アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「今どきランチ」

2009-02-09 22:55:10 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 先週は、オールドファッションな「ベーコン&キャベジ」をお伝えしましたが、今回は進化系。

モダン系ベーコン&キャベジ。マッシュドポテトがおしゃれでしょう?
さっくり、ほくほくのフィッシュ&チップス。今まで食べた中で一等賞かも。
 ご近所パブ、グラナリーズのランチに登場したベーコン&キャベジは、思いがけずモダンな体裁でした。

 見た目だけでなく、お味のほうも上品で好ましい。量も、田舎流どっかーんではなく、ほどよい満腹感で、総合得点高いです。

 へー、ニューブリッジもすてたもんじゃないねー。と感心していたら、シェフらしき方がバーに現れました。

 インドの方とお見受けしました。ロンドンで腕をみがき、新天地を求めてニューブリッジに?

 と勝手な推測。おいしかったですよーといいたかったのですが、おともだちと談笑中で、お邪魔するのもはばかられ、近所だし、また来ようと、ごあいさつはまだです。

 オーソドックスなメニュー、フィッシュ&チップスも旨かった。
 ころもはさっくり、きっとビールがはいってる。大きく、くし型に切ったじゃがいもを揚げた贅沢なチップスにあわせ、今やオールドファッションになったグリーンピースのマッシュを添えてあるところが心にくいじゃあないですか。

 ある政治家が、グリーンピースのマッシュを見て、アボカドのディップとまちがえ、スノッブで嫌味なやつと言われた話も今は昔。アボカドのほうが、ずっとポピュラーな世の中ですもんね。

 アイルランドでは珍しく「もうちょびっと食べたいな」と余韻を残すところが重要です。

 それでも、こういう充実したランチを食べた日は、夕飯はうんと軽くします。ほとんど、パンをかじってワインとチーズでおしまい。

 何度もいいますが、アイルランドでは、あたたかい料理をしっかり食べるのは1日に1度が常識です。

 アイルランドを旅するとき、宿でフル・ブレックファストをいただいたら、もうそれで1日充分なくらいだけど、せっかくの旅ですから、もう1回はいきますよね。その場合、昼はカフェでスープとパンかスコーンくらいで、夜はフルコースにトライ?

 地元的には、あんなにボリュームある朝食をいただいたら、あとはサンドウィッチとか、サラダで、もういいなって感じ。

 外食はランチが狙い目です。
 夜だと、やっぱりコースでしっかりいただくのが主流ですけれど、ランチならスターター(前菜)をスキップしたり、逆に前菜だけで失礼したりと気軽にオーダーできる雰囲気が嬉しい。

 パブめしのいいとこは、ランチというカテゴリーでなく「あたたかいお食事」が昼から早めの夜までオッケーという店が多く、わたしらのように3時とか4時とか、ハンパな時間にしっかり食べたいヤカラには大助かり。

 日本にいるときも、たまの外食はランチが好き。軽め設定なのもありがたいし、お値段もリーズナブルだし。なにより、食べたお料理をしっかりエネルギーにして燃焼できるのも正しいでしょう?

 アイルランドのディナーはギネス。なにせ飲むパン。穀物ですからね。
 ランチをしっかりいただいて、夜は飲むパンをたらふく。いいか悪いか知りませんが、アイルランドの幸せな常識です。


★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆

⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」