いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

都知事、都議補欠選挙に思うこと

2007-04-09 | Weblog
 昨日、都知事選挙、都議補欠選挙が終わった。期間中は公職選挙法の趣旨に則り、候補者や政党についての記述はひかえてきた。昨日選挙が終了したので、その結果について、思うところを申し述べたい。特に、都議補欠選挙は、当選した自民、落選した民主いずれの候補者も親しい関係なので、感慨が深い。

 都知事選挙 浅野氏の敗因

①民主党が一枚岩になっていなかったことがあげられるだろう。大田区の民主党都議は、石原慎太郎氏の公選ハガキを支持者に出していたようだし、多くの民主党都議が「本音」では、浅野支援ではなかった。
②政党の支援を受けない、といいつつ、社民党や民主党に頭を下げてまわった構図は滑稽ですらあった。さらには、社民党や民主左派に迎合したのか、「国旗、国歌の強制を見直す」という政策まで掲げたのは、良識派都民からは笑われた。
③市民団体という名の勝手連の多くが、ある偏向した政治的意図を持った団体であったこと。
④宮城県では出来た「わがまま選挙」が、首都東京では「指揮官不在」のダッチロールに陥ってしまった。
⑤落選の翌週からは「慶応大学教授」として授業、というのもどうだろうか。

 都議補欠選挙、民主党候補の敗因
 
 都知事選挙以上に、民主党が組織として機能していなかった。いや、それどころか「邪魔」をしていたとも見えるのだ。自民対民主という構図でありながら、民主党の区議会議員、区議候補予定者はこの都議補欠選挙の候補者支援をしなかった。さらには、他区の民主党現職都議には「大田区の補欠選挙に応援に入るな」との、暗黙の圧力がかけられていたらしい。民主党が、本気で組織として機能し、友党の生活者ネットワークにも支持を依頼していれば、今回の僅差は勝てただろう。

 これは、大田区の都議の選挙区事情に大きな原因がある。最長老は都議会幹事長を務めた、東電出身の都議。当然、支持団体の連合にも顔がきく。区内の民主党での影響力は絶大である。ただ、年齢的には、もう一人の民主都議、今回の候補に比べ、格段に高齢で、民主党の大票田である「浮動票」の対象にはなりにくい。従って、29歳という若い都議に補欠選挙で当選されるのは、次の本番選挙でとても都合が悪いだろう。

 もう一方の、民主現職都議。本来は、彼が「党として支援しよう」と、正論を述べる立場であるが、区議を経て、補欠選挙で一度落選。次の本番で当選した都議1期生である。社民連からの理論派であるが、都議の期数からも、長老には及ばないし、系列の現職区議もいない。

 さらに、ややこしいのが、次にくる大田区長選挙の民主党の立場だ。前民主党代議士が区長選挙に無所属で出馬を表明。これを支援するのが、前述の都議1期生。ここで、一発大逆転。区長直系の都議として影響力を高める作戦だろう。反する、長老は、大田区前助役を支援、と都議補欠選挙に続いて、区長選挙でも一枚岩にはなれないようだ。

 その点、なんだかんだ言っても、自民党の結束はたいしたもんだ。今回当選した都議(前区議)は、前回の衆議院選挙で、公認候補以外を支援したとして「離党」した一人だが、見事復党をはたし、組織戦で勝ち抜いた。

 おめでとう!あきちゃん、新たな舞台で頑張れよ!

 残念だったね!けんちゃん、次に向かって頑張れ! 



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