いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

地域活性化等特別委員会視察@富山、金沢

2004-09-09 | Weblog
 区議会には、常任委員会と特別委員会があり議員は、それぞれいずれかの委員会に所属している。そして、それぞれ行政視察を行っている。常任委員会が2泊3日で予算10万円、特別委員会が4万円(いずれも一人)で1泊2日。(詳しくは、7月30日の日記参照)

 今日は、地域活性化等特別委員会の視察で、富山市と金沢市を訪問した。羽田に集合して一路、富山へ。12名の議員に、議会事務局職員一名が「お世話係」として同行する。委員会によっては、2名の職員が同行する場合もあるが、農協さんの旅行じゃないんだから、同行者はいらないんじゃないか、といつも思っている。

 さて、最初の訪問先は、株式会社まちづくりとやまである。富山市が50%を出資し、商工会議所、地元企業などが残りを負担した典型的なTMO(タウンマネージメント機関)だ。配布された収支予算書も企業会計のものではなく、公会計のものだった。

 さらには、やけに管理費が低いな、と質問したところ、9名の職員のうち6名が役所や企業の出向で給与も不要とのこと。はたして、これで「株式会社」といえるか疑問である。ただ、事業はなかなか面白いことをやっていた。たとえば、商店街の空き店舗を借りてのチャレンジショップ。店舗を二坪ほどのスペ-スに仕切り、商業未経験者に、月額25000円で貸し出す。

 すでに80名が「卒業」し、うち30名が地域内に独立店舗として開業しているというから大したものだ。これは、大田区でも可能な事業だ。

 お昼を食べて、特急で金沢に。ここでは株式会社金沢商業活性化センタ-を訪問した。前述の富山のりっぱなビルと比較して、「歴史の重みを感じる」中小企業会館のうらびれた会議室、そして説明者は若いお兄ちゃん。こいつは、たいしたことないな、との予想は見事に外れた。

 出資こそ、金沢市が50%しているが、正に独立独歩で「株式会社」を営んでいる。さらには、6名いる社員の人件費も自前。事業収支は黒字である。驚きは、プレゴという再開発店舗の運営である。商店街にあった大手自動車会社の遊休地を事業用定期借地権で、この会社が借受け、国から2億、県から1億、市から1億の補助金を拠出さえ、自己資金260万円で、おしゃれな店舗群を立ててしまったのだ。

 「僕の仕事は、縦割りのお役人を騙して、形をつくること」と語る、29歳の課長さんは、生き生きとしていた。さらには、「4億円の補助金はもらったのではありません。6店舗で年約8億円の売上があり、消費税を4千万円払っているのです。とすれば、10年で4億は国庫に戻ります。」なーるほど!いい発想だ。



 これからも、行政を使って、行政に出来ない仕組みを考えていきたい、と語るこの北陸版江副氏(元リクルート社長)。彼なら、きっといい街を作ってくれるだろうと思った。別れ際に「大田区においでよ!」と誘ったが、断られてしまった。財団法人大田区産業振興協会、蒲田開発事業㈱、大田区にも同様の組織はある。ただ、彼のような逸材がいない。

 久々に、いい視察をさせてもらった。13名分52万円分の成果を大田区にもって帰らねばならない。と、気持ちよくカラオケで「奥飛騨慕情」の替え歌を歌っていたら、突然、曲が切れた。先輩議員が「へたくそ!」と言って、演奏を止めたのだ。せっかく覚えて来たのに~!

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。