西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

デザイン(=デ+サイン)

2006-10-03 | 住まい・建築と庭
デザインという言葉を私のブログで検索したら41も出てきた。これを入れると42となる。しかし「デザイン」そのものを正面にすえたブログはなかったので今日書いてみる。今日の朝、NHKTVでグッドデザイン賞の歴史を簡単にやっていた。東京芸大の美術館(博物館)で、過去の100ほどを選んで展示しているようだ。それを見ていたら、(1)正方形に緑のマークで昼夜、皆の注意を惹くように満遍なく明るい「非常口」マーク、(2)キッコーマン醤油の小口の醤油差し、(3)Toshibaの初期電気釜、(4)新幹線の「カモノハシ」先頭デザイン等があるな、と思った。
で、今日、1回生相手に「空間デザイン実習」の第一回をやった。先ず空間デザイン実習は、三つのキーワードで構成されている。先ず空間は、例えばナノ空間から宇宙空間まであるが、ここで問題にするのは、Human scale の空間を意味する。第二に実習は、手を使って作業し、出来上がったものについて説明することを実地に行うことだ。そして第三に、デザインとは、design、分解するとde+signである。deは「否定」の意味もあるが、「完全にする」という意味もあるようだ。denudeは「素っ裸にする」という意味だ。だから、デザインは、サインを「完全にする」という意味と思う。上に紹介のグッドデザインもその例である。(写真は、グッドデザインのキッコーマンの卓上瓶)

東京のたぬきとカラス

2006-10-03 | 時論、雑感
NHKTVの「ダウイーンが来た」で、東京にたぬきが増えて少なくとも千匹はいるだろうと言っていた。人間と良く似た雑食性なので人間の食い残りは何でも餌になることが大きい。新宿の超高層ビルのすぐ近くで鉄道踏み切りの排水溝を利用して子育てしている事例を写していた。人間や電車がひっきりなしに通るので「天敵」の烏も近寄れないようだ。その烏の東京での繁殖振りも大分前だがNHKTVで観た記憶がある。嘴で二通りの烏に別れ、どちらかが東京に適応して繁殖している、とのことだった。人間以外の動物にも東京は、食いっぱくれがないのであろうか。
東京が人工都市と言うが、人間以外の動物がどのように生息しているか、は面白いテーマではなかろうか。(写真は、排水溝の子狸たち)

私の近くの大工

2006-10-03 | 金沢の思い出
『日経』夕刊は50円で結構楽しめる情報源だ。昨日も帰りに駅で買って電車で読みつつ帰った。一番裏の「こころの玉手箱」で安藤忠雄さんが子供の頃に自宅の平屋を二階建てにした時に目撃した「コッペパンをかじる大工さん」(あっという間に食べて仕事にかかる熱心な若い大工)の話を書いていて、建築家になろうとした一つの原点のように言っている。で、私は自然、自分の子供の頃の「大工体験」を思い出しつつ読んだ。まず昔は近くに「かかりつけの」大工さんが大抵いて、私の家(金沢の桜畠の家)から「二町(にちょう、200メートル強)」ほど行った所に一人いて、何かの時に私が走って呼びに行ったこともある。根太(ねだ)が落ちそうになった時などだ。もう一人、祖父の親戚筋(祖父の甥)に大島さんという大工がいて、母が自宅を改造して洋裁学校を拡張する時に頼んだ。その時は、柱と柱の間に木づりを水平に打つのを飽かず眺めていたことを思い出す。中学生の頃である。おかげで木づりは「乱」に接続させるということが後々「建築一般構造」を教えるときに役立った。(写真は、木づり板、グーグル検索)