今日は宝石原石の最高峰アンカットダイヤモンドです。「アンカット・ダイヤモンド」、映画の事ではありません。
先日、香林坊の書店で「アンカットダイヤモンド」(諏訪恭一 著 世界文化社)という書籍を手に取って見ました。その本は無加工ダイヤモンドに関するもので、私はその本に載っていたダニエル コレクションというダイヤモンド原石の写真に見惚れてしまいました。それらの中で、とりわけ、コレクションナンバーD21コンゴ民主共和国産のオレンジダイヤモンドに魅了されてしまいました。そのダイヤモンドは、何と!立方体キューブ結晶二つが貫入双晶しており、完全な相貫体になっていたのです。その美はまさしく「地球が生み出した自然の奇跡」だと思いました。
このところ、私は、最近になって出版されている宝石関連の書籍は一切買っておりませんでしたが、その本は、その写真1枚の影響で、久しぶりに石の本を買ってしまいました。
これまで、鉱物趣味的な範囲で、ダイヤモンドのルースや原石も扱ったことはありましたが、その価格サイズ比からダイヤモンドにはそれほど興味が持てませんでした。今回、アンカットダイヤモンドの写真を見て、その考えが変わりました。
アンカットダイヤモンドもマクロ撮影次第で、その魅力は化けます。それらの中には、まだまだ、とんでもないものがたくさん潜んでいるような気がしております。
上の写真は南アフリカ産の正八面体ダイヤモンドの原石です。肉眼的には整った正八面体に見えておりましたが、マクロ撮影してみると、トライゴンだらけでした。
上の写真はブラックライトでブルーに蛍光するものです。ダイヤモンドの約35%は蛍光するらしく、これは蛍光性のあるダイヤモンドでした。ただ、面白い事に、蛍光する部分としない部分が共存しておりました。
今後は、「石の華」でもダイヤモンドの扱いを増やしたいと思っております。