いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

議員だと15分でおりる?いえいえ、適正です。古物営業許可

2005-04-14 | Weblog
 諸般の事情で、経営しているオンボロ会社(従業員ゼロ、赤字1800万円)で、古物営業許可を取得することになった。

 これは、ネット上で不用品を頻繁に転売したり、業者用中古車オークション参加には必須の資格だが、はたして、犯罪防止効果(盗品転売)があるのかどうかは不明である。

 許可は、所轄の警察署防犯係を通じ、公安委員会が交付する。(実際には、公安委員会の押印をした許可証が所轄にあり、番号を取るだけ)法人であれば役員の、個人は本人の身分証明と被保佐人不登記の証明を添付するだけの申請である。

 要するに、破産してませんよ、禁治産者(被保佐人)ではありませんよ、の証明を出し、警察では犯罪暦紹介をする。該当なければ、許可となる。が、なにしろ、所轄では、担当者が一人しかいないので、40日程度かかるという。

 以下、今回の許可取得までの経緯を時系列で並べてみた。
                    

3月4日(金) 申請すべく所轄署に電話するが、担当者夜勤明けで不在
3月7日(月) 担当者、突発休暇で不在。申請出来ず
3月8日(火) 申請書受理
       犬伏:3月31日までに降りると、オークションの入会金10万が無料になる。なんとかな           らないか。
       担当:普通40日程度だが、なるべく早くする。

3月30日(水) 犬伏:明日が31日だが、ダメだろうか。
        担当:役員の本籍が大田区なので、私が区役所に出向いて書類をもらってくるから、なん          とかなるかもしれない。
        犬伏:一人は大阪府岸和田市だが…
        担当:あ、それではダメだ。
        犬伏:岸和田市役所には、急ぐよう要請するから、連絡さえしてもらえばなんとかする            が。
        担当:こちらの書類が到着しなければいけないので、申し訳ないが、1週間程待って欲           しい。

4月4日(月)  犬伏:そろそろ一週間だが、どうか。
        担当:まだ、役所から書類が戻って来ない。来次第電話するから待ってくれ。

4月11日(月) 所轄署に電話するも、担当者夜勤明けで不在。他のものではわからない、との説明。

4月14日(木) いい加減頭に来て、所轄に出かけることにする。出発前に、警察友好団体幹部より別件で        電話があったので、頭に来ている旨を話し、出かける。
        所轄署到着前に、携帯電話と自宅に何度も、所轄よりの着信あり。
        担当:この度は、ご迷惑をおかけした。午後には許可するから来て欲しい。
        犬伏:午後は忙しいから、15分後に行く。
        担当:15分後、了解。
        (警察到着)
        担当:犬伏さんは議員だったんですね。
        犬伏:だからなんですか。議員と古物商は、何の関係もないことでしょう。
        
 と、めでたく、申請から38日目に古物営業許可なるものを取得した。後刻、前述の団体幹部に電話をすると「お前は過激だから、警察を敵にまわしかねないので、事情は説明しておいたんだ。」と。

 はたして、議員であることがわかったので15分で許可がおりたのか、たまたま、許可の出る日だったのか、それは不明だ。ただ、担当の「なるべく早くする」は、確かに守られた。なぜなら、彼は40日程度かかるものを「2日も早く」許可してくれたのだから。

 全国で警察、教員の不祥事が多発している。いずれも、一般市民の監視からは「聖域」の場である。また、警察や学校に文句をいうことには、相当の勇気がいる。だからこそ、その組織や、所属する職員には高度の倫理観が要求される。

 私は、警察官、消防官、自衛官、海上保安官など、自らの生命をかけて、国民の生命、財産を守る公務員には、人一倍尊敬の念を抱いている。しかるに、今回の15分許可事件(?)は、なんとしても後味が悪い出来事だった。

 なお、とても人のよさそうな担当官を攻めることが、本稿の目的ではない。彼は、夜勤や防犯指導などの合間に、膨大な古物許可申請を処理されているのだろう。システムを変えなければ、彼の多忙は改善されない。

古物商許可については以下の改善が望まれる。
①区市町村役場への依頼の簡素化
②申請後の処理事務の本庁への一本化
③上記が出来ないなら、再雇用職員や非常勤による担当者複数化