アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「酪農王国」

2009-01-05 23:06:46 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 2009年、第一弾です。今年もどうぞよろしく!

うし年ですもんね。アイルランドでは、どこでもこんな風景が見られます。
去年、取材したモスフィールドのチーズ。ロンドンで開催されたチーズのコンペで金賞をとってます。酪農王国のチーズだもん。
 うし年ですが、牛の姿を見る機会って、ありますか?
 アイルランドでは、ダブリン市内からちょっとはなれると、牧場だらけ。
 ニューブリッジ界隈でも、以前に比べて少なくなってきたとはいえ、牛の姿を見ない日はないほど、身近な存在です。

 新興住宅地にある、わがやでも、風向きによって牛の声がすぐ近くに聞こえます。

 モウ~と、のんびりした鳴き声は、気分をいっきに、ゆるーくしてくれます。
 キルデアにあるナショナルスタッド(国立の種牡馬の厩舎。サラブレッドの生産牧場です)では、馬を放牧する牧場に牛が同居しています。のんびりした牛の存在が、神経質なサラブレッドをリラックスさせるのだそうな。

 のっそりと牧場で草を食む、アイルランドの牛を見ていると、彼らもまたストレスのない暮しをしているように見受けられます。

 そんな牛からとれる牛乳が、おいしくないわけないですよね。
 去年の秋、アエライングリッシュの取材で、Birrにあるオーガニックの酪農牧場モスフィールドを訪れました。

 ここでつくられたチーズが、ロンドンで開催されたコンペで、金賞をとったことは1月号の記事に書きましたが、他にも有名な逸話がありました。

 アイルランドでツアーをしていたブルース・スプリングスティーンの専属シェフが、ここのチーズを買いにきて、バックステージでふるまっていたそうな。

 ミルクの味を存分にいかした、クセの少ないゴーダ・スタイルのチーズは、きらいっていう人を探すほうが、むずかしいのかも。

 今年の初夏までに、モスフィールドには新しいチーズ工房が完成し、なかなか見る機会の少ないチーズづくりを見学できるようにするのだと、エネルギーいっぱいのオーナー&チーズ職人のレイフさんが教えてくれました。

 チーズの他に、ヨーグルトやアイスクリームもつくる予定なんですって。楽しみ!

 取材に行ったときは、まだ工房の大工事中だったので、完成したらぜひ見学しに再訪したいと思っています。

 どうしても名前を覚えられなかった「チーズづくりには最適」という牛も見てみたいし。


★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆

⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本は乳飢饉状態です。 (ELIM)
2009-01-07 08:33:18
アイルランドは、牛乳も乳製品も豊富で宜しいですね。
日本は今「乳飢饉」状態で、バターも牛乳もチーズも高い高い。
アイルランドから品質のいいバターやチーズを輸入できないものでしょうかね。
酪農天国に住む方へのプレゼント (ELIM)
2009-01-10 15:18:58
のんびりとして、本当に豊かな生活を送っておられるようですね。仕事に追われている私にはうらやましい限りです。
さて、新年のお祝いに、
バターと牛乳が美味しいところならきっとおいしく出来て、失敗する方が難しいというレシピをご紹介いたします。
http://cookpad.com/recipe/710357
確かお菓子が苦手との事をお聞きしておりますが、
これで失敗したら教えて下さい。
新年のプレゼントです。 (ELIM)
2009-01-14 06:47:15
今年も10日以上経ちましたね。
何時もアイルランドのいろいろな事を教えて下さる御礼に、新年のプレゼントを致します。
手作りクロテッドクリームの作り方です。
1.鍋に生クリームを入れて、冷蔵庫で8時間以上寝かせる。
2.8時間後、静かに火にかけ、ごく弱火で表面にしわが寄るまで約1時間煮る。
3、鍋をそのまま冷やし、荒熱が取れたら冷蔵庫で12時間寝かせる。
鍋に溜まったクリームを掬いだせば、クロテッドクリームの完成です。
自家製クロテッドクリームでスコーンを食したら、きっと格別だと思いますし、お客様にもウケると思いますよ。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。