水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・634」

2015-07-20 19:34:09 | Weblog



カルテ番号 ま・7(37)

真木は先ほどの院長の言葉を思い出した。
教える事はできないが、誰でも可能だ、と。
どうやら、その氣は誰でも扱えるらしい。
だが実際には院長のような人はほとんどいない。
本物の気功師は、ほとんどいない。
これはどういうこと?

「この世に満ち溢れている氣。
そして、誰でも、どんなモノでもその氣に包まれています。
でも、中継して濃く使っているわけではありませんね。
どう表現したらいいのか・・・
例えば真木さん、絵は描けますね。
上手いか下手かは別にして、誰でも描けますね。
幼稚園児でも、100歳の人でも描けますね。
基本的には、誰でも絵は描けます。
字を知らなくても、絵は描けます。
でも、他に影響を与えるような絵は難しいですね。
時には、描けますが、何時でも描けるわけではありません。
プロの絵描きさんが全員他に影響を与えるかどうかは置いといて・・・
一応プロは普通の人の絵とは違う濃さがあります。
誰でも描けますが、誰でもプロになれるとは言いません。
絵を気功に置き換えてみて下さい」

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(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・633」

2015-07-19 19:10:58 | Weblog



カルテ番号 ま・7(36)

真木は気功が特殊能力だと思っていた。
だが、院長の話し方は普通の能力と同じだと言っている。
努力や練習でできるし、伸ばすこともできる。
それにしては、気功ができる人は少ない。
できる、と称する人はいるが、インチキくさい。
微妙な変化すぎて、ホントかウソか判断し難い。

院長の話は続く。
「自分の氣を出す方法の他に、もう一つあります。
氣を中継する方法です。
これは自分の氣ではありませんので、教える事ができません。
また、練習して伸ばす能力でもありません。
詳しく言えば、伸ばすことはできますが、思うようにはできません」

出すのではなく、中継する?
真木は上手くイメージが湧かない。
院長は少し照れたように言った。
「これは私の勝手な解釈でもありますよ。
その中継する氣は、この世界に溢れています。
おそらく、物質界に普遍にある氣です」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・632」

2015-07-18 19:03:00 | Weblog



カルテ番号 ま・7(35)

「もっと凝縮した、何かが変化する、何らかの氣を、意図して出す。
もちろん強さ、影響範囲、影響種類等違います。
それが、多くの人が想像する気功でしょう。
これは、外気功といって、その人の身体から外に氣を出す気功をいいます。
保健気功といって、健康の為に体内を巡らす気功は内気功といいます。
一応、内気功は別にしておきましょう。
本当はもっと複雑ですが、一応、ここでは説明を簡単にしています」

院長は少し考えて言った。
「氣の話、気功の話は、とても広く、複雑なのです。
どの範囲で、どの深さまで話すかで、話し方も違います。
最終的には、わけがわからない、ということになります。
私はもちろん、私の師匠もそうでした。
知れば知るほど、わけがわかからない。
どこまでも広く、高く、深く、複雑に関係していますから・・・」

院長は笑って言った。
「そうそう、氣の出す方法でしたね。
自分で意図して、意識して出す氣は、その人からの氣です。
その人の能力といっていいでしょう。
それは学ぶことも、練習することもできます。
語学、スポーツ、技術と同じです。
その人次第で、伸ばすことができます」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・631」

2015-07-17 19:21:59 | Weblog



カルテ番号 ま・7(34)

「氣を出すには二通りの方法があります。
いや、もう一つあり、三通りあります。
誰でもどんなモノでも常に出ています。
先ほどの量子からの振動の周波数は、常に出ているわけです。
だから、これは外してもいいと思います。
意思の力、あるいは、何らかの意図で出すには二通りあります」

院長は言葉を選びながら話を続けた。
「考え、思い、念じる、などによって、ある種類の氣を出す事ができます。
それは氣という概念がなくても、日常で普通に使っています。
都合の良いことも悪いことも、ずっと思ったり念じたりしていると、近づきます。
それは強さや期間によって割合が変わります。
思えば叶う、というのは、叶った人が勘違いして確信してしまったのです。
あるいは多くの人を操つる、怪しげな勉強会やセミナーなどで使います。
これは、限りなく詐欺に近い言葉だと思っています。
少し考えれば、非常に底の浅い言葉だと気づいてもいいのですが・・・」

真木も思えば叶う、というのは叶った人が使う言葉だと思っていた。
例えば、オリンピックで金メダルを取れるのは一人。
だが、参加したひと、参加できなかったとても多くの選手が思っていたはず。
それも、毎日のように、人生を賭けて思って練習していたはず。
誰でも思えば叶うのではない。
院長のいうように、思っていると前に進めるだけだ。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・630」

2015-07-16 18:36:19 | Weblog



カルテ番号 ま・7(33)

真木は祓いの時の祝詞言葉が祓いを招くと学んだ。
特別な言葉で神様を呼ぶわけだ。
気功の仕組みは解らないが、その人の特殊能力だと思っていた。
「私達神主は祝詞を憶えて祓いを行います。
先生はどうやって気功をするのですか?」

院長は少し困ったような表情だった。
「教えて、練習して会得する気功もあります。
主に中国式の気功がそれです。
師匠は弟子に教える事が出来ますね。
また、本人は修行して能力を増やせます。
でも、私の扱う氣とは違うのです。
私にも師匠がいましたが、教わったのではなく、変えられてしまったのです」

どうも院長の言う意味がわからない。
師匠がいるなら、教わったのではないのか?
教わる事ができるなら、自分も学べる。
神主は学校や習得所で教わる。
教わらないで、変わったとは、どういう意味だろう。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・629」

2015-07-15 19:33:05 | Weblog



カルテ番号 ま・7(32)

真木は院長に質問した。
「気功と祓いが同じ行為だとしたら、土地とか家などにも可能ですか?」
神主は地鎮祭や建前時に土地や家に祈祷する。
それは祓い清める為だ。
「もちろん、人も動物もモノも土地も同じですから。
ただ、人と違って反応が解り難いのと、判断は人がしますね。
別に判断してくれなくても、変わることに違いはないですが・・・」

真木は今回の事で迷いや悩みがあった。
それは宮司という立場に対してで、神主としての仕事はしたかった。
ただ神社に関わっていられるなら、満足だった。
それが、今の院長の話を聞いて何かが動いた。
もっと、積極的に祓いをしてみたくなった。
本当に祓いという事を、行いたくなった。
中身の伴わない行事ではなく、祓い清める事をしたくなった。

「先生、その気功というか、祓いの方法と教えてくれませんか?」
院長は即座に言った。
「教える事は出来ません。
それは秘密ということではなく、本当に出来ないのです。
教える対象ではない、という意味です。
教える事はできませんが、気功も祓いも基本的には誰でも可能です」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・628」

2015-07-14 19:16:56 | Weblog



カルテ番号 ま・7(31)

祓いとは、穢れを祓い清める。
穢れとは、氣が枯れた状態。
ならば祓い清めるという表現は少し違うかもしれない。
あるいは、そうとしか表現が出来なかったのかもしれない。
氣という概念が一般的でなく、共通ではないからだ。

「先ほど、氣というのは多種多様だと言いました。
だから、ここでいう氣が枯れる、の氣は生命の事だろうと。
生物だけでなく、モノや場という空間も生命があります。
その生命が枯れると、穢れとなるのだろうと思いました。
つまり、病は生命力が低下、あるいは枯れた状態です。
それなら、祓いは氣を活性化する事になるわけです」

なるほど。
祓いは気功治療専門家としての仕事だったのか。
祓いなどという言葉だと、神道のようだが、そうではないのだ。
祓いという言葉は使わなくても、する事は同じ。
いや、神職にある方が祓いを解っていなかった。
そして、本当に祓いが出来る人は少ない。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・627」

2015-07-13 19:18:40 | Weblog


カルテ番号 ま・7(30)

院長の話は続く。
「それぞれの病の原因を探し発見に努める研究医がいます。
何が原因で、それがどういう影響をして病になるのか研究しています。
その成果が検査機器や薬や手術に応用されるわけです。
私は治療家であり、医者ではありません。
気功を手法として、健康に変える手伝いをしています。
一つ一つの病の原因や仕組みは医者の領分なのです」

ここで院長は一息ついた。
「私が知ろうとしたのは、原因ではなく、病という現象です。
病とは、どういう状態なのだろう。
病から回復するには、どうすればいいのだろう。
医者と目指す方向が似ていますが、病に対して観方が違います。
そして、病を穢れとした言い方がある事を知りました」

真木は病が穢れといわれたのを知っていた。
院長は微笑んで頷いた。
「穢れは、汚れとも同一視されます。
そして、別な字で、氣が枯れる、と書かれていました。
氣枯れ、穢れ、汚れは同じ意味にも使われていたのですよ」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・626」

2015-07-12 19:03:26 | Weblog



カルテ番号 ま・7(29)

神職である真木は祓いという言葉や行いは日常事だ。
それでも祓いの説明などできない。
他の神主や宮司からも、祓いについてキチンと説明されたことはない。
暗黙の了解のように、神様の力で、としか話せない。
どうして、この院長は質問すると答えられるのだろうか?
特に神道に詳しいわけではないのに・・・

「先生はどうして、祓いを知っているのですか?」
院長は答えた。
「何度も言いますが、私は知りません。
勝手に解釈しているだけです。
とはいえ、私の仕事と同じだと思ったからでしょうね。
神道的には祓いでも、私的には気功治療なのです」

真木は解らないという顔をした。
「私の仕事は、本当は健康なのですが・・・
その一部に病からの回復があります。
病を持っている場合、健康への方法は治療という形になります。
医者は病を治す為に病の勉強をして、技術を学びます。
ですが、私は病を相手にするのではなく、健康を相手にしています。
医者は病人を相手にして、健康の人は相手にしません。
でも私にとっては、病持ちも通常の人への方法も同じなのです
より健康に、更にその先の若返りに、方法は同じなのです」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・625」

2015-07-11 19:33:57 | Weblog



カルテ番号 ま・7(28)

神様というのは、それぞれのイメージがある。
真木は西洋の神と神道の神は全く違うと思っている。
キリスト教の神も信者によって、大きく違う。
だから神学という解釈を様々にしている。
神道も神主のとらえかたが違う。
まして、神社に訪れる人々は、それぞれのイメージを持っている。

神という相手が大きすぎるので、人間は勝手に想像するしかないのだ。
その想像も何となく、とか、誰かに吹き込まれたイメージが大半だ。
真木も神様の正体など、畏れ多いのもあるが、向き合うことなど出来ない。
自分なりの仕え方はあるが、神様の正体は突き止められない。
院長も神はわからないと言っていた。
だが、独善とはいえ祓いの解釈をした。

神がどういうものかは解らない。
それでも、その作用はある。
その性質も方向もある。
だからこそ、人々は神社に来るのだ。
神様を信じている、というのもあるかもしれない。
だが、その作用を信じているか、信じたいとしているのだろう。
神様自体ではなく、その影響が人間に係わるのだ。

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