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鉱物の部屋へのいざない

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立体地図

2015-02-27 17:24:18 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「立体地図」です。

一昨日は定休日だったので、白山麓の天然温泉に行ってきました。石川県に住んで良かったと思う事のひとつは、やはり温泉だと思います。金沢の近くには温泉がたくさんあります。そのような近場の立ち寄り湯に行く事は休みの日の楽しみのひとつでもあります。一昨日はチョッとだけ遠出して白山麓の温泉に行きました。そこは雪国の温泉です。そこへ行く道路は除雪してあり普通に通れましたが、温泉施設や駐車場周辺は背丈以上の積雪でした。金沢駅周辺にいると雪国に住んでいると言う実感はあまり感じていませんでしたので、雪の多さに、さすがに白山温泉郷だと思いました。雪深い外の風景を見ながらの天然温泉は良いものです。普段、良く行く近場の温泉には高濃度炭酸泉があって気に入っているのですが、それは人工的なものです。石と同じように天然温泉には天然ならではの良さがあると思いました。

その天然温泉に行った帰りに道の駅しらやまさんに立ち寄りました。そこの白山コーナーで見た白山の「立体地図」が気になりました。今日のテーマは「立体地図」です。

私は地図好きでもあります。店番をしていて暇な時には、様々な観光地図等を眺めています。地図には現実世界の縮図があって、ミニチュアと同じようにそのもう一つ別の世界に入る事ができます。地図の情報には何らかの編集的な要素が伴っているので、同じエリアの地図であっても、様々な別の読み方ができるところが面白いと思います。

道の駅しらやまさんには白山に関する様々な無料パンフレットや地図が置いてありました。私はそれらを一部づつ頂きました。ただ、壁に貼ってあった白山の「立体地図」は頂けません。販売もしていませんでした。それを欲しいなー、と思いつつもその「立体地図」が気になってしまいました。

その「立体地図」には白山の3Dデータがありました。それを型取れば白山入りグラス等を簡単につくる事ができるはずです。ミニチュア白山を手に取れる、と思いました。

家に帰って、「立体地図 白山」でWeb検索してみました。すると、様々な「立体地図」やジオラマ地図が出て来ました。それらの中には意外と安価なものもあり、取り寄せて見たいと思ってしまいました。

今日の写真は白山の「立体地図」ではありません。








上の写真はフロリアン・クラールというドイツ人芸術家のアート作品です。一見、どこか外国の山の「立体地図」のように見えてしまうのですが、これは立体的な山岳地図のように見える架空の「立体地図」なのです。それは自然の山並みのように見えていますが、良く見ると山脈の繋がりに一定の法則性があります。どうも山並みのカーブは円弧を描いているようです。実は、これと同じものを複数個、規則正しく並べると同心円状の凹凸が現れるといった仕掛けがあるのです。その面白さとこれひとつでは完結しない未完の美に惚れて購入してしまいました。この作品のタイトルは「mountain module」(no:0061)、購入したのは2002年の名古屋コンテンポラリーアートフェアの会場でした。この「どこにでもあるようで、実はどこにもない」立体地図模型には作家のコンセプトが詰まっていると思いました。この作品もある意味、コンセプチュアルアートなのだと思います。そのイメージを楽しみたいと思います。
コメント
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