いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

防災訓練も縦割り行政?

2004-09-01 | Weblog
 今日は、防災の日。全国津々浦々で自治体主催の防災訓練が行われていることだろう。大田区でも、各地の学校を使用して町会単位の訓練を実施した。特に、小学校は災害発生時の避難所として、空き教室に食料や簡易トイレ、毛布などを備蓄しており、これらの活用訓練はかかせない。

 また、特別出張所(区の出先)、学校、町会、PTAからなる「避難所運営協議会」が各学校に設置され、災害時の運営マニュアルなどの作成を行っている。従って、防災訓練も、この四者が共同で行うことが望ましい。

 さて、そこで地元小学校で行われた訓練に参加した。
午前10時30分、地震発生、各町会は所定の集合場所に集まり、人員確認後、避難所(小学校)へ移動。その間、一部の町会役員は簡易トイレの設置にあたり、食品衛生協会会員が炊き出しをする。トラック協会は、緊急物資輸送訓練。と、まあ、こんな段取りだ。

 続々と町会の「避難民」が学校に集まり始めると、不思議な光景に気づいた。校庭の真ん中に三角コーンで柵が作られ、子供たちが休み時間で遊んでいるのだ。災害訓練の非日常の緊張感など、なんのその、の日常である。

 さらには、町会の人々へ、炊き出しや、簡易トイレなどの説明が、職員の肉声なので聞き取れない。顔見知りの区職員に「ハンドマイクはないのか?」と聞くと「持ってきたのですが、学校が授業中なので使うな、との指示です」と。なんという、連携のなさ。

 町会側の訓練が佳境に差し掛かったころ、学校のスピーカーが鳴った。「ただ今、地震警戒宣言が発令されました。児童は迎えの保護者が来るまで待機しなさい。」あれ~?こっちは、10時半に、地震発生だよ。どうなってるんだ。

 そして、町会の訓練の進捗とは関係なく、校庭半分には三々五々、保護者が児童を引き取りに集合し始める。体育館では、助役、区センター長、消防署長、町会長などの挨拶、講評などが始まった。もちろん、学校側の職員の姿はない。

 せっかく、同じ場所で訓練をするのなら、連携し、子供たちにも、炊き出しや、簡易トイレなどを体験させる等すればいいのに、行政側と学校現場という縦割り、セクショナリズムの結果だろうか。そういえば、阪神大震災の時、救助のため着陸しようとした陸上自衛隊のヘリに、運輸省(当時)の職員が「ヘリポートではないので着陸するな」という指示をしていたっけ。災害時には、こんなことにならないよう祈りたい。

 今日の訓練で気づいたこと:
①簡易トイレは和式が多く、お年寄りや子供(最近の子は使えない)には不向き

②区民の相当数を占める「勤労世帯」が平日の訓練では参加できない。土日に実施 すべきではないか。(それでも参加しないだろうが…おまかせ民主主義者は)

③区職員には、全員防災服が支給され着用しているのに、学校教員には一切支給さ れていない。せめて管理職だけには支給すべきだろう。

④消防署長、町会長などの紹介、挨拶があったが、参加していた地元選出区議3名は 紹介すらなかった。別に紹介して欲しくて行っている訳ではないが「行政と議会 は両輪」って…


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