西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

奈良・西ノ京の唐招提寺と薬師寺へ行く

2006-10-22 | 訪問場所・調査地
今日は10月22日、京都では時代祭りだな、と思いつつ、一寸京都まで行くのは、やや億劫で、家内と近場の奈良・西ノ京の唐招提寺と薬師寺に久しぶりに行くことにした。「奈良観光」サイトの10月の「歳時記」で調べると、唐招提寺では釈迦念仏会があり、その後に「鑑真に縁の国宝「金亀舎利塔」を拝観できます」と書いてある。入り口正面の「天平の甍」である金堂は修理中で見られないが、本当に久しぶりだし、一方、薬師寺では、玄奘三蔵院伽藍の大唐西域壁画殿で平山郁夫画伯の壁画が公開されている期間と分かったので、両方に行くことにした。唐招提寺と薬師寺の現在を比べて一口で言うと、「いぶし銀」と「キンキラ金」となるであろう。最初に、「いぶし銀」の唐招提寺に行った。ここには何度も来ている。東山魁夷画伯の襖絵(「山雲」「濤声」)が奥の御影堂にあり、6月頃に公開していて見に行ったこともある。御影堂の更に奥の鑑真和上の御廟には初めて行った。鬱蒼としていて人の子一人いなかった。帰りに芭蕉の句碑(若葉して御目の雫拭ばや)を見た。礼堂では釈迦念仏会が終わって「廊下」部で可愛い国宝・金亀舎利塔が置かれ我々は外から「ただ」で見ることが出来た。唐招提寺の金堂の修理が終わるのは3年後という。その時は、また来よう。
次に「キンキラ金」の薬師寺にも久しぶりに行った。私の学生時代(1960年代)の当時には、「凍れる音楽」と言われた東塔しかなかったが、その後、高田好胤師が頑張って、金堂、西塔、回廊と復元、更にそれらの白鳳伽藍にとどまらず路を隔てて玄奘三蔵院伽藍の整備もなって、一大伽藍の様相を呈してきている。これら全体を拝観するのは私も家内も初めてだった。新しい西塔には三層に連子窓が付いているのが目についた。東塔にはないからである。玄奘三蔵院は八角形で中に玄奘三蔵像が安置、舎利も安置されているようだ。額に「不東」とあるのは、長安から西域を通りインドにお経を貰いに出かけた玄奘三蔵としては、西へ西へ進んで決して東を振り返らない決意の言葉と言う。平山郁夫画伯のインドから中国への「仏教伝来」の壁画も見た。中々のものと思うが、前に見た東山魁夷画伯の唐招提寺の襖絵の構想力に圧倒されたことの印象に及ばなかった。率直に言って・・。でも、これらの「濃い経験」をこなすのは大変と思う今夕である。
(写真は、私が学生時代から親しむ「凍れる音楽」の薬師寺・東塔)
過去の関連ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/b922c3f210d9581fa83231bbb32e7f00

散髪ー「浮世床」-

2006-10-22 | 生活描写と読書・観劇等の文化
私は、大体一ヶ月に一回散髪に行く。大抵、日曜日である。歩いて10分以内にある「ええ格好しい」(A:(C))という面白い名の店だ。前に一度「言語遊戯」カテゴリーで話したことがある。大体、頭を洗い、マッサージし、髭を剃り、整髪し、再度頭を洗い、乾かして整えるのに約1時間かかる。私の主担当は、昔からマスター(社長)である。喋りたくない時は、黙って目を閉じているし、喋りたい時は、きちんと応じてくれる。今日は、頭を洗った時に同時に頭頂を強くマッサージするので「どうして?」と聞いてみた。マスター曰く「髪の生えている裾は皮も肉も柔らかく、毛も多く深く入っている。栄養が行き届き毛も太い。対して頭頂は、皮も肉も薄くて硬い。ために毛も浅く細い。だから、ここから毛が抜ける。大体そうでしょう。そこで、それを少しでも遅らせるために、頭を洗ったとき、頭頂付近を良くマッサージしてほぐしておく必要がある。」と。誠に明快な説明、今後、家でもそうしなければ・・とやや手遅れだが、思った。「小泉さん」や「安部さん」も散髪時が休憩、「至福時」とも言うが、うつらうつらしながら髭に当たられている時などそうであろう、と思う。

板塀が白蟻にやられ腐った理由

2006-10-22 | 住まい・建築と庭
拙宅の板塀を取り除いたことを一寸前に話した。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/c37668ced1db5097a2cf2731d9690a16
で、今朝、テレビで「板塀のある風景」を見ていて「そうか」と思った。板塀の板の下は、大体空いているのだ。つまり雨の時の板塀の「水きり」がよいのである。
拙宅では、どうだったか。「土台」が下のコンクリートに密着していたのである。これでは、水が切れず、土台は湿気ている場合が多い。それが白蟻を呼び、腐ったのである。これでは、「どだい」駄目である。隣のKお爺さんが、やはり「土台を浮かしておいた方が良かった」と先にふと呟かれたことを思い出した。なんで、こんな簡単なことが分からなかったのだろう。やった大工も大工ではないか、と一寸思ったが後の祭りである。
(写真は、下を透かした板塀例)

アルカリイオン整水器など

2006-10-22 | 生活描写と読書・観劇等の文化
拙宅では大分前から台所の流しに「アルカリイオン整水器」が設置してあり、味噌汁、煮物、コーヒー、お茶等の水は水道水をここを通して利用している。更に昨日、風呂場に別の「塩素取り除き器」ともいうべき器具が設置された。そこを通った水道水は、塩素が取り除かれている。行政が運営管理する浄水場で殺菌のため塩素投入はやむをえないのだろうか。別の方法はないのだろうか。「活性炭法」は高くつきすぎるのだろうか。
水道水に試薬を入れて塩素が多いことを確認しながら、こういう自衛しかないのかな、と思った。(写真は、イメージ・アルカリイオン整水器)