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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「パースニップ&ビートルーツ、そしてボルシチ」

2007-01-08 18:45:53 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 冬の野菜は、がくんと種類が減り、ベジショップも地味な印象になります。
 それでも、たとえばクリスマスにかかせない芽キャベツ(Brussels Sprouts。スプラウトと略してよぶことが多い)は、色も形もキュートです。が、季節ものといえば、無骨な根菜たち。なかでも、よく育ったパースニップは、不思議な風味のクセある根菜です。

パースニップ(右)とビートルーツ。
我流ボルシチ。レモンはあんがい合います。お皿が染まりそうなくらい鮮やかな赤。
 ちょっと苦手と敬遠する人も少なくないのですが、ニンジンと一緒にマッシュすると、ニンジンの甘みだけでない深みが出て、肉や魚料理の付け合わせに使われます。

 先日、ウィックロウにあるレストランで、初めてローストしたパースニップを食べました。これが、すんごく美味しいの!

 以来、家でも肉をローストするときには、必ずパースニップを共にするようになりました。

 長さ5センチ、幅2センチほどの拍子木切りにして、肉と一緒にローストします。
 肉と同じ天板に入れて、肉汁を利用しながら焼いてもいいし、別の深皿で焼くのなら、オリーブオイルを適量かけて乾きすぎないようにするとよいようです。ブラウンシュガーで、ささっとコーティングするというワザもテレビで見かけました。

 ジャガイモが一般的に広まるまで、イングランドではローストものや魚料理にはパースニップが使われていたのだそう。

 UKのスーパーマーケット、マークス&スペンサーの商品で、パースニップのクリスプスがあるのですが、これもおすすめ。ちょっと高いけど。

 もうひとつ根菜で、この冬に新たな楽しみ方を発見したのは、ビートルーツ。
 冬に限った野菜というわけではなく、ほとんど1年通して買えますし、酢漬けにするのがポピュラーで、夏場、サラダに使われることが多く、私もそのくらいしか使い道を知りませんでした。

 ジェイミー・オリバーくんのレシピで、小ぶりビートルーツをまるごと、バルサミコ酢を注いでアルミホイルに包み、オーブンで蒸し焼きにするというのは試したことがあります。これはおいしいのだけど、なかなか火が通らず、まだ加減がつかめていません。

 寒い日の朝、ふと思いついて、オーソドックスにボルシチをつくってみたのですが、あービートルーツって、このためにあったのね!と再認識いたしました。

 すっごくカンタンで、すごくおいしい。
 日本ではビーツとよんだりしますけど、買えるのかしら?もし見つかったら、試してみてください。

 材料:オイル(私はオリーブオイルを使います) 大さじ2、タマネギ 1個、ビートルーツ 3個、スープの素1個に水 5カップ半、塩、コショウ。

つくりかた:
1.みじん切りのタマネギを炒め、みじん切りにしたビートルーツを加えて、5分ほど炒める。
2.水を加えて、スープの素を入れる。塩、コショウして45分ほど煮る。
3.ブレンダー(ミキサーでOK)でピューレし、サワークリームかヨーグルトをちょいとたらすと本格的。パセリかチャイブのみじん切りをぱらぱらっとすれば、なおグー。レモンが意外に合います。

 東欧からアイルランドに働きに来る人がぐんと増え、ニューブリッジにもポーランド系の食材屋さんがいくつか登場しました。

 アイルランドでは、それほど一般的でない真っ黒で重たいライ麦パンを買いに行ったりするのですが、ロシアの食材も多く、そんなこともあって「ボルシチ」を思いついたのかも。


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