いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

予算特別委員会@都市整備費

2006-03-20 | Weblog
 本日、次のような趣旨の質問をした。原稿は用意しない主義なので、記憶によっているので、正確なものを希望される場合は、後日図書館などに配布される議事録をご覧いただきたい。

① 構造計算ソフトを4次補正予算で購入したが、使用していないようだ。ソフトは、すぐ陳腐化して新しいものが出る。使わないのに何故買ったのか。

答え:現在、使用方法などの研修を行っているところである。

②すべてを構造計算確認をしていては時間が足りないだろうから、怪しいものだけを抽出しておこなうべきであるが、その『怪しさ』を見つけるのは、長い経験をもった職人芸の職員である。ところが、ここ数年、建築職の採用をしていない。技術の継承をするためにも、計画的な採用をすべきである。

答え:必要な人材を計画的に採用すべきと考えている。

③自治体において、確認申請の電子化を研究しており、新宿区などは導入している。電子化により、経験ある職員をルーチンワークから解放して、本来のチェックが出来るようにすべきである。

答え:検討課題である。

④ここに、ある町会会館の確認書類、構造計算書、施工検査書類、検査済証な4どがある。いずれにも、建築主事として大田区建築審査課長の氏名がのっている。ところが、この会館が『手抜きで違法である』とのチラシが区内町会長などに配られていて、町会は困惑している。公に『違法ではない』と確認したい。また、この確認は平成15年9月であるが、大田区の確認書類保存期限であると1年で、またまた『書類がなくわからない』となる。デジタル保存などえ永久保存検討せよ。

答え:チラシに指摘されている、鉄筋部分には荷重はかかっておらず、違法でも手抜きでもなく合法であると考えている。

 車検も確認申請も似ているな、というのが率直な感想だ。陸運支局に持ち込む車検も、2年間『安全ですよ』という制度だと誤解している消費者が多いが、たまたま、車検場で検査した瞬間は、基準に合致していただけなのだ。
まして、悪意の業者には対抗できない。よく悪徳業者がやるのが、ヘッドライトの角度の指摘の対処法。ダンボールをかませて、検査に合格するように調整する。ただ、ダンボールだからすぐずれてしまう。検査は通る。

 建築確認も、書類を検査したところ、建築基準法に合致していましたよ、という正に『確認』に過ぎないのかもしれない。偽装に対抗するには、『構造の再計算をしているぞ』というアナウンスによる抑止効果と、法改正による抜本的対策が求められる。


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不思議な出会いもある街頭区政相談会

2006-03-18 | Weblog
 たまに珍客もある『街頭区政相談会』も今日で3回目となる。前回までは、路上にストーブを出しての開催だったが、今日は風は強いがストーブはいらない。四季を感ずる行事でもある。

 毎回とても楽しいのは、相談に来られる方の9割がた、初めてお会いする方なのだ。知らない方との出会いや、情報は、とてもワクワクして、この相談会を続けるモチベーションにもなっている。(前回、たまたま来られた知り合いが相談されていたら、サクラだの屈強な用心棒だのとのウワサが流されて笑ってしまった。相談者は、心優しい病院の事務長さんなのに‥)

 今日も、区政全般についてのご意見、職場での問題についてのアドバイス、地中有害物質など広範な相談が寄せられたが、特筆すべきは、一人の青年との出会いだ。

 自転車をこいで私の机の前を通過したと思ったら、ユーターンをして戻って来た。ちょっといいですか?と、とても感じのよい好青年である。

 関西から6日前に六郷(私の地元)に越してきて、4月からは夜学に通うのだという彼は『職がない』のだ。土地勘がないので、ハローワークや、就業支援の場所を紹介して欲しい、との相談だった。

 さっそく、ハローワーク蒲田プラザと、お仕事ナビ(大田区産業振興協会)を紹介したが、知り合いもいない東京で、さぞかし心細いだろうと、もっと話を聞くことにした。

 詳細は書けないが、彼の心意気に感銘して、ある団体の理事さんに電話をいれ、さっそく月曜日に面接することになった。

 彼の就職決定と、学業の成就を願ってやまない。ガンバレ青年!

後日記)青年から弾んだ声で電話があった。『採用になりました』新たな春に、おめでとう。大田区でステキな出会いがまた一件。感謝。


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独り言@予算特別委員会

2006-03-17 | Weblog
独り言@予算特別委員会

 毎日、毎日、他の議員の質問と、お役人の答弁を聞く苦痛、いえ勉強の日々である。また、嬉しい悲鳴は、隣室の荒木秀樹議員が、毎日オヤツを強制的にくれることだ。昨日は、大森名物『なんとか餅』、今日は柏餅を、それぞれ、昼休みに1個、三時に1個『食べさせられた』のだ。大の甘い物好きなのだが、ダイエット中(本当!)の身、毎日、意志の弱さと、彼の優しさに負けている。

 さて、以下最近の予算委員会での質問から印象に残ったものをいくつかコメントしたい。

 生活者ネットワーク奈須りえ議員は、会派を代表して総括質疑50分。資料と調査に基づく質問には緊張感と迫力があった。その中でも、面白かったのは、大田区が東京都から購入した土地に、成形アスベスト板が露出していた問題で、都との契約に瑕疵担保責任条項がないことを指摘したところ、所管部長が「相手が知りえていたことについては、瑕疵担保の記載がなくても民法上の責任を問える」との答弁。なんじゃい、東京都はアスベストがあることを知ってて売ったんかい!

 自民党の最年少(多分28歳)の湯本良太郎議員の介護保険についての質問は、秀悦だった。当選したばかりのころは『生意気な兄ちゃん』と思っていたが、ここ3年間でメキメキ勉強し、とても素晴らしい期待の星になった。

 4月1日から始まる新介護保険法に基づく、介護予防の受け入れ態勢の不備について、具体的な数字を出させて、矛盾をつく論法は、今までの自民党ではないタイプである。きっと、先輩議員からは質問後にたしなめられているだろうが、とてもよい質問だった。

 公明党の淑女、古山昌子議員の認知症対策についての質問もよく研究されていて感銘した。公明党の質問の強さは、『区民相談』の生の声をもとに、行政に優しく迫る点だ。『事実』には、小手先の反論は通じない。

 もっともあきれたのは、共産党である。

 黒沼良光議員は、生活保護について具体的な事例をあげて質問したが、担当課長は『質問通告にないので答えられない』だの『プライバシーに関するので答えられない』と、答弁しない。まったく議会軽視である。通告などしなくても簡単に答えられる内容であったし、プライバシーには触れずに答弁できる内容だった。黒沼議員は、もっと、抗議して追及すべきだが、あっさりと次の質問へ。

 藤原幸雄議員は、商店街振興策が不足しているとして、売り上げ向上のために、街路灯の電気代、設置費用の全額補助と、商店会館の設置を要望した。はたして、街路灯の補助が売り上げ貢献にいかほどの効果があるんだろうか。

 また、本日の大竹辰治共産党幹事長の質問も意味不明だった。公衆便所の清掃費が年々下がっているが、どうか、との質問。これは、実はある業者が手抜きをしつつ、低価格で落札をしている結果なのだが、その実態や奥深い問題には触れずに『便所掃除の予算は減らさないように‥』と結んだ。あれ‥なんだよ。

 ガンバレ野党、共産党!情けないぞ。

 寝るな、いぬぶし!情けないぞ。  すみません‥



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大将の器?大田区長

2006-03-16 | Weblog
 34日間にも及ぶ、長い予算議会の渦中である。毎日毎日、理事者(お役人)と面と向かっていると、その仕草で、その人の人となりがわかってくるから面白い。大袈裟に言えば、その人の生き様から人間性まで見えてくる。

 それは、特に『自分には関係ない』質問の時の態度でわかる。自らと違う意見の議員、または、素っ頓狂な質問をする議員に対し、明らかにバカにしたような笑い方をする役人が多い。また、これ見よがしに、寝る役人も多い。
 
 これは、ふざけるな!と申し上げたい。僭越もいいところである。どんなに、とんでもない質問をしようが、反対で気にいらない質問をしようが、彼(又は彼女)の後ろには、3000人以上の区民の信託があることを忘れてはならない。

 お役人席に座っている役人で、区民の信託を受けているのは、区長唯一人であり、それ以外は、公務員試験と管理職試験に受かっただけの『公僕』である。頭が高いぞ!各々方。まじめに聞け!

 さらに腹がたつのは、『どうせくだらない質問するのだから、早く終わろう』と悪びれずに話す、幹部役人もいることだ。人として本当に可愛そうな人生を送ってきたのだろうな、と思う。名刺の肩書きがなくなった途端に、友達(実は取り巻き)がいなくなるタイプである。

 そこで、頭が下がるのは、西野大田区長である。私は、一応区長与党を標榜しているが、必ずしも区長の政策すべてを『是』としている訳ではない。が、少なくとも、議会における態度を見る限り、ピカ一の人間性である。

 彼は、決して議員の質問に対し、他の『小役人』のように嘲笑することはしない。腹だたしそうに聞いていることはあるが、絶対に議員の質問に『バカにした』ような態度を取ることはない。大将とは、かくあるべし、と思う。権限委譲や、指揮伝達方法等については、彼の手法がすべて良いとは思わないが、この点だけでも、大将の器であると思う。

 それ以外の幹部職員の相当数が、『嘲笑』やら『バカにした居眠り』をする。小物である。その姿は、哀れですらある。

 誰がそうか。傍聴席からでも、すぐにわかる。是非、お出ましいただきたい。

 お役人さま!そう思われたくなかたら、真剣に聞いてね!



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ご苦労さん、斉藤實助役。任期満了

2006-03-15 | Weblog
 今日も、予算特別委員会である。款別(科目別)質疑の総務費で以下の質問をした。

*土曜日が祝日だと、同じ一日なのに、一般職は、そのまま。図書館職員などは、代休が週休2日とは別に、もう一日。清掃職員は、週休2日とは別に、135%の休日給が支給されるという、トリプルスタンダードはおかしい。

*第四次補正予算で、職員数が114人減っているのに、超過勤務手当が、998万円余り増額補正になているのは、おかしい。職員配置を再検討せよ。

*区役所2階の100坪を、食堂として、西野善雄大田区長が、西野善雄大田区職員文化会(区職員福利厚生団体)会長に無償で貸し付けるのは、民法108条で禁ずる双方代理にも抵触し、それを、さらに民間企業に丸投げで『タダ』で貸すことは、区民の理解を得られない。職員の福利厚生全般を含めてみなおすべき。

 などと質問した。

 今日のトピックは、自民党の大森議員の『事前に質問内容を通告する原状をどう思うか?』と、本日で退任する斉藤助役に質問したことだ。斉藤氏は、『細かい数字は事前に通告がないと答えられないが、それ以外は、通告なしで活発に議論すべきだと思う。』と答弁された。わが意を得たり、と大拍手をしたが、休憩後に『個人的意見である。事前に通告するのが議会の慣例』と訂正の発言をした。

 哀れかな、助役退任の最後の言葉まで、自らの言葉で語れず、お役所の保身の論理で訂正させる『小役人』が、大田区には、まだ巣くっている。こいつらが変わらねば、区政は変わらないぞ。

 日本酒が大好き、ざっくばらんな愛すべき豪傑斉藤助役、ご苦労さん。

 そして、通常は後任が議会に推薦されるが、今回はない。私の邪推であるが、来年の区長選挙。今回、若い助役を選任すると、来年『新政権』ができた場合に『彼』は、1年でお払い箱になってしまい、失職となる。それは可愛そう。とすれば、1年間、空席にするか‥それは、現区長の再登板如何であろう。


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すぐ東京都のせいにする区職員?

2006-03-14 | Weblog
 東京23区は、特別区といういささか変わった存在である。政令指定都市(横浜や川崎、札幌など)に設置される区(行政区)とは違い、独立した法人であり市町村に準じた地方公共団体として機能するが、市町村よりも都が処理する事務が多い。

 都道府県市町村が普通地方公共団体であるのに対して、特別区は特別地方公共団体であるため、通常の市町村とは異なった扱いを受けることも多い。地方自治法では、第281条の2第1項で「都と特別区との役割分担の原則」として、特別区のおかれている区域では、市町村の事務でも、大都市地域における行政の一体性と統一性の確保の観点から当該区域を通じて一体的に処理することが必要である事務は、都が特別区を包括する広域の地方公共団体として処理することになっている。このため、都と特別区の事務の処理については、「都と特別区」及び「特別区相互の間」の連絡調整を図るため、都と特別区によって都区協議会が設けられている。

 特別区は区長を公職選挙法に基づいた選挙によって選出する。区議会もあり、私達区議会議員も区長同様に選挙によって選ばれる。また、各種公共施設(学校や体育・文化施設、福祉施設など)も各区で設置できる。

 特別区は市が行う事務のうち、「上下水道」、「消防」に関しては行えず、「都」が行う。市にはない特例として、「都区財政調整制度」がある。 法人区民税、固定資産税、特別土地保有税、事業所税、都市計画税、国有提供所在地等所在市町村交付金、国有資産等所在市町村交付金、特別とん譲与税、これらはすべて「市」であれば、市の財源となるが、区では一度、「都」にはいった上で、財政調整の原資となり、都と特別区が52:48で、特別区の財源不足額に応じて、財源調整交付金というかたちで、 特別区の収入となる。

 また、社会人野球の都市対抗大会(8月 東京ドーム)も、23特別区は各チームのホームタウンの特別区の名前ではなく、一律「東京都代表」という形で出場している。(その他の市町村はそれぞれのホームタウンの自治体名の代表として参加)

 以上のことから、特別区は、独立した地方公共団体でありながら、都の下部組織としての意味合いが濃い。そして、そのような歴史的経緯や実態から、区の職員は、何かと言うと『東京都が認めない‥』と、東京都のせいにする。が、その多くが、認めないのではなく、最初から『下部組織』として、訴えずにあきらめているケースが多い。

 ガンバレ特別区!



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いぬぶし火中の栗を拾う@都立大森高校

2006-03-11 | Weblog
今日は、久しぶりに何の行事もない、平穏な土曜日だった、いや、そのはずだった。午前4時に起床、1m四方の個室でサンケイ新聞をしゃがみながら読む、という朝の行事をすませ、土曜日なので、贅沢にも『朝風呂』に入り、再度惰眠を貪った。が、午前8時すぎ、携帯電話がなる。

 電話の相手は、私ではない区議会議員の後援会幹部。『大変だ!大森高校の卒業式で、日の丸反対のチラシを配っている連中がいるぞ』と。う~ん!眠いし、土曜日だし‥しかし、だ。これは、国家の一大事である。飛び起きて出動。

 大森高校に着くと、いるいる。10名程度だろうか。校門前でチラシを配っている。それも、一人以外は、左巻きの皆さん共通の、オヤジルック(ジャンパーにズボン)である。お祝いの式典には、極めて迷惑な服装である。

 さっそく、記念写真を撮影すると、おばさんが向かってきた。『あんた、警察でしょう。写真なんかとって‥』区議会議員です、というと、謝った。


 これからが、大変だった。卒業式に参加する生徒、保護者の進路を拒み、チラシを渡そうとする彼らに『お祝いの日だ。非常識はやめろ!』と、校門通路から排除する。また来る。『砂糖に群がるありさんみたいなことはやめろ』と、また排除。この繰り返し。

 校門の中には『燃えるゴミ』と書かれたゴミ箱が。チラシで校内をよごされない学校の配慮である。

 約2時間対峙し、ビラを配った人々とも話した結果、あることがわかった。いわゆる『フツーの市民』はまともだった。目をつりあげてくるのは、実はプロ。以下、今回の参加者のプロフィール。

 男性M氏(中核派活動家、前進社専従職員、先鋭的)、女性(首都圏ネットワークセンター、先鋭的)、男性(労組関係者、ゼッケンから中核派と思われる)、女性Y氏(無防備宣言関係者、品川区在住、元保護者、とてもフレンドリー)、女性(多分、一般市民、控え目)、弁護士(共産党系事務所所属、極めて紳士)、他に中年男性と男子学生風が一人づついたが、物静かに活動していた。

 上記の他に男性3名がいたが、実は過激派担当の警視庁私服刑事だった。
保護者や、一般の市民が自らの意見を発言することを否定するものではないが、その後ろには、中核派などの『プロ』がいることは、普通の参加者にはわからない。

 そして、その場のTPOをわきまえることも、活動には必要だ。通路をさえぎりビラを渡す、卒業式にゼッケンでビラを配る、礼を失した服装でビラを配る、『卒業式会場』や『都立大森高等学校』という絶好の記念写真ポイントを占領する、などの行為は、決して普通の人々の支持を得られないだろう。この点については、相手側弁護士も、率直に認めていた。

 いずれにしても、おめでとう。ご卒業!


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国民保護法関係条例賛成討論

2006-03-10 | Weblog
 本日の本会議で、国民保護に関する条例が上程された。日本共産党、生活者ネットワーク、緑の党が反対し、2会派が反対討論をした。自民党は大体討論はあまりしない。公明党は『平和の政党』がモット-なので、討論はしないだろうと予想していた。多分、国政与党でなければ賛成しなかったろう。

 とすると、賛成討論をするのは誰もいなくなり、一方的に『戦争加担条例』と言われてしまう。それは悔しい。そこで、いぬぶし登場である。会派名を名乗らす、『私』と言ったのは、同じ会派内にも『精神的反対者』がいたことに対する配慮である。


私は、ただ今上程されました第19号議案、大田区国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例、および第20号議案大田区国民保護協議会条例について、賛成の立場より討論いたします。

そもそも、国民の生命財産を守ることは、国家の究極的命題であり、生命が存続しなければ、教育も福祉も、まちづくりも何の意味をもたなくなることは、万人が認めるところでありましょう。その意味では、防衛は最大の福祉であるとも言うことができるのです。

さて、今回の条例上程は、武力攻撃事態対処等における国民の保護のための措置に関する法律に基づき、大田区において必要な事項を定めるものであります。まず、この根拠法が適法かどうか、それは、その成立の経緯をみれば明らかであり、適法に選挙された国会議員が、法律に基づいた審議と、手続きをへて成立したことは疑う余地がありません。

反対する皆さんは、数の横暴と言われるかもしれませんが、民主主義の基本はパワーポリテイックであることは否定できませんし、その後行われました昨年の衆議院選挙においては、その法案を提案した政府与党が過半数を超える議席を確保されたことを見ても、国民の信を得ているものと思われます。

自衛隊や防衛などをすぐさま「戦争」や「軍国主義」に直結させるのは、日本共産党を筆頭に、一部の皆さんの悪い習慣であります。よく中立国の代表として例示されるスイスにおいては、成年男子には徴兵の義務があり、除隊後も自宅に小銃を常備し、52歳未満の男子は文民保護の服務義務を負い、有事には38万人を超える予備兵力が展開されるのです。お隣り韓国では、45歳までの男子国民により民間防衛隊が有事に組織され、このことは法律で義務化されております。このように、国際社会における常識では、国家が国民の生命財産を守る必要がある事態に、地方自治体が協力し、さらには国民が協力することは疑う余地のないものであろうと思います。

さらには、話し合いだ、平和、平和と唱えることにより戦争はなくなると訴える方々も市民運動家を中心に多くいらっしゃることも承知をしておりますが、イラクで虐殺された香田さんは、無防備の非戦闘員でありました。しかし、生命を奪われてしまった。平成13年9月11日、いつもと同じように家を出た約3000人の世界貿易センターに勤務する人々や消防士も、もちろん武装して出かけたのではありませんが、生命を奪われてしまいました。

わが国だけが平和かといえば、そうでもありません。警察庁の資料によれば、わが国に潜伏している北朝鮮の非合法工作員は、概ね2000人と推定されておりますし、私の古巣でもある航空自衛隊による領空侵犯に対する処置、いわゆるスクランブルは、平成十六年度141回、本年度上半期では103回にも及んでおります。また、テポドンの発射、中国の脅威など、わが国がいつ有事となっても不思議ではないのが、国際社会であります。

4年前に有事関連法案が可決された時にも「戦争法」との主張をされた方々がいらっしゃいました。しかし、あの法案の成立まで、戦車が赤信号で止まる、装甲車が駐車違反のキップをきられるなどというバカげた状態であったことをご存知でしょうか。

阪神淡路大震災の際に、自衛隊の初動についておしかりがありました。しかし、現場では、使えない法律をたてに、被災地にへりを着陸させないとか、海外からの救助犬に動物検疫をうけさせるなど、あきれる体たらくでありました。そのようなことは、二度とおこすまい、そのような事態に備えようとの趣旨の法律、その法律に基づく条例、区民の声を聞こうという条例が、なぜ「国民を戦争にかりたてる事」になるのか、普通の常識を備えていると自負している私には理解できないのであります。

反対する皆さんの主張は、例えれば、消防署を作るな、消防団もだめだ、市民消火隊も反対だ。そんなものを作ったら、火事が増え、国民を火災地獄へかりたてることになる、とおっしゃっているのです。
私は、航空自衛隊予備自衛官として、年1回訓練招集命令に応じて5日間、訓練を続けております。私に課せられた義務は、防衛出動招集、災害派遣招集、国民保護招集、訓練招集であります。なぜ、予備自衛官でありつづけるのか。それは、愛すべき家族、愛すべき故郷、愛すべきこの国は、守るべき価値のある尊い存在だからであります。

そして、これらを守るためには、しっかりとした国家が必要です。国家は、そして地方自治体はあらゆる努力をもって国民を守らなければなりません。そして、必要とあらば力をも駆使してこそ国民を守ることができるのです。平和と安全を守るに足る賢さと十分な力を備えた国づくりこそが今求められております。

最後に、そのような国家の事例としてスイス連邦政府が国民に配布している「民間防衛」という本の言葉を引用いたします。「自由と独立は、絶えず守らねばならない権利であり、言葉や抗議だけでは決して守り得ないものである。われわれの防衛力を弱めようとする勢力は監視しなければならない。内部から国を崩壊させようとする作業が、公共精神を麻痺させるものによって企てられる可能性が常にある。自由はよい。だからといって、無秩序はいけない。ゆえに国家独立の意思をなくしてわれわれを弱体化させようとするイデオロギーに対して、人々の注意を喚起する必要がある。教育者、政党、組合、愛国的グループなど、世論に影響を及ぼす立場にある人々は、自らの責任を絶えず自覚しなければならない。」 

以上、大田区民の生命財産を守る重大な責務を負うべき大田区がすべき事項を定めるために必要な、本条例の制定は遅きに失した感すらありますが、諸手をあげ賛成し、「戦争に加担するな」という反対派議員の翻意を強く強く願い討論としたします。



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また見っけちまった!区役所のおかしな慣例

2006-03-09 | Weblog
 予算委員会を前に、区議会議員は『ネタ探し』に一生懸命。お役人は『何を質問されるのか』の取材と、変な質問が出ないよう『調整』に議員をまわるのが、ここ1週間の議会模様である。

 私は、例によって、職員の手当やおかしな習慣に焦点をあてて『ネタ探し』を始めた。ありました!ありました!

 なんと、土曜日に勤務する職員(図書館、清掃、保育園等)は、その土曜日が祝日であると、給与のダブル支給または、休日給(135%)が支給されているのだ。

 普通の行政職(事務職)は、土日が休みである。従って、土曜日が祝日であっても、その代休や手当を支給されることはない。ところが、たまたま、祝日である土曜日に出勤を命ぜられた職員は、土曜日に代る週休日をもらい、さらに祝日のかわりとなる休日をもらえるのだ。

 また、土日がかならずしも週休日とならない職員(図書館、清掃など)が、祝日の土曜日に勤務すると、通常日給の135%増しの『休日給』が支給されるのだ。この職員たちは、4週間で8日の週休日を保証されてのオマケの135%である。

 いずれの支給も、給与条例、勤務条例に定められているので『インチキ昼休み』とは、いささ違い、職員にも、支給している管理職にも罪はない。こんなおかしな条例を放置していた、我々議員にこそ責任があるのだろう。



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区役所の食堂は官尊民卑?でも良くなったよ!

2006-03-08 | Weblog
 大田区役所2階の食堂が、タダで100坪もの物件を借りており(間に、職員文化会という団体をかませて)、料理もショボイし、接客は最低と、再三書いてきた。そこに勤務する方々には申し訳ないが、役所の中にいると、サービスの質が公務員並みに劣化することの好例としてあげさせていただいた。なにしろ、賃貸料タダなのだから‥

 さて、久しぶりに議員仲間と本日、この有名レストラン『くすの木』に出かけた。な、なんと、区職員のみにしか認められていなかった20%引き特典が、一般利用者にも認めれれているではないか。ただ、残念ながら、区職員は、9階の自動販売機で、1000円入れると1200円分のプリペイドカードが買えるが、一般の方は、3000円払って、3600円のカードが買える仕組みである。

 ちょっとおかしくないか?区職員は、毎日でも来るから高額でいいだろうが、一般の方はたまにしかこないのだから、低額のカードを販売すべきだろう。それが、反対なのだ。区民は3000円買わないと20%引きにしないが、区職員は1000円で20%引き。

 理由としては『これは区職員の福利厚生施設として、タダでおかりしているから‥』と言うだろうが、営業時間10時から17時の間、区職員が『合法的』に利用できる時間は1時間だけだ。変でしょう!1000円で買いたい方は、9階左側に販売機があるのでご利用されたい。

 さて、ではサービス内容である。まず接遇。レストランに入って、何度も『すみません!』と声をかけるという習慣は変わっていなかった。結局、同僚議員が厨房まで食券を持っていった。

 ただ、料理やその付加サービスは格段に良くなった。月水金にはコーヒーが、火木はデザートがつくそうだ。今日は水曜日でコーヒーサービス。サーバーに置かれているコーヒーをご自由に。このことは、再三提案していたが、『区役所がフリードリンクは事故があるといけない』との理由で許可してくれなかった、と。(事実関係は不詳)

 料理もおいしくなったし、ボリュームも満点。お茶のセルフサービスも開始された。(民間レストランでhあたりまえだが‥)店長が変わると、これほどにも変わるとは、Very Good!よく出来ました。


 さて、帰宅すると、郵便局の不在配達票が入っていた。時刻は19時04分。本日配達受付は19時まで、とある。このコールセンターは沖縄県にある民間会社が受託しているのは再三の不愉快な経験から知っていた。いささか意地悪で、民営化後を試してみた。

 私:すみません。時間が過ぎてるんですが、今日配達できます?
 沖縄:申し訳ありません。ダメです。
 私:でも、沖縄からFAXおくると数分かかるでしょう。蒲田郵便局に聞    いてみてよ。
 沖縄:わかりました。
 12分後電話がないので、蒲田郵便局へ電話。
 私:さっき沖縄コールセンターに電話したんだけれど、今日持ってきてく    れるかな。
 蒲田:ハイ、担当者がいますので、今日お届けします。沖縄からは、連絡    はきていません。

 このことを受けて、沖縄コールセンターのスーパーバイザーさんにクレームをつけるとすぐさま返事がきた。『当方は、19時23分に蒲田郵便局に電話連絡をしている』私が、蒲田郵便局に電話した8分後である。

 区役所2階のレストランも、沖縄コールセンターも『官』から委託を受けた『民』である。
 
 朱(公務員)にまじわれば赤くなる(業務効率低下?)‥?



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