いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

いや~凄いな頑張る中小企業@大田区

2004-08-19 | Weblog
今日は、地域活性化等調査特別委員会の区内視察に出かけた。私の知る限り、議会の委員会で、丸一日かけて区内を回ったケースは、今回が初めてではないだろうか。

 まずは、大田区北糀谷にあるインクス㈱。1990年に大手メーカーで電磁ロックを開発していた社長が創業した金型メーカーである。ところが、金型工場のイメージを勝手に作り上げて訪問したこの会社は、工場というには綺麗すぎ、なんと表現していいか戸惑ってしまう。

 社長は、3K(きたない、きつい、危険)の金型工場を、キレイで若い人が働きやすい職場にしよう、と有線放送をかけたり、工具置き場に、しゃれで「薬局」と掲示したり、と素晴らしい。

 この工場では、職人の技をアルバイトでも可能になるように、すべてコンピューター管理されていおり、紙は存在しない。信じ難いが、プリンターもないそうだ。後発メーカーとして、小型の金型に特化すること、通常45日かかった製作工程を24時間365日稼動で、45分に短縮したことで差別化を計った結果、大成功をされている。

 大田市場での「海鮮丼」の昼食(自費です!)をはさんで、次は京浜島の工場地帯へ。メッキ工場の平和工業㈱を訪問した。この会社は、14社で組織された中央鍍金工業協同組合の工業団地の中央に位置している。社長さんは、この組合の理事長も務められている。

 いくつか質問させて頂いたが、いずれも期待(いや、予想していた)答えとは違う、力強い回答があり、質問したほうが恥ずかしくなってしまった。

 Q協同組合の組合員さんの中には、倒産したり、廃業した会社もあるでしょう   ね。
 Aまったくありません。苦しかった会社はありましたが、商工中金の転貸融資な  どで支援しました。
 
 Q中小企業では後継者問題がさけばれていますが、各社ではどうですか。
 Aまったく問題ありません。後継問題は、どれぐらい高い給与が取れるか、なん  てことではない。社長たる親父が、どれくらいその仕事が好きか、楽しくやっ  ているか。それを聞いていれば、子供は自然と継いでくれます。

 Q法規制の強化は経営に影響しましたか。
 A何かの規制は、自分の会社を見直すいいチャンスなのです。結果としてコスト  削減につながりました。

 この協同組合では、各社で行っていた廃水処理を共同化したり、各社をLANで結び、情報化を共同で行ってコストダウンを計っている。また、平和工業では、プラスチック成型も営んでおり、こちらは、前述したインクスとは反対で「なるべく大きな装置」を導入した戦略で成功されているそうだ。

 いずれの会社も、常に前向きに挑戦していく経営者の姿に、委員一同感動した。一部委員からは「今日見たところは、特殊な成功例で、区内はもっと厳しい」との発言があったが、そうであろう。しかし、最後は誰のせいでもない。経営者の器なのである。失敗を経験した「経営者」の私が言うのだから間違いない。

 頑張れ中小企業の社長さん!

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