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鉱物の部屋へのいざない

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カーボナード

2022-05-06 11:42:47 | 日記・エッセイ・コラム

今日はダイヤモンドの流れで、カーボナードです。

上の写真は、今から15年ほど前の池袋ショーでゲットしたカーボナードです。多結晶ダイヤモンドですが、肉眼的に私の守備範囲のサイズだったので購入したという記憶があります。

当時は、隕石に興味を持っていた頃だったので、鉱物趣味的な関心からのダイヤモンドというよりも、宇宙史的な興味からそれを購入したという記憶があります。

その頃、カーボナードは太陽系外の超新星爆発の衝撃波により形成され、2.3億年前のパンゲア大陸に落下し、その後の大陸移動により現在の地球上で、中央アフリカとブラジルのバイーア州でのみ産出されると言われていましたので、その地球史・宇宙史的なロマンに惹かれておりました。

このカーボナード、面白いことに、ブラックライトで黄色に蛍光しました。どうも蛍光性のダイヤモンドだったようです。

そう言えば、今年の2月にブラックダイヤモンド「エニグマ」がサザビーズのオークションで約5億円で落札されたというニュースがありました。エニグマは55面カットされた555.55カラットのカーボナードだという事でしたが、その名に相応しく、その起源が謎とされているそうです。

その謎とは、カーボナードがコマチアイトという地球初期のみに存在した火山岩からも見つかっており、地球起源の可能性もあるそうで、現在は、隕石起源説が怪しくなっているそうです。

そのような謎はいつかは解明されるのでしょうが、謎は謎のまま、謎石という方がロマンがあって良いのかもしれません。

コメント
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