガイド 益富寿之助著「鉱物」という本に曲りやねじれのことが出ていたと思い久しぶりに読み返してみました。

読み返してみると水晶の変形結晶のことだけではなく、鉱物全般に興味深いことが豊富に載っておりました。小さい本ながら実に密度の濃い本だと思います。

そういえば、その本の冒頭に「水晶」と「石英」の名称の間違いについて書いてあるのを思い出しました。いつだれがあやまちをおかしたか、わかっているけれども、紙面のつごうで省略する、とあります。

ブログには紙面のつごうがないので、この機会に書いておきます。

それは貝原益軒の「大和本草」という薬辞典のあやまった記載です。貝原益軒80歳の時(1709年)の単純ミスです。

私は今のままの「水晶」の方が結晶の意味合いがしますので、それで良かったと思います。

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