今日から2日間、交通問題調査特別委員会の行政視察である。今回のテーマはコミュニテイバス。視察先として三重県鈴鹿市の運営する、Cバスと、京都市々民の会の醍醐コミュニテイバスの2件を選んだ。
行政視察は各常任委員会が10万円以内、特別委員会が4万円以内で年1回行う。が、何のためにこんな所まで来たのか、という視察もある。特に、夏の北海道の視察は、よほど注意していないと、「暑いから」という理由を隠して「○○について先進的」となってしまう。
刑務所で有名な某市など、別の視察目的で8年間に2回訪問したが、2回ともその視察時間のほとんどを、刑務所博物館と流氷館で過ごした。このような視察を事務局が組んだ場合、拒否する良識が我々議員の側に求められる。(反省!)
さて、品川で集合してから3時間。途中昼食を食べて、近鉄鈴鹿市駅に着いた。駅を降りてたまげたのは、駅ビル一階が廃墟のようになり「テナント募集」のくたびれた看板が掲出されていることだ。一般的に言えば、その街の一等地であるはずだ。また、市役所までの商店もシャッターが目立つ。
ところが、その閑散とした路地から、突如場違いな建物が見えた。なんと、11階建の新築らしき市役所だ。人口20万人、市税収入300億円の地方都市に100億円の市役所か‥‥
Cバス事業の概要は以下のとおり
*事業主体:鈴鹿市 運営主体:㈱三重交通
*車両:専用車両4両、三重交通所有車両2両
*路線:2路線 延長51km 一日41便
*年間利用者:226,692人
*運行委託費:6940万円(うち人件費4068万円/乗務員8名)
*運賃収入:2671万円
*公費負担:4269万円(言い換えれば赤字補填分)
問題点:
①運賃収入と委託費の差額を事業者に税金で負担する、という仕組みである。事業者へのインセンテイブとしては、運賃収入の5%を事業者に渡す、ということだが、はたして、赤字分を常に税金で補填する、、という仕組みでいいのだろうか。
②運転手の人件費が、一人当たり500万円/年として計上されているが、そもそも黒字になりにくいコミニテイバスで正規職員で運営する仕組みは、赤字幅を増やし、工夫が求められる。
評価できる点:
①紙ベースの建前アンケートではなく、面談による本音の地域の声を集約している。「千枚のアンケート(建前)より一人の切実な思い(本音)」
②路線間の乗り換えは無料としている。
③バス車内に独自の工夫が見られる。
④各バス停の到着時間は、毎時同じ時間のため高齢者に覚えやすい。
⑤バス停の維持管理は地域が行っている。
私の持論は、コミュニテイバス事業は、行政はあくまで黒子に徹すべきだと思っている。その意味で、運賃収入が必要経費の半分にも満たない本事業の形態(赤字を公費で補填)は、大田区で導入すべきではないと考える。
取り入れるべきは、バス停の地域管理である。また、市議会議場を見せて頂いて感動した点が2点ある。ひとつは、世界的には当たり前の議場に国旗が掲揚されていたこと。また、質問者(議員)の席がお役人の方を向いていることだ。(ほとんどの自治体が、質問者は役人側に背を向け議員側を向いている)
↑国旗の前方のマイクは、お役人の答弁用と議員の討論用で、質問の際は右側の写真の議席中央にある場所で行う。
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行政視察は各常任委員会が10万円以内、特別委員会が4万円以内で年1回行う。が、何のためにこんな所まで来たのか、という視察もある。特に、夏の北海道の視察は、よほど注意していないと、「暑いから」という理由を隠して「○○について先進的」となってしまう。
刑務所で有名な某市など、別の視察目的で8年間に2回訪問したが、2回ともその視察時間のほとんどを、刑務所博物館と流氷館で過ごした。このような視察を事務局が組んだ場合、拒否する良識が我々議員の側に求められる。(反省!)
さて、品川で集合してから3時間。途中昼食を食べて、近鉄鈴鹿市駅に着いた。駅を降りてたまげたのは、駅ビル一階が廃墟のようになり「テナント募集」のくたびれた看板が掲出されていることだ。一般的に言えば、その街の一等地であるはずだ。また、市役所までの商店もシャッターが目立つ。
ところが、その閑散とした路地から、突如場違いな建物が見えた。なんと、11階建の新築らしき市役所だ。人口20万人、市税収入300億円の地方都市に100億円の市役所か‥‥
Cバス事業の概要は以下のとおり
*事業主体:鈴鹿市 運営主体:㈱三重交通
*車両:専用車両4両、三重交通所有車両2両
*路線:2路線 延長51km 一日41便
*年間利用者:226,692人
*運行委託費:6940万円(うち人件費4068万円/乗務員8名)
*運賃収入:2671万円
*公費負担:4269万円(言い換えれば赤字補填分)
問題点:
①運賃収入と委託費の差額を事業者に税金で負担する、という仕組みである。事業者へのインセンテイブとしては、運賃収入の5%を事業者に渡す、ということだが、はたして、赤字分を常に税金で補填する、、という仕組みでいいのだろうか。
②運転手の人件費が、一人当たり500万円/年として計上されているが、そもそも黒字になりにくいコミニテイバスで正規職員で運営する仕組みは、赤字幅を増やし、工夫が求められる。
評価できる点:
①紙ベースの建前アンケートではなく、面談による本音の地域の声を集約している。「千枚のアンケート(建前)より一人の切実な思い(本音)」
②路線間の乗り換えは無料としている。
③バス車内に独自の工夫が見られる。
④各バス停の到着時間は、毎時同じ時間のため高齢者に覚えやすい。
⑤バス停の維持管理は地域が行っている。
私の持論は、コミュニテイバス事業は、行政はあくまで黒子に徹すべきだと思っている。その意味で、運賃収入が必要経費の半分にも満たない本事業の形態(赤字を公費で補填)は、大田区で導入すべきではないと考える。
取り入れるべきは、バス停の地域管理である。また、市議会議場を見せて頂いて感動した点が2点ある。ひとつは、世界的には当たり前の議場に国旗が掲揚されていたこと。また、質問者(議員)の席がお役人の方を向いていることだ。(ほとんどの自治体が、質問者は役人側に背を向け議員側を向いている)
↑国旗の前方のマイクは、お役人の答弁用と議員の討論用で、質問の際は右側の写真の議席中央にある場所で行う。
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