いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

平成22年度決算賛成討論 「寝るな~!」

2011-10-12 | Weblog
 たちあがれ日本は、ただいま上程されました第53号議案、平成22年度大田区一般会計歳入歳出決算ならびに第54号から57号にいたる各特別会計歳入歳出決算を認定することに「渋々」賛成する立場から討論いたしますが、その前に一言文句を申しあげます。

 この場は、各会派からの決算に対する意見・要望を開陳する場であります。ところが、ご自分の答弁がないためか、先ほど13時35分現在、つまり私が「寝るな!」と怒鳴った少し前ですが、左側は19名中10名、右側は11名中6名、合計30名中16名の理事者のみなさんが「お休み」になっているように見受けられました。お前も寝ていただろう、という反論もあろうと思いますが、議員は4年に1回選挙という洗礼を受けますが、理事者は寝ていても定年まで安泰です。

 私は、決して西野前区政に対し諸手をあげて好意を抱いていた訳ではありませんが、少なくとも、西野前区長がこの場にいらっしゃる時には、この程「お休み」になっている姿は見られませんでした。松原区長は、区議、都議と経験されたのですから、リーダーとして厳しく指導をお願いしたいものです。

 このような緊張感のない議会対応が、財政規律の乱れを招いたと言ったら言い過ぎでしょうか。誰の為に、何の為にこの議会を開催しているのか、理事者の皆さんにはよく考えていただきたいものです。

 それでは討論に入ります。私は補正予算審査の際にも、基金の取り崩しに頼る予算編成の危うさを度々指摘しておりますが、本決算でも86億8879万円余りの基金を取り崩して歳入に充当しています。また、国民健康保険特別会計では、財源不足による一般会計繰入金として76億6790万円余を歳入とし、20億2202万円余を不納欠損、すなわち取りっぱぐれとして処理するなど問題です。
 
 国保会計では収入の10.2%が財源不足、そして2.7%が取りっぱぐれという散々たる状態で、到底、独立会計としての「保険」という名に値しない歳入状況であります。

 次年度予算編成にあたっては、このような点を反省し、また、選挙対策とも揶揄されるばら撒きを見直すべきです。区内各業界団体からの要望・陳情による予算付け、各種区民団体、自治会町会に対する際限のないばら撒きなどは、一度すべてリセットしたうえで改めて、必要なものの精査が求められます。今年度の新規事業で、たった一回だけ行われた「犬のしつけ方教室」などは、笑い話のような好例でしょう。獣医師会への胡麻すりにしか思えません。

 大田区長選挙、区議会議員選挙には6割の区民が投票しません。投票しないヤツが悪いという考えもありましょうが、区内業界でもない、自治会町会関係者ではない一般の区民を顧みないとも思える予算編成では、ますます多くの区民は区政に失望をしていくでしょう。

 次に歳出の抑制という面からは、大型工事案件の談合防止措置を講じるべきです。再三申し上げているのでおわかりと思いますが、大田区予定価格の99%を超える神業のような高い落札率や、様々な談合情報など、区内業界に大田区がバカにされているのか、又は、同じ穴のムジナなのか、いずれかと思われても反論できない入札が続いていることは大問題です。

 松原区長は「入札改革」を掲げておられますが、残念ながら1期4年の間に、実効性ある改革案は示されませんでした。一部業界団体の利益のためではない、区民の財産たる税金を1円たりとも無駄に使わせない具体的な改革案をそろそろお示しになる時期だと思います。業界団体との長い歴史、議会との様々な軋轢など乗り越えるべきハードルはあるでしょうが、1期目在職中に法学の府、明治大学大学院において修士号をお取りになった松原区長なら、このハードルを見事超えられるものとご期待申し上げます。

 さて、3月11日の大震災、尖閣諸島での中国漁船の巡視船への突撃事件など、最近では国家という存在に対する国民的関心が高まってきたことは、その事案の善し悪しは別にして、日本国にとっては大切なことであろうと思います。

 日頃、「憲法9条」だ、「派兵反対」だと、国際常識では理解できない戯言を叫んでいた人々も、あの大震災の地で、身を呈して被災者の捜索、支援にあたる自衛官の姿を見て、さぞかし「国家」のありがたさを痛感したに違いありません。

 国民の生命財産を守るためには、国家に強さが求められます。市民運動家の理想論では、激動の国際社会で、国家国民を守ることは困難なことは、あの最低の宰相菅直人さんが示してくださいました。あの方は、北朝鮮を支援する「市民の党」で市民運動をしながら、お遍路さんでもするのがせいいっぱいだったのでしょう。

 ところで、この市民の党の代表者は昭和57年、田英夫・元社民連代表や宇都宮徳馬・元衆院議員らと政治団体「MPD・平和と民主運動」を立ち上げたことは有名な話です。そして、田、宇都宮両氏とともに、北朝鮮や中国にシンパシーを抱いていたことも明らかになっています。松原区長は大学ご卒業後、宇都宮徳馬氏の秘書として政治の世界に入られました。
宇都宮氏のご薫陶を様々な場面で受けられて、今日の地位まで昇りつめられたのでしょう。しかし、そのご薫陶のなかで、北朝鮮や中国に対するシンパシーだけは、69万区民の生命財産を預かる身となった今こそ捨てていただきたいのです。

 私は、さきの決算特別委員会で、1991年9月7日、区議であった松原区長が区議会訪朝団の一員として北朝鮮の首都ピョンヤンにおいて「金日成主席へのお土産パソコン贈呈式」に臨まれた写真アルバムをお示しいたしました。さらに、このアルバムには「世界に広がれ主体(チュチュ)思想」とまで、金日成主席を褒めたたえる言葉がならんでいました。このころから、大田区は北朝鮮への支援を深めていったのではないでしょうか。

 同じピョンヤンでの朝鮮労働党幹部との懇談会の写真には、北朝鮮側から「千鳥町の朝鮮学校への大田区の支援」に対する北朝鮮側の謝辞が書かれていました。

 松原区長は国際化をキワードにされています。結構なことです。しかし、国際化とは、一方的に相手国に諂うことではありません。お互いの違いを理解し、相互に主権を尊重し、信頼関係のもとに成り立つものであります。

 その意味で、現在の中国、北朝鮮の我が国に対する態度は、決して友好的なものではなく、それどころか敵対的と言ってもいいぐらいです。そのようななか、区長自らが中国に再三渡航し、大田区幹部、区民、区議会議員が毎年中国詣でをする姿は、国際化とは程遠いものであり疑問が残ります。

 また、朝鮮学校の保護者助成として毎月一人あたり、11000円、60名へ年額800万円弱、千鳥町にある朝鮮第6初級学校への振興事業として年額100万円合計900万円弱の区民の税金が北朝鮮支援に使われています。朝鮮学校の保護者には罪はないと言われるかもしれませんが、これらの補助金は保護者に直接支給されず、朝鮮学校の学校長が受領しています。朝鮮労働党ならびにその傘下の朝鮮総連の管理下にある朝鮮学校に渡した補助金が、金正日のデイナーに使われていない保証はありません。

 このような、23区でも異例な補助金は即刻廃止すべきです。横田めぐみさんをはじめ多くの拉致被害者が無事帰国し、北朝鮮が真の民主的国家に生まれ変わったときには、喜んで再開すればいいのです。どうか、来年度予算では中止を強く求めるものであります。

 また、無用な中国詣でも来年度からは実施されないよう、国際都市の名に恥じぬ誇りをもって区政運営に取り組まれますよう強く、強く望むものであります。

 以上、渋々賛成をするにあたり「渋々」につき何点か申し述べました。地方分権のながれのなか、基礎的自治体たる大田区が真に区民の信を得るために、決算特別委員会での様々な意見要望に真摯に耳を傾けられ、大田区に本来の二元代表制の復活を願い私の賛成討論といたします。(どこが賛成だ!のヤジあり)


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