地方公共団体の首長(知事、区市町村長)は、大統領に近い。以前、小沢一郎自由党党首(当時)から「まったく、地方に出張して県知事と同行すると、代議士なんかまったく相手にしてもらえない。知事は大統領閣下だ。」と直接うかがったことがある。まったくそのとおりだと思う。だから逆に、首長が前職の後継でない方に変わると、その自治体は大幅に路線が変わる。
さて、その大統領の行政手腕が優れていればいる程「裸の王様」にさせられる可能性が高いと思っている。大統領の逆鱗に触れたら大変と、大統領(首長)の顔色をうかがいながら業務を行う幹部が増える。
さらには、首長の好きなこと、ご機嫌を取るような行動が職員に増える。もっと進むと、「悪い情報」を入れない、という段階もある。こうなると行政運営は硬直化し、役所内から反発分子が多数出始める。という例は、全国にいくらもある話である。
今回、栃木県某市役所の職員がおこした「市民、NGOイジメ」は、正に有能な市長故の仕業のようだ。ここの市長さんの略歴はこちらを
いかにも切れそうな官僚出身首長に、市役所職員は畏敬の念で出迎えたことだろう。
さて、事件の概要はこうだ。
NGOが、ヨルダンの砂漠という催しを地元のデパートを会場にして企画した。そして、このNGOの担当者が、得意のアラビア語で、駐日ヨルダン大使を招待したのだ。さらに、市長に直接「来賓」として出席を依頼した。
すると、市民生活課の職員が「大使を絶賛する」市長挨拶の原稿と作ったが、そこには、NGOの活動についての評価が一切ない「大使へのおべんちゃら」だった。そこで、訂正を市職員に要請したが、全国統一お役人行動指針「出来ない理由」のオンパレード。
それでも、NGOの担当者は噛み付いて「当日、市長に言う」と訴えると、この職員さん、ポロっとホンネを。「市長はどうせ、原稿読むだけですから‥」 いいね!お役人の鑑だ!
これで終わっては、お役所がなめられる。市役所内連携市民イジメが始まった。すでに、開催準備の終わったNGOのデパート内ブースを撤去させて「子どもの選挙啓発ポスター展」を始めたのだ。周辺には、いくらでも展示スペースがあるのにである。曰く「市長が来られるのなら、是非見ていただきたい」素晴らしい見識!主客顛倒!褒めるべき木っ端役人根性である。
そこで、某市のHPから「市長へのメール」に以下のように送信して見た。ステキな広報担当の書いたご返事を心待ちにしているのだが‥
市長や首長は、優秀であればあるほど時として「裸の王様」になる可能性があります。今回のケースもそのようです。
さらには、選挙管理委員会が「市長が来るのなら」という理由で、NGOのブースをどけさせて、子どもの選挙啓発ポスターを掲示したそうです。
なかなかリッパな職員さんが貴市にはいらっしゃる、と感動いたしました。
このメールは、後日ご自宅にお送りしておきますが、メールが広報や秘書室で止まっていたら、褒めてあげてください。
公務員の鑑です!
本件当事者の怒りのブログ
さて、その大統領の行政手腕が優れていればいる程「裸の王様」にさせられる可能性が高いと思っている。大統領の逆鱗に触れたら大変と、大統領(首長)の顔色をうかがいながら業務を行う幹部が増える。
さらには、首長の好きなこと、ご機嫌を取るような行動が職員に増える。もっと進むと、「悪い情報」を入れない、という段階もある。こうなると行政運営は硬直化し、役所内から反発分子が多数出始める。という例は、全国にいくらもある話である。
今回、栃木県某市役所の職員がおこした「市民、NGOイジメ」は、正に有能な市長故の仕業のようだ。ここの市長さんの略歴はこちらを
いかにも切れそうな官僚出身首長に、市役所職員は畏敬の念で出迎えたことだろう。
さて、事件の概要はこうだ。
NGOが、ヨルダンの砂漠という催しを地元のデパートを会場にして企画した。そして、このNGOの担当者が、得意のアラビア語で、駐日ヨルダン大使を招待したのだ。さらに、市長に直接「来賓」として出席を依頼した。
すると、市民生活課の職員が「大使を絶賛する」市長挨拶の原稿と作ったが、そこには、NGOの活動についての評価が一切ない「大使へのおべんちゃら」だった。そこで、訂正を市職員に要請したが、全国統一お役人行動指針「出来ない理由」のオンパレード。
それでも、NGOの担当者は噛み付いて「当日、市長に言う」と訴えると、この職員さん、ポロっとホンネを。「市長はどうせ、原稿読むだけですから‥」 いいね!お役人の鑑だ!
これで終わっては、お役所がなめられる。市役所内連携市民イジメが始まった。すでに、開催準備の終わったNGOのデパート内ブースを撤去させて「子どもの選挙啓発ポスター展」を始めたのだ。周辺には、いくらでも展示スペースがあるのにである。曰く「市長が来られるのなら、是非見ていただきたい」素晴らしい見識!主客顛倒!褒めるべき木っ端役人根性である。
そこで、某市のHPから「市長へのメール」に以下のように送信して見た。ステキな広報担当の書いたご返事を心待ちにしているのだが‥
市長や首長は、優秀であればあるほど時として「裸の王様」になる可能性があります。今回のケースもそのようです。
さらには、選挙管理委員会が「市長が来るのなら」という理由で、NGOのブースをどけさせて、子どもの選挙啓発ポスターを掲示したそうです。
なかなかリッパな職員さんが貴市にはいらっしゃる、と感動いたしました。
このメールは、後日ご自宅にお送りしておきますが、メールが広報や秘書室で止まっていたら、褒めてあげてください。
公務員の鑑です!
本件当事者の怒りのブログ
ご心配かけました…相談に乗ってくださってありがとうございます!し・しかし…事実関係が違いますよ~;
展示ホールには、広場みたいなところがあって、そこにシャッターが開く前に、選挙管理委員会が『自分達がここを使うんだ!!』と屏風のボード二枚で、場所を占拠して、ご丁寧にガムテープでがっちり固定してしまったのですよ。話し合いの余地は一切ない状態でした。
私達のは、大きい島2つ、展示だな3こ、布展示用のさお2本、さらにポスター用の棚、丸机、レジ机、とそもそもすごい量で、他にはどうにも動かせないので、もうどうにもならなくって…恥に追いやられちゃって。通路の向かいのスペースでは、屏風2枚ならまだしも、物産展なんて全然出来ない狭さで…。
で、困ってしまって、『これでは…せっかくヨルダンのイベントに来ていただく、市長の面子が立ちません・・・市役所内で調整は出来ないのでしょうか』と市民生活課にお願いしました。さらに、たまたま遊びに来て頂いた経済部長に『これでいいでしょうか~』とお伺いしたところ、結局、きちんとヨルダン展をやらないとダメだ、ということで、選管のポスターを通路の向かいに移動してくれた。そんな感じです。
結局、『市長』の御旗をかざした側に軍配、ということなのでしょうか?もし市長の来ないイベントだったら、絶対撤去だったなぁ、と恐ろしい感じです。
でもあの頑として譲らなかった選管の人たち、むしろおかしかった…子供じみた狂気、って感じで、ある意味すごく笑えました。
あ~あ…明日はイベントの本番、一体大丈夫なのでしょうか…
そうそう、その選挙啓発のポスター掲示は、『年度の初頭』からとっくに決まっていて、自分達の思い通りでなければ、1ミリも屏風を動かせない、ということだったのです。
その…何というか、同じ会場内で譲り合う、という気持が全然なかったので、こういうトラブルになったわけです。あんなに意地張って、市民には譲る気持は1ミリもないという意思表示からか、ガムテープまで持ち出さなかったら、こんなに馬鹿っぽく見えなかったのに…ご愁傷さまです。