水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・645」

2015-07-31 19:37:18 | Weblog



カルテ番号 ま・7(48)

人は悩む。
その時の状態。
悩みに支配されて、いっぱい、いっぱい。
そして、悩んでいる時は、マジメだ。
不マジメに悩んだりしない。
どう解決するか?
どうしたら、いいか?
その考えや選択肢の中に、面白いか、どうか、という基準はない。

院長は、面白いかどうか、なんて言っていない。
自分で閃いたのだ。
院長の言う事ではなく、そこから自力で答えを出す。
偶然だろうか?
それとも、相手がそこまで気づくのを見越して話しているのだろうか?
真木は、こういう相手に初めて出会った。
本来の迷いの宮司を引き受けるか、どうか、なんて簡単な事だった。
迷いは消えてしまった。
迷いや悩みは、答えを出す、道を示す、なんてことではない。
迷いそのもの、悩みそのものを消してしまえばいい。
どの道を選んでもいいのだ。

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(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・644」

2015-07-30 19:36:00 | Weblog



カルテ番号 ま・7(47)

院長の言葉は違和感があった。
治療をしているのに、人類が絶滅するのに関心がない?
生命を大切に扱う立場なのに、生物が死んでもいい?
そんな真木の顔を見て、院長が言った。
「言葉が足りなかったようですね。
私の言葉はいつも足りません。
私の悪い癖です。
誤解されても、あまり苦ではないので、ついそのままにしてしまいます。
反省はしていませんが、親切でないという自覚はあるのですよ。
つまり、社会的な常識は、生命を守るのに時に邪魔になる、と。
生命優先に必要なら、自分を離れることも抵抗がない、か、少ない・・・
まぁ、実際は結構自分にこだわって、甘いところもあるのですが・・・」

この院長は・・・面白い。
真木は、そう思った。
面白い?
そう、最近は、その感覚が無かった。
院長のいう、社会的な枠の中で、他のことばかり気にしていた。
自分が面白い、という基準など無かった。
悩みや迷いから抜け出すのは、難しい謎解きや解決法ではない。
面白い、か、そうでないか?
そういう視点で、今回の自分の迷いを観たら・・・

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・642」

2015-07-28 19:28:39 | Weblog



カルテ番号 ま・7(45)

真木は考えた。
誰でも出来るが、長続きしない。
それは危険を回避できなければ死んでしまうから。
「危険に対処できる人が、長く扱える・・・ということでしょうか?」
院長は頷いた。
「ポイントはそこなのです。
皆さん、気功が出来ることばかり希望します。
しかし、そんな事は誰でもできる。
気功が出来るなんて、簡単でもあるのです。
難しいのは、自分で自分を浄化できるか。
いや、浄化なんていうと勘違いしそうです。
ノーマルに戻せるか、ということです。
自分をノーマルに戻せるなら、気功は続けられるでしょう」

真木は言った。
「そういう仕組みなのでしょうか?
どうしてでしょう?」
院長は少し考えて言った。
「おそらく・・・
生命というのは、出来るだけ長く生きたいのです。
ですから、短くなってしまう能力は消えてしまうのでしょう。
つまり、気功が出来るのは特殊能力ではありません。
ノーマルに戻せるのも、ノーマルですから特殊能力ではありません。
能力ではなく、性格とか性質とかに近いのでしょうね。
私も特殊能力の持ち主ではなく、いいかげんな性格だからだと思っています」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・641」

2015-07-27 19:14:53 | Weblog



カルテ番号 ま・7(44)

神道でもその話は聞いている。
祓いは穢れと隣り合わせでもある。
時には、危険なこともある、と。
だが、実際にそんな目に合ったことがないので知識だけだった。
「病の氣を受ける、というのは病気になる、ということですか?」
「病気の元を受け取る、ということです。
それに対処しないと、病気になります。
例えば癌。
癌の元を受け取る、ということです。
ですから、何もしないと大変危険です」

真木は訊ねた。
「回避する方法もあるわけですね。
現に先生は20年もしているわけですから」
院長は答えた。
「あります。
ですが、説明し難いのですが・・・
それは自分を他人として扱えるか、ということにかかっています。
どうしても、自分を離れて自分を対処するのに、甘さが出てしまうのです。
ですが、それが出来ないと、はっきり言って、死んでしまいます」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・640」

2015-07-26 19:21:30 | Weblog



カルテ番号 ま・7(43)

「話が逸れてしまいましたね。
私を気功が出来る身体に変えてくれた師匠の言葉です。
この気功は伝染病のようなものだ。
傍にいれば伝染ってしまう・・・。
私も最初はそうだと思っていました。
家族や長く気功を受けている人も自動的に出来るようになりますから。
ところが、長続きしないのです。
どうしてだろう?と思い、少しは考えました。
そして、私なりの結論になりました。
伝染病はAの人からBの人に伝染ります。
Bの人からCの人へと伝染ります。
ですが、実際は違います。
多少の影響はあっても、伝染しないのです」

院長は少し間をおいた。
「そうですねぇ。
先に二番目の問題を言いますね。
それは、気功対象の氣を受けてしまう、ということです。
対象が病人なら、その病の氣を受ける、という意味です。
神道風に穢れというなら、穢れた氣を受けるわけです。
もちろん人間だけではありません。
他の生物、土地、空間、あるいは目に見えない存在。
そういったモノの氣と交わってしまうのです。
つまり・・・大変危険でもあるのです」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・639」

2015-07-25 19:27:21 | Weblog



カルテ番号 ま・7(42)

真木は言った。
「20年も特殊な治療院を続けるのは、きっと使命だったのでは?」
院長は苦笑いをして言った。
「今言いましたように、使命かどうかの判断ができません。
勝手に思い込むことは自由ですが、人間では無理かと思っています。
それに、どう思っても思わなくても、宿命なら同じでしょう。
宿命とか使命は、生きる道が決まっている、という意味でしょう。
例えば、私がこの時代に生まれた事、男である事、この身体である事。
肯定も否定も意味がない事です。
ですから、使命は縛られることではなく、自由に生きられる意味でもあるのです。
多くの人は、使命を型や縛られる事だと思いがちですが、逆ですね」

真木はここでもショックを受けた。
少なからず、自分が神職についたのは天職とか使命とか宿命だという意識があった。
それは、自分で自分を縛っていた部分があった。
縛られる事に、ある意味安心もあった。
自分の道が見つかった、と。
自由に生きていいんだよ、という解釈は反対側だと思っていた。
宿命だから、自由に生きられる。
何をしてもいい。
なんて・・・楽な・・・

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・638」

2015-07-24 19:47:11 | Weblog



カルテ番号 ま・7(41)

院長は少し考えてから話し出した。
「誰でも、何処でも、何時でもこの気功は出来ます。
出来るようになるのですが・・・
問題が二つあります。
一つは、扱える期間が短い。
人によりますが、3日から、せいぜい3ヶ月くらいでしょうか。
中には、1年、3年くらいできる人もいます」

「先生は何年くらい気功をしているのですか?」
「20年を過ぎましたね」
「先生のようにはなれないのですか?」
院長は即座に言った。
「わかりません。
ですが、私のようにずっと扱えるのなら、必ずスイッチが入ります。
それは、私と出会わなくても、必ずオンになるようですよ」

真木は宿命という言葉が浮かんだ。
「それは使命、みたいな役目だからですか?」
「どうでしょうねぇ?
私は、宿命はあると思いますが、それが宿命かどうか判断できません。
全て宿命という逃げ口上もありますし・・・
あまり簡単に使う人は、わからない事を知らない人だと思います。
運命は自分で選ぶ要素がありますが、宿命は自分で選択できませんし・・・」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・637」

2015-07-23 19:43:00 | Weblog



カルテ番号 ま・7(40)

中国式の教えや練習を伴う気功とは違う。
何かがオンになれば出来る。
しかも扱う氣は普遍。
それなら、誰でも、何処でも、何時でも可能。
ただし、オンになることだけが条件。

「先生は、私をオンにすることはできませんか?」
真木はこの院長ならできるのではないか、と思った。
院長は、額を指で触りながら言った。
「それが・・・できるのです。
しかも、ある意味、簡単に」
教えるのではないが、変えることはできる、ということか。

「では、ぜひ、オンにして下さい。
本物の祓いをできるようにして下さい」
院長は少し顔を曇らせた。
「この氣は誰にでも扱えますし、実際誰でも扱っています。
意識して、自由に扱える人が少ないだけです。
それを何時でも扱えるようにしたいわけですよね」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・636」

2015-07-22 19:27:13 | Weblog



カルテ番号 ま・7(39)

院長は真木の納得しない顔を見ながら言った。
「遺伝子解析の学者の話です。
遺伝子は組み合わせから、とても多くの働きをしていきます。
ですが、その仕組みは、一つの働きに特化しているのではないのです。
オールマイティの基礎を持っていて、一つの働き以外をオフにしている。
一つだけオンにしている。
そういう仕組みだそうです。
私も真木さんも、とても多くの素晴らしい能力が基礎としてあるわけですね。
ただ、そのほとんどがオフ状態でいるだけなのです。
何かのキッカケでオンになると、その能力は目覚めるわけです。
もちろん本人の努力や研鑽が、更に能力を花開かせるわけです」

ただ努力していても、オンになっていなければ花は開かない。
院長は話を続けた。
「その能力の中で、感性がほとんどを占める能力もあります。
オンになるだけで、素晴らしい結果まで到達するわけです。
努力も精進もいりません。
いえ、下手な努力や精進は能力を減退さえします。
例えば、絵。
何十年も一流のプロ画家が、子供の描いた絵に及ばないことがあります。
何十年もその道のトップといわれた重鎮が、子供の書いた字にうなります。
私の扱う気功は、こちらの種類に近いようです」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・635」

2015-07-21 19:22:22 | Weblog



カルテ番号 ま・7(38)

院長の言っていることはわかる。
わかるが・・・
「先生、プロの画家は、やはり才能が最初からあるからだと思います。
気功も最初から特殊な才能があるからですよね?」
院長は言葉に詰まりながらも答えた。
「縁、というものも才能だとしたら、そうですね。
でも、私はプロの絵描きは最初から上手い人ではないと思います」

縁?
何故、縁?
真木は縁という言葉に違和感を覚えた。
「縁?ですか?」
院長は即座に言った。
「そうです。縁だと思います。
才能は誰にもあるみたいですよ。
今の真木さんがいるのは、多くの先祖からの血ですよね。
その中には絵の上手い人も、歌の上手い人も、足の速い人もいました。
真木さんの才能は沢山あるのです。
それは誰にでも、沢山、沢山あるのです。
自分では自覚できないだけで、実はどんな人も才能に満ち溢れているのです。
ただ、その才能がオフになっているだけなのです。
それが、オンになる引き金を、縁というのだと思います。」

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