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鉱物の部屋へのいざない

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宙に浮く

2016-01-13 11:44:38 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「宙に浮く」です。「宙に浮く」と言っても、「中途半端になる」という意味ではなく、本来の意味そのもの「空中に浮く」という事です。

先日、常連客のKさんが面白いディスプレイケースを持って来てくれました。それは宝石ルースなどを透明な特殊フィルムで包み込んで飾るディスプレイケースで、まるで宙に浮いているような面白みがあります。Kさんは店にあったキュービックジルコニアのルースをそれに入れて、店にある商品棚のKさん専用のスペースに飾りました。それが今日の写真です。写真ではどうしてもフィルムに光の反射が当たり込んで透明感がわかりにくいのですが、肉眼的には宙に浮いているように見えます。



それは普通のルースケースに入れてあるよりも、はるかに存在感が出ていると思います。それを回転するソーラー台に乗せると、地球の重力を無視して、あたかも宙に浮いて回っているように見えます。非常に面白いと思います。

それを見ていて、その昔見た超電導のマイスナー効果で、宙に浮いてグルグル回っていた磁石の映像を思い出しました。そのような磁気浮上の映像は映画「アバター」の中でもアンオブタニウムの鉱石標本が宙に浮いているシーンで見ました。(アンオブタニウムとはあり得ない架空物質の事で、地底探検映画「ザ・コア」でも違う物質として登場していました。)

「宙に浮く」事は、日常的にはあり得ない事で、地球の重力の影響を受けている為に、そのような不思議な現象は普通では起こりえません。無重力の宇宙空間では当たり前の現象なのかもしれませんが、地球の重力に縛られている我々の日常ではあり得ません。だからこそ、不思議で面白いのだと思います。

Kさんの展示コーナーにあるキュービックジルコニアは小さいものなので、今度は「石の華」の店の飾り用として大型のものを展示しようと思っております。
コメント
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